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【受験直前対策】問題別で解説! 「わからない問題を解答しないと、次に進めない」人へ
こんにちは。
フォレスト出版編集部の森上です。
「志望校合格!」 その目標に向かって勉強してきた受験生にとって、いよいよ本番が近づいてきました。試験当日、今まで培ってきた力を最大限発揮させたいものです。
当たり前ですが、必要なのは、満点ではなく合格点です。合格点以上を取ってしまえば、満点であろうとギリギリであろうと、合格です。そんな合格点をクリアするための、試験の本番当日に問われるテクニックが「解ける問題から優先して解いていく」。いわば定番中の定番テクニックではありますが、あらためてこのタイミングで確かめておいても損はないでしょう。
担当講義が即満員になるLEC大人気講師の横溝慎一郎先生が著書『最短で最高の結果を出す「超効率」勉強法』の中で、「わからない問題を解答しないと、次に進めない」人に向けて、お役立ちアドバイスを提示しています。横溝先生は資格試験がメインですが、大学受験にも十分参考になる内容になっていますので、今回は、同書の中からその該当箇所を一部抜粋・編集してご紹介します。
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「わからない問題を解答しないと、次に進めない」人へ
わからない問題が出てきた場合、どうしてもその問題を解答しないと次に進めなくなる、という人がいます。次の問題のほうが解きやすい問題であったにもかかわらず、そのわからない問題にこだわってしまい、そこで集中力が切れてしまう。これはもったいない。
試験時間との関係もありますが、1問にかけることができるのはせいぜい5分です。だいたい1回問題全体を読んで、何の問題なのかがわからないときは、そのあと一生懸命考えてもやっぱりわからない、ということがほとんどです。そのときはさっさと次の問題に進みましょう。そのくらいの判断なら90秒もあればできます。
①「穴埋め問題」対策
穴埋め問題は空欄の登場順番を無視して、わかる空欄から埋めていきましょう。試験では、語群が与えられていて、そこからいくつかの空欄に入るべき語を選んでいくという問題が出されます。
このとき、空欄の周辺の文章を読んで、そこにヒントがないかを探ります。穴埋め問題は、空欄の前後にヒントが隠されているケースが少なくありません。
そこで、わかりやすいヒントが与えられているような空欄から埋めていくのです。1つ空欄が埋まると、それとのつながりで別の空欄に入る語句がわかる、ということもありますね。
②「組み合わせ問題」対策
組み合わせ問題というのは、たとえば、ア〜オまで5つの文章が与えられていて、その文章の組み合わせが選択肢に示されます。「正しいものの組み合わせ」とか「誤っているものの組み合わせ」を選ぶもので、選択肢は「1アイ 2イウ 3ウエ 4エオ 5オア」といったようなものが一般的です。
このような問題は、すべての選択肢がわからなくても答えを出すことができます。
例えば「正しいものの組み合わせ」を選ぶ問題の場合で考えてみましょう。
エが誤りであることがわかれば、3、4は正解ではないことになる。とすればアとイのどちらかが誤りであることがわかれば、それで答えを出すことができますね。アが誤りなら正解は2ですし、イが誤りなら正解は5です。
ですから、問題の内容にかかわらず、組み合わせ問題はトライする価値があります。
③「個数問題」対策
一方で個数問題はなるべく後回しにしましょう。
個数問題というのは、いくつかの文章が与えられていて、その中で「正しいもの」「誤っているもの」の数を答えさせる問題です。
もちろん、すべての文章の内容について正誤の判断ができないと正解を選ぶことができません。きちんと正誤の判断ができても、数え間違えてしまえばアウトですね。
解くためにかける時間はそれなりに長く、正解できる可能性は低い、というリスクを伴う問題です。
だから、なるべく後回しにするべきなのです。
こういったテクニックは、日頃問題を解く際にも意識しておかなければなりません。
そして、もちろん模擬試験を受けているときも、時間の制約がある中でどれだけ実践できるかどうかも、チェックすることが重要です。
もちろん、最初は「考えながら」使っていくことになると思います。
しかし、本番の試験では「体が勝手に動く」という状態にしておかなければなりません。
つまり、テクニックをテクニックとして使うのではなく、ある種の「良い習慣」として、「考えなくても」気がついたら対応していたという状態にする必要があります。
これは自転車に乗ることと一緒です。自転車に乗るときに「ペダルをこぐときはまず片方の足をペダルに乗せて、ある程度勢いをつけてから今度はもう片方の足もペダルに乗せてこいでいくんだよな」ということを考えながら乗る人はいません。そんなこと考えながら乗っていたら、かえって危なくて仕方ありません。
試験で問題を解くときのテクニックも、そこまで体に染みつかせる必要があるのです。
なぜなら、本番の試験のときに「考えながら」テクニックを使うと、無駄な時間を使うことになり、試験時間が足りなくなってしまう危険性が高いからです。
やはり、本番の試験のときは、通常の精神状態とは違います。集中ゾーンに入ったとしても、それでも普段とは何かが違うのです。
実際に、
「この前の試験のとき、試験時間中にこの科目は時間があるうちに先に解いておいたほうがいいと、先生がおっしゃっていたのを思い出したんですよ。
でもそれは、試験終了5分前くらいにその科目が手つかずで残っている状態のときでした」
という話をしてくれた受験生がいました。
その人は当然不合格。「頭ではわかっていたつもりだったのに……」というその人の嘆きは、テクニックが習慣にまで昇華していなかったことがもたらした結果と言っても言い過ぎではないでしょう。
また、どんな試験でも出題傾向がガラッと変わることがあります。全体的に変わるということがなくても、一部の科目でこれまで見たこともないような聞き方をする問題が出てくることはあるでしょう。一般的に試験は受ける人を落とすためにつくられるわけですから、それは当然のことです。
そのような問題に相対したときに、「なんか出題傾向が変わってしまった……」とあわてふためき、その結果その他の問題でも凡ミスを連発してしまう。これも悔やみきれません。
やはり問題全体の雰囲気をまず試験開始後3分でざっとつかみ、自分が最初に解こうと思っていた分野の問題に出題傾向の変化が見られる場合、そこで修正する。
ここまでできて初めてテクニックが習慣にまで昇華していたといえるのです。
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いかがでしたか?
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