見出し画像

【フォレスト出版チャンネル#120】心理|相手の「本気度」を見極める3つのポイント

このnoteは2021年4月30日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

本気度は、自己投資にかける3つのコストの量で決まる

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。今回は「相手の本気度を見極める3つのポイント」ということで、編集部の森上さんとお話をしていきます。森上さん、よろしくお願いします。

森上:よろしくお願いします。

今井:本気度って気持ちじゃないですか? 気持ちって目に見えないからいくら熱烈に「本気です!」って言われても、それが本当かどうかって判断できないですよね?

森上:そうなんですよ。だから、仕事の時に「僕、本気ですよ!」って言っても、「え? どれくらい?」って感じになりますよね。

今井:数字つけられませんもんね?

森上:そうなんですよ。その数値化、そこの部分の物差しがないので、実はマネジメント系の第一人者でいらっしゃるアタックスの横山信弘さん、コンサルタントの方なんですけど、その方が本気度を客観的に評価するためにはどうしたらいいかということで、「自己投資にかけたコストの量」、それで本気度を測定することができると言っているんですよね。

今井:自己投資にかけたコストの量?

森上:そうなんですよ。もうちょっと噛み砕いて言うと、「3つのコスト」があるんですけど、その3つのコストをどれだけかけたかによって、その人の本気度がわかるっていうのが横山信弘さんの『絶対達成バイブル』という本の中で書かれているので、それについてちょっとご紹介しようかなと思います。

①精神的コスト(労力)

今井:はい。では、さっそく3つのコストについてお話しを伺っていきたいと思います。何のコストがあるんですか?

森上:そうですよね。何かを本気で取り組もうとした時に、例えば「勉強します」とか、「資格を取ります」といったときに自分の中にあるリソース、資源だけでは物足りない場合が多々あるので、それを補うために自己投資をするわけじゃないですか? 自分を磨かないと目的が達成されない、だからこそ本気になって、自分を成長させようとするわけですよね。その投資にかけたコスト量が本気度を推し量るバロメーターになると横山さんがおしゃっているんですよね。

今井:なるほどー。

森上:そのコストには3つの種類があるとおっしゃっています。1つ目が「精神的コスト」(労力)、2つ目が「お金のコスト」、3つ目が「時間のコスト」。それぞれについてご説明できたらなと思います。

今井:はい。ではさっそく1つ目「精神的コスト」(労力)」について解説をお願いできますでしょうか?

森上:はい。横山さんがおっしゃっているのが、お金や時間をかけなくてもこれまでやってきたことのないチャレンジをして自分を磨くことがあると思うんですけど、多くの場合、今まで慣れ親しんできた習慣を変えなくてはならないので、労力が結局かかることになりますよね。めんどくさいことをするわけだから、それによって手間がかかるわけですよ。これが「精神的コスト」。だから、めんどくさいことなんですよね(笑)。でも、本気度があれば、そのコストも気にならないじゃないですか。めんどくさくてもやる。

今井:確かに。例えば「ダイエットしよー! 明日からウォーキング1時間!」とか決めても雨が降ってると、「今日雨降ってるし、めんどくさいしいいや」みたいなね。

森上:そうそう(笑)。

今井:めんどくさいっていう言葉が出てきちゃいます。

森上:そうですよね。

今井:本気じゃなかったってことですね?

森上:そうそう。そういうこと。本気じゃない。その手間とかその辺の部分のめんどくさいという気持ちというか、そこをどう乗り越えるか。それで本気度ってやっぱり変わってくる。それにコストをかけられないのは、本気度が弱いんじゃないのっていう話になるかもしれないですよね。結局、本気じゃない人は少しでもめんどうなことがあると、だいたいいろいろな言い訳をしちゃって、さっきの「雨降ってる」みたいな。それで、実践しないままになっちゃう。だから、このコストが一番厄介で、最も貴重なコスト。「ここにちゃんとコストをかけれる人は本気度が高い」と横山さんもおっしゃっていますね。

今井:しかも、本気の人は、精神的コストを使っていること自体も気づいてないかもしれないですね。

森上:そうかもしれない。本気度が精神的コストを超えちゃっているかもしれないですね。めんどくさいという感情が生まれてこない可能性がありますね。だから、相手がどうなのかっていうのは、言い訳をせずに、そういうところを乗り越えちゃっているのは、「この人、本気なんだな」って見極められるとは思いますよね。

今井:言い訳をしないで、一見めんどくさそうなことも、黙々と取り組んでいるみたいなところでわかるということですね?

森上:まさにその通りですよね。

②経済的コスト

今井:そして2つ目、「経済的コスト」ということですけれども。

森上:「経済的にコスト」=一番わかりやすいですけど、お金ですよね。

今井:money。

森上:やっぱりそこに対して本気だったら、例えば試験を受けたい、この資格を取りたいっていったときにもちろん当然なことながら時間的コストがありますけど、やっぱりお金のコストってある程度かかっちゃうと思うんですよね。

今井:はい。セミナーに何十万とかありますもんね?

森上:そうです。例えば、そういうことですよね。そういったところにどれだけちゃんとコストをかけれるか、かければいいってことじゃないんですけど、そこにはしっかり目的をもってちゃんとかける。そこに対してコストをかけれないのは本気度がないからかけられないとも言えるかなと思いますよね。

今井:はい。ダイエット系の話ばっかりで恐縮なんですけど。

森上:いえいえ、一番わかりやすい。

今井:形から入るじゃないですか。例えば「ランニングするぞ!」と決めたら、ABCマートで安い靴買うんじゃなくて、めちゃくちゃいい、すごく走りやすい靴を2~3万円出してでも買って、ウェアも買い揃えて、「ほら。もう逃げ道はないんだよ、私」みたいな形で始めることがあります。

森上:いい意味で、自分を縛っていくわけですね。

今井:そうなんです。「これだけお金かけたんだからね」みたいな(笑)。

森上:なるほどね。

今井:「払い戻しできないからね」みたいな感じで追い込むことがあります。

森上:なるほど。それ、いい仕掛けかもしれないですね。自分で仕掛けていくって言うか。コストを先にかけてね。

今井:そうなんです。一昨日、パソコンを新しく買ったんですけど。

森上:おー! 言われてみれば確かに新しいかも。

今井:そうなんです。SurfaceのLaptop 4というのがこの間出まして、「これは!」って言うので、発売日翌日にヤマダ電機に行って、一番スペックが高いやつを選んで、バーンって札束をですね。

森上:現金で!?

今井:はい! 購入してきました!

森上:これは一つの本気度を感じますね。

今井:動画編集ができるようなもので、私は動画編集できないんですけどね。そういうスペックが高いものを買っちゃったから、「やるんじゃない? 私」みたいな感じで。

森上:なるほど。

今井:コストで追い込んでみました。

森上:素晴らしい。それは本気度を感じますね。でもそれって、客観的なバロメーターになりますよね。

今井:わかりやすいですね。

森上:わかりやすいですね。この人は本気かどうか見極めるっていう今回のテーマの視点で言うとその辺の部分に本気度を感じさせるかどうかの経済的コストっていうのはありますよね。

今井:ありますよね。この人は。これに対してお金をどのくらいかけているのかなみたいな。

森上:そうですね。あと、よくありがちだと横山さんがおっしゃるのですが、「投資対効果」ってやたら言う人。

今井:コスパがいいみたいなことですかね?

森上:そうそうそう。リターンばっかり気にしている人。それって本気じゃなくない?って横山さんがおっしゃっています。

今井:リターンがなかったらやらないのかい?ってことですよね?

森上:そういうことですね。だから、その辺りの口癖と言うか本気度を測る上で、そういったことはあまりに口にしない。当然のことなんですが、本人がコストの費用対効果を上げていこうっていう意識はあってもいいんだけども、妙にそこを口に出して言っちゃう人とか、そういうことばっかり気にしている人と言うは本気度があまり高くないんじゃないのと横山さんはおっしゃっています。

今井:確かに自分を振り返ってみても本気じゃないものに対してはそういうリターンというか、これやって本当にそれが得られるのかなみたいなところが気になっちゃったりしますね。でも、本気なものはそれが良かろうが悪かろうがドンみたいな感じで、オールインみたいな感じでやっちゃいますね。

森上:そうですよね。あと横山さんは経営コンサルティング的なこともやっているので、会社の社長さんとお仕事することがあるらしいんですよ。その中で「うちは人が大事だ」と言う社長さんがいるんだけど、そう言いながらも、人材採用とか人材教育とかにお金をかけない経営者がたまにいらっしゃるらしいんですよ。

今井:口だけですね。

森上:それって、たぶんこの人本気じゃないなと。「人が大事」と言っているのは口だけだなって、この人の本気度は見極められるなとおっしゃっています。

③時間的コスト

今井:2つ目は経済的コストでした。では最後3つ目「時間的コスト」ですね。

森上:そうですね。これは何かに本気になれば、それを考える時間が必然的に増えますよね。苦痛を感じることなく無意識レベルで時間なんて忘れちゃうぐらい、どうしたらいいんだろうって推論を立てながら、うち消していくみたいな。この繰り返しをやってしまうのが当たり前かなと。でも、継続的に意識して行動できる人は本気度が高いけど、それが続けられない人っているじゃないですか。それってたぶん本気じゃないよねっていう。だからわかりやすいところで言うと、三日坊主という言葉は本気度のない典型例なのかなと。相手から見て、その人は本気度があるかないかと言うと、三日坊主の人は本気度は低いんじゃないかと見えると言うか。一週間で辞めた人よりもどんなことがあっても5年続けている人のほうが本気度が高いよねっていう。それは誰もがわかることかもしれませんね。今までの3つというのが、(本気度を)見極めるためのコストになると横山さんはおしゃっていますね。

今井:ちょっと横山さんとは違うんですけど、ディマティーニさんの中で「バリュー・ディタミネーション」っていうのがあるんですけど、それは価値観の順位付けを見ていくっていうものなんですけど、まさにそれと似ていて、13個の質問のうち、4つの質問が一番大事だとディマティーニさんはおっしゃってるんです。それが「STEM」って言って、まず「Sがスペース」。その人のまわりに何があるのか、集めているものがあなたの価値観を示していますと。で、2つめの「Tがタイム」、時間ですね。何に時間をかけているか。で、「Eがエネルギー」。何で一番元気になるか。そして「Mがマネー」、何にお金を使ってるか。で、その人も価値観が見えるなんていうお話があったりするんです。まさにこの横山さんのお話と……。

森上:かぶりますね。

今井:そうなんですよ。精神的コスト、経済的コスト、時間的コスト。網羅してるなーと思って。

森上:うん。確かに。

今井:その人にとって価値が高いと、自然とそういったものにコストを払っている自分がいるかたちになるのかな、なんて思いました。

森上:だから、そこにコストを払えないのは、本気じゃないって言えるということですよね。

今井:ですね。

コストをかければいいってもんじゃない!? 2つのチェックポイント

今井:はい。ここまで、本気の人を見極めるには、精神的コスト、経済的コスト、時間的コストが大事だというお話をしてきましたが、コストをかければいいんですよね?

森上:ただね、コストをかければいいってもんでもないって、おっしゃっているんですよね。この3つのコストをかけていたとしても、本気で打ち込んでいるとは呼べないケースもあるって横山さんはおしゃっていて。

今井:そうなんですか?

森上:そうなんですよ。これから言う2のポイントを頭に入れといてほしいとおっしゃっています。1つ目が「自分の成長につながることか」2つ目が「周囲の人が応援してくれることか」。この2つのポイントを頭に入れているかどうかで全然違ってくるらしいんですよね。

今井:確かに。

森上:同じコストをかけていても、その2つの意識というか、その視点がずれたり、なかったりすると、そこはなかなかゴールにつながるものではなくなってしまう可能性があるっていうことですよね。

今井:今、私グサッときてます。

森上:本当ですか?

今井:最近、スマホのゲームにハマっていまして、まず労力ですね、精神的コストはかかっています。

森上:かかってますね。

今井:経済的コスト、課金をしました(笑)。時間的コストは、この時間帯に同盟戦があるからリアルタイムで参加しなきゃみたいな感じで時間的コストもまあまあかけてますが、自分の成長につながるかって言ったらつながらない、まわりの人が応援してくれるかと言うと、別に応援も何もないっていう自己満足みたいな……っていうところで、「ああ!」って思いました。

森上:そう(笑)。この視点があれば、より一層自己成長という意味ではね。そのゲームにコストはかかっているけど、自己成長とつながるかどうかと言うと……。

今井:誰の何の役にも立たないと言う……。でも、自分の成長につながる何かをそのゲームの中に見いだしたり、そのゲームをすることによって周囲が応援してくれる何かを見いだしていったら、皆さんの役に立つような趣味になっていく可能性もあるっていうことですよね?

森上:そうですね。そういう意味では、その辺りの意識をどう紐付けていくかっていうのも、もしかしたら重要かもしれないですね。

今井:そうですね。ゲームの攻略をYouTubeで配信するとかだったら、ゲーム好きな人にはためになるみたいなことがあったりしますもんね。

森上:いい! それならそのコストはいいコストだと思います。

今井:この2つのポイント、「自分の成長につながることか」「まわりの人が応援してくれることか」って大事なポイントですね。

森上:そうですね。はい。

今井:では、ここまで「相手の本気度を見極める3つのポイント」ということで、3つの精神的コスト、経済的コスト、そして時間的コストというポイントを見ていくといいよというお話をしてきたんですけれども、何か森上さんからありますか?

森上:そうですね。今回ご紹介したのは『絶対達成バイブル』という横山信弘さんの御本なんですが、この本は「営業マンの為の」って頭に付いているんですけど、営業マン以外の人たちにも役立つノウハウや知識がすごく詰まった本なので、ぜひご覧になっていただけたらうれしいなあと。今回このチャプターにもURLを貼っておきますので、チェックしてみていただいたらうれしいなと思います。

今井:はい。営業とかビジネスだけでなく、普段の人間関係とか、自分自身を成長させるためにもすごく大事でためになる内容だなと思いましたので、ぜひリスナーの皆さんもお読みいただけたらと思います。森上さん、本日はありがとうございました。

森上:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?