見出し画像

【フォレスト出版チャンネル#196】ゲスト/生き方|「仕事と遊びの境界線をなくす」生き方のコツ

このnoteは2021年8月13日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。 

「サードプレイス」をつくりやすく、「自己表現」がしやすい時代

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。本日も昨日に引き続き、ビジネス書作家にして、ハートランド代表の潮凪洋介さんがゲストに来てくださっています。そして、編集部の森上さんとともに引き続きお伝えしていきたいと思います。潮凪さん、森上さん、どうぞよろしくお願いいたします。

潮凪・森上:よろしくお願いします。

今井:昨日は潮凪さんの最新の執筆活動の状況でしたり、クリエイター育成の取り組み、そしてサードプレイスの素敵さなどについて、たくさんお話をお伺いしました。まだお聞きになられていない方は昨日の放送をぜひチェックしていただけたらと思います。そして、本日は潮凪さんが10年以上にわたって主張され続けている、「仕事と遊びの境界線をなくす生き方」について、お聞きしていきたいと思います。

森上:それでは、私のほうから質問と言うか、潮凪さんにご意見をいただきたいのですが、潮凪さんとご一緒させていただいた2014年に出た『新しい「男」のルール』という本、あの本のコンセプトが、まさに「仕事と遊びの境界線をなくす生き方」というテーマだったと思うんですよね。で、帯に「仕事をするように遊び、遊ぶように仕事をする」と、コピーを入れさせていただいて、あの頃はそのコピーが結構響いたかなと思っているのですが、コロナ禍がきっかけで、リモートワークとかワーケーション、こういったスタイルっていうのが、一気に広まった印象があって、潮凪さんがずっと主張され続けてきたことに時代がやっと追いついたっていう印象があるのですが、潮凪さんが最近まわりを見ていて、どんな感じですか?

潮凪:まさに、その肌感覚はおっしゃるとおりで、世の中の皆さんがリモートワークで会社の支配から離れて仕事をすることによって、我に返ってますからね。そうすると、本当にやりたいことへの願望が沸々と湧き出るんですよね。本当にやりたかったことをスタートし始めるっていう、そういう隙だらけですよね。だから、まさにおっしゃるようにサードプレイスをこの機につくっていくという方は非常に増えています。

森上:そうですか。やっぱり潮凪さんのところへのコミュニティにちょっと入ってみたいとか、そういった問い合わせも増えている感じですか?

潮凪:そうですね。本当は「こういうのをやりたかったんだ」「ああいうのをやりたかったんだ」っていう相談もきますし、「自分のやりたかったこと、得意なことが見つかりました!」っていう方が増えていますよ。

森上:そうですか。今はどうしてもリアルでなかなか会えない環境ですから、リアルで会うというのは難しいかもしれませんが、そもそもサードプレイスというものをいったんご説明いただいてもよろしいでしょうか。

潮凪:はい。サードプレイスというのは会社でもない、家でもない、第3の場所なんですよね。例えば、趣味の世界だったり、あるいはボランティアなどの社会活動の世界だったりとか、あとはもちろん友達と飲み会をしたりとかするのもサードプレイスですね。なので、家でも会社でもない、生きることを楽しむ場所と時間というところがサードプレイスとなります。ですから、その中に仕事が含まれる方もおりますね。副業というテーマでもありますが。それもサードプレイスです。

森上:なるほどー。それは、ずっと潮凪さんが唱えられている仕事と遊びの境界線というか、そこがない中で活動されている方も増えていると言っていいですかね?

潮凪:そうですね。我々は高校、大学を出た後に就職活動をやりますけれども、自分が行きたい会社なんかにはほとんど就職できないですし、森上さんや今井さんみたいにやりたい仕事に就ける方って本当にひと握りでして、僕も最初は受け入れてくれた会社に行くしかなかったですよね。だいたいそうです。
で、入りたい会社に入っても、自分の本当にやりたい仕事ができるとも限らないし、そう考えると、そもそも就職活動で入った会社の中で、自分でやりたいことを全部表現できるわけがないわけです、根本的に。途中で会社のエンゲージメント作戦によって、「私の天命はこの会社の仕事です」なんていうふうに言わされるようになりますけれども。

森上・今井: (笑)。

潮凪:言わされているだけで、全部が表現できるわけがないですよね。そういう自分の表現をするための活動は会社とか家で――、家で自分を出せない人もいますし、会社外で自分の本当に好きなことをやるっていうのを見つけないと、本当の自分は表現できないようになっているわけですね。なので、そういうステージを見つける必要がある。だから、サードプレイスが必要であるということですね。

森上:なるほどね。そうですよね。ここ10年以内で言うと、それこそブログ、note、YouTube、SNS、いろいろと自己表現がしやすい環境が整ってきて、昔よりはサードプレイスというのは、つくりやすい環境にあるように見えるんですが、どうでしょう。

潮凪:まさにそのとおりで、そういうバーチャルで自分の内面だったりとか、思考とかを文字で表現する、動画で表現するっていう、そういう方も増えました。バーチャルサードプレイスも増えました。あと、プラスして、リアルでのサードプレイスもつくりやすくなってきているんです。なぜかと言うと、SNS、Facebookなどでイベントを立てれば誰でも知らない人が参加できるようになっていますし、そういうことで、リアルもバーチャルもサードプレイスがつくりやすくなっている。あとは副業奨励で社外に人が目を向けることが黙認されつつありますから、そうなってくると、本当の意味での自由になった時代というのは、ここ10年くらいからじゃないでしょうかね。

「サードプレイスがつくれない」と悩む人へのアドバイス

今井:確かに! 先ほど、潮凪さんから私は好きな仕事に就けたみたいなお話があったんですけど、実は、私もはじめは派遣で電話のオペレーターの仕事をやっていたんですね。で、「死ぬまでこの仕事するのイヤだな」って思いながら、Facebookだったり、いろいろなイベントで興味があるものにどんどん参加していったら、その関係で、フォレストさんに拾っていただいたみたいな、そういう経緯があったりするんですよ。まさにサードプレイスに私は恵まれていると言うか、助けられていると言うか、そのように感じております。

潮凪:なるほど。本当に明治維新が1868年にありましたが、遡ること150年前、人間は自由になったように思われますが、実はそうでもなくてですね、そこから資本主義がどんどん発展していって、豊かになりましたけど、「右向け、右」というか、「みんなで思い切って全力疾走するぞ!」っていう時代だったと思うんですよ。ただ、「どこへ?」っていう話であって、これがやっぱり海外とかだと自分の好きなこととか、いろいろな仕事をたくさんやっているんですよね。3つくらい好きな仕事をやっている国もありますし。だから、日本の高度経済成長、「みんなであそこに向かって走るぞ!」があったからこそ、私たちは今、豊かかもしれませんが、本当の自分を見つけられた人たちというのは果たして何人いたのか、と。それがやっと本当の生き方の自由というものに到達したのは、ここ10年くらいじゃないかなと思うんですよね。

今井: まわりをみて、私が前働いていた会社なんかだと、もう稼ぐことに精一杯で、「サードプレイスなんて、そんな、そんな! 疲れて動けないよ」という方も結構多いなと感じていたんですけども、そういったお仕事で精一杯、日々の生活でいっぱいいっぱいで、サードプレイスをつくれない方へのアドバイスというのはあったりしますでしょうか?

潮凪:はい。すごくその気持ちは、僕もわかります。僕も会社員だったので、しかも自分が好きじゃないことをやっていたので、好きじゃないことで怒られ、好きじゃないことで疲れ、好きじゃないことをやって、少ししか給料をもらえないという、そういう悲惨な状況を味わってきました。そうすると、どうしても人間の精神ってギブアップしそうになるんですよね。そんなときに助けてくれたのが、真夜中、デニーズで書き綴った大学ノートですね。100円でノートをコンビニで買って、自分がやりたいこととか、自分が感じたい感覚っていうのを寝る前に5分でいいから、あるいは朝起きてトイレで5分でもいいです。あるいは電車の中でスマホに書くだけでもいいですから、そのノートに想いを綴ったらいいと思いますね。そのノートが心を助けてくれますから。

今井:すごい! 100円のノートが、金の卵になっていくわけですね。

潮凪:そうですね。そういうことをしているうちに、何かのタイミングがきますから。例えば、盆暮れ正月もそうです。3日間以上休みがありますから、有休をくっつけて、たくさん休んで、そのノートに書いてあることをやってみるということですね。何をやっていいかわからない方は、もっと簡単な方法があります。友達と週末に2~3日旅行に行くだけでいいです。それで夜通し語り合って、お酒を飲んで、みんなで雑魚寝をしてください、と。そうすると、普段の嫌なことが煮沸殺菌されて、本当の自分の感覚が取り戻されますから。そこからサードプレイスだったり、アナザーパラダイスだったり、というものが取り戻せていくと思います。

今井:ありがとうございます。自分が素のままでいられる時間っていうところに集中する。そして、それを書きとめるっていうことが大事なのかなというように感じました。

「サードプレイス」のきっかけとなるイベント(オンラインもあり)

森上:そういったサードプレイスがなかなかつくれない方への提供の場というのも、潮凪さんはつくられているんですよね? 昨日もチラッとお話されていましたけど、芝浦のハーバーラウンジとか……。

潮凪:そうですね。芝浦ハーバーラウンジは、まさに東京のそういうサードプレイスが具現化されたデモンストレーションの場所で、今(2021年当時)はコロナ禍の関係でやっていないんですが、毎週、毎週、例えば1週目はクリエイターズナイト、2週目は合コン総当たりリーグ戦・Gリーグナイト。

森上・今井:(笑)。

潮凪:3週目がワールドスポーツナイト、4週目がファッション&ビューティーナイトっていうことで、4つのチームがイベントで競い合うっていうことをやって、今までに8000人くらいが参加しているんですね。

今井:8000人も!

潮凪:8000人が参加して、そこでたくさんのつながりができて、仕事が生まれ、夢が生まれ、恋が生まれっていう理想郷だったわけですね。そういうこともやっていますし、あとはライフワーククリエイト協会の方で、好きや得意の活動を見つけるためのワークショップというのを月に2回くらいやっております。Zoomでやっておりますから、世界中から参加できます。

森上:それは今も稼働しているものなんですね?

潮凪:そうですね。稼働しております。Zoomでどなたでも参加できますので、日本全国からいつも参加してくださっていますね。逆にZoomになって会えない人とも会えるから、すごくいいです。

森上:そのZoomで参加できるもの、もう一度詳しく教えていただけますか?

潮凪:ライフワーククリエイト協会という、ライフワークをクリエイトする、やりたいことを見つけるっていう協会をやっておりまして、その中で「ライフワークの入門講座」というのをやっております。そこは誰でも参加できますから。月に2回ほどZoomで開催しておりますので、そこからまずはやっていただくと、心の壁が必ず壊れると思いますね。

何歳からでもOK! 複業をしたいと考えている仲間をつくる

森上:なるほど。では、それもURLを貼っておきますので、興味がある方はちょっと見ていただければなと思うんですけど。いろいろとお話を伺っている中で、パラレルワークとかが今、本格化している中で、実際にまわりの方でパラレルワークとか、いわゆる複数の複業ですね、そのあたりというのは、人口的にも増えていますか?

潮凪:かなり増えていますね。昨今のWEB上の記事などをご覧いただいてもわかるように、この前出ていたのが、ある広報部に勤めている女性が会社の広報部の給料が30万円なんですが、そのスキルを活用した、会社外での仕事、副業の給料が40万円っていうニュースが出ていたりもしますし、我に返った方がネットを使ってやったり、あるいは自然の中でグランピングや釣りをテーマにやったりとか、さまざまな教室を開いたりとか、どんどんやっていますよね、みなさん。

森上:いやー、ほんとですね。そういう意味では人生100年時代と言われる中で、今は定年とかっていう概念は若い人は特にないでしょうけど、今の40代、50代あたりもこれからあと半分生きなきゃいけないわけで、自分で稼ぐ力というのを養っていかないと大変ですよね。

潮凪:そうですね。特にやっぱり40代から始めたほうがいい理由として、55歳くらいから役職定年というのが入ってきますよね。役職がなくなっていくという、大企業では特に。そうすると、普通の会社員状態に戻り、通常の給料の半分とか、2/3くらいで、元々部下だった方々の手伝いをするといった働き方が役職定年の1つのかたちだと思うのですが、いきなり今まで誇りに思っていたものがなくなる、そうなったときに、生きがい、やりがいというものを見つけたほうがいい。メンタルの面でも必要なんですよね。で、かつお金が稼げたら最高ですね。

森上:そういう意味でも、昨日お話をチラッと伺いましたけど、70歳からライティングの講座を受けたりとか、そういう方もいらっしゃるくらいですから、いくつから始めてもいいという感じすよね、まさに。

潮凪:そうですね。ライティングは特に頭と手が動いていれば、あるいは極端な話、Googleの口述を使えば口だけ動いていれば文章が書ける時代ですから、80歳、90歳でもいいと思います。逆に90歳の方々は戦争の記憶なんかを絶対残すべきだと思いますね。

森上:いやー、ほんとですね。それはすごく貴重な資料と言うか、後世に残す上でも大事かもしれないですね、社会的にも。なるほど。その視点はすごくおもしろいですね。

今井:やっぱりネット社会だからこそ、1人1人の核と言うか、宝物が世に出やすくなっているなという希望を感じました。

潮凪:そうですね。そうすると、今度は内面でつながる絆がいっぱいできますから、会ったことはなくても、考え方とか、在り方とか、フィロソフィーでつながるっていう、新しいつながり方ができるんですね。書くことによるつながりというのが。

今井:ありがとうございます。今回お話いただきました、「仕事と遊びの境界線をなくす生き方」をテーマにした、フォレスト出版から発売されています、潮凪さんのご著書『新しい「男」のルール』は、このチャプターにURLを貼っておきますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。まだまだ、お話を伺いたいところではありますが、最後に潮凪さんからリスナーのみなさんにメッセージをお願いします。

書影をクリックすると、同書の詳細がわかります。

潮凪:はい。コロナ禍でこんなふうになっておりますが、これは自分と向き合うチャンスです。なので、自分が本当に好きで得意なことを見つけて、それに命を使っていくと、まわりも幸せになるし、自分も幸せになって、そして、お金も流れ込んできますから、ぜひそれを鼻歌を歌うように、スキップを楽しむように、楽しんでいただければと思っております。今日はありがとうございます。

今井:ありがとうございます。仕事もお金も恋もどんどん舞い込んできそうな感じがしました。潮凪さん、森上さん、本日もどうもありがとうございました。

潮凪:ありがとうございました。

森上:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?