見出し画像

#11 成功するホームページの基本の型(3) ~出口戦略とアクセス解析

こんにちは、佐藤昌弘です。

前回は成功するホームページをつくるために、

・ファーストビューで「欲しい!」気持ちを引き出す
・HOWの前にWHATが大事
・WHATを突き止める方法

といった話をしました。

ここまでできていれば、かなりいいホームページになります。
ただし、「最後のツメが甘い!」「おしい!」というホームページもよく見かけます。
パッと見は良さそうなのに、問い合わせがない。成約しない。
それは、出口の部分が甘いのかもしれません。

◆問い合わせページの最適化

ホームページを見てくれた見込み客に、どういう行動を取ってもらいたいですか?

情報を知って満足して終わり、だったら意味がありませんよね。
「問い合わせをしてほしい」「資料請求をしてほしい」「予約をしてほしい」「商品を購入してほしい」といった意図があるはずです。

出口の部分まで、丁寧にやりましょう。

たとえば、整体院のホームページ。
見込み客には「予約をしてほしい」と考えています。グローバルメニューに「ご予約」というメニューがあるし、トップページにも「ご予約」ボタンがあります。
でも、その予約ページがわかりにくかったらどうでしょう。

予約フォーム

ただ「問い合わせフォーム」のようなものが設置してあるだけだったら、
「ここに書いて、ちゃんと予約になるのかな? 返事はどうやってくるのかな?」と不安になるのではないでしょうか。
せっかくファーストビューで「ここに行ってみたい!」と思い、いろいろページを読んで心を決めたのに、最後の最後で気持ちが萎えてしまいます。
予約フォームが面倒だったり、不安があると、結局、お客さんはアクションをとらないまま何もなかったことになるのです。

それでは、予約ページ(問い合わせページ)は、どうつくったらいいでしょうか。

・複数の予約(問い合わせ)方法があり、それがわかりやすく書かれていること(電話、LINE、メールなどお客さんが都合や好みに合わせて選べるとよい)
・予約(問い合わせ)をしたら、どうなるのか明確に書かれている(電話で返事がある、確認メールが届くなど)

これは前提とも言えるもので、さらには、この予約ページでクロージングするのだという意識を持ってつくってください。
「ご予約はこちらのフォームにお願いします」なんてアッサリ書いてあるだけなんてダメ。見込み客にとってのメリットを再度伝え、「欲しい!」気持ちを思い出させてあげてください。

最後のひと押しです。
クドクド書く必要はありませんが、トップページで見せたキャッチコピーを再度登場させるなどするといいでしょう。

ホームページはランディングページと違って、複数ページで構成されています。ということは、ユーザーがどのページをどの順番で見るかわかりません。最適な順番で並べてはいても、ユーザーは自由にページ間を飛んで、好きなように見ています。

ホームページ閲覧

トップページをさらっと見て、すぐに問い合わせフォームに飛んできたかもしれないし、トップページを見ずに「メニュー・料金」や「事例」ページを見ただけかもしれません。

ですから、どのページからでも出口につながるようにしておく必要があります。かつ、出口の部分でも見込み客にとってのメリット(WHATの部分)を再度伝えたほうがいいのです。
「ほかのページに書いてあるよ」と言っても、見込み客は見ていないかもしれませんからね。

◆アクセス解析でユーザーの気持ちを知る

最後に、アクセス解析の話をしておきたいと思います。
ホームページは、つくりっぱなしにするのではなく、データを分析することで改善していくことができます。
また、すでにホームページはあるけれど、このnoteを読んで「さっそくつくり直したい!」と思ったら、既存のホームページのアクセス解析も確認してみてください。
アクセス解析の情報は、お客さんの気持ちを知る大きな手がかりになります。

ホームページは、こちらが見せたい情報を見せたいように載せるのではなく、「お客さんが知りたい情報を知りたい順に」並べていくのが大切だという話をしましたね。覚えていますか?
トップページに縦に並べる順番と、グローバルメニューの左からの順番を一致させ、かつ、「お客さんの知りたい情報を知りたい順に」並べるのでした。

そのためには、「お客さんは何を知りたいと思っているのか?」考え、予測しなければなりません。
同時に、ホームページのアクセス解析が活用できます。データを分析すれば、お客さんの気持ちを知ることができます。

もっともメジャーなアクセス解析ツールは「Googleアナリティクス(http://www.google.co.jp/intl/ja/analytics/)」です。

グーグルアナリティクス (2)

Googleのアカウントを取得し、Googleアナリティクスに登録さえすれば無料で使えます。

・アクセス数
・検索キーワード
・どこからたどり着いたか(アクセス元)
・最初に訪れたページ
・離脱したページ
・各ページの滞在時間
・閲覧している端末(PC、スマホなど)

などの情報を見ることができるので、お客さんがどうやってたどりついて、どのページを見ているのかを把握することができるのです。
よく見られているページが、グローバルメニューでいう左のほう、トップページの上のほうにきていれば正解。お客さんの知りたい順に並んでいる、ということになります。
そうでなければ、改善を検討してください。

また、検索キーワードは重要な手がかりです。お客さんはどんなキーワードで検索し、たどりついているのでしょうか?

キーワード検索

たとえば、フォレスト出版の場合は、著者名で検索されているケースが多いことがわかります。著者について情報を探している人が、けっこうな数いるのです。それなら、著者へのインタビューや対談などと本をセットにして記事にすれば、じっくり読んでもらえるかもしれない。そんなふうに考えられます。

また、各キーワードの検索順位や流入数までわかるので、どのキーワードに力を入れればいいのかがわかります。いま検索10位のものを検索1位にできたら、アクセス数は大幅に増えることになります。
もちろん、ユーザーの検索意図とページの内容が合っている必要があります。このキーワードで検索をしている人は、どういう情報を求めているのか?を考えて、それに合ったページをつくればいいのです。

◆ライバル会社のホームページも丸裸に!?

Googleアナリティクスは、発行された「トラッキングコード」をホームページの中に埋め込むことにより、詳細なレポートを見ることができるようになります。レポートを見るためには管理画面にログインすることが必要で、もちろん他社からは見えません。

ところが、URLさえ入力すれば他社サイトの情報も見ることができてしまうツールもあります。
「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」というツールを使ってみましょう(https://app.neilpatel.com/ja/ubersuggest/)。

ウーバーサジェスト (2)

有料プランもありますが、無料で試すことができます。
ここに分析したいホームページURLを入れてみてください。
アクセス数や、「ユーザーがどんな検索キーワードでたどりついているのか」が一発でわかってしまいます。

「このライバル会社には、こういうキーワードで、これだけの人がきているんだな」とわかると、対策も立てやすくなるというもの。比較することによって自社の持ち味、強みもはっきりしてきます。
「このキーワードでは勝てなそうだ」とわかったら、そこで勝負せずに別のキーワードで上位を取りにいくというのも賢いやり方です。

画像6

検索キーワードについては、もっともっとお話ししたいことがあります。
・・・が、長くなってしまったので、それはまた別の機会にしましょう。
ホームページの話は、いったんここまでとします。
次回からはSEO(検索エンジン対策)を含め、ネットマーケティングツールについて具体的な攻略法をお伝えしていきます。お楽しみに。


編集部より こちらの連載は毎週水曜日に配信いたします。次回は4月7日です(1週お休みいたします)。よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?