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ついに、note発の連載が本になりました!

編集部の稲川です。
いつもは、自社の本をまった紹介しない私ですが、今日は私が担当しました本を紹介しないわけにはまいりません。

というのも、このnoteで2021年1月13日~6月9日にかけて、ほぼ1週間に1回、合計20回にわたり「ネットマーケティングを使いこなす戦略&テクニック」という連載が本になったからです。

ネットマーケ表紙写真

このたび、連載に加筆して1冊の本として、無事に発売されました。

途中の第11回目からは、著者の佐藤昌弘さんと打ち合せて、
「ここからは、稼ぎに直結する内容だから、せめて有料にしたいですよね」ということで、いち早く情報を得たい方だけにお届けした連載でしたが、今回の本は、そこも公に開陳していただきたいという私のお願いで、1冊にまとめさせていただいたのです。

その本が、こちらです。

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タイトルが長すぎます。
『ネットに詳しいだけでネットマーケ担当者になってしまった人が本気でマーケターを目指す本』

なんと42文字。
標準のワード(ヨコ)で打っていても、1行で入らない長さです。
最近のラノベなどの長いタイトルよりも長いですが、もともとの連載の主旨を貫こうということで、伝えたい人にそのまんまのタイトルになりました。

連載第1回目に、佐藤昌弘さんがこう綴っています。

こんにちは、佐藤昌弘です。
フォレスト出版のnoteで、「ネットマーケティングを使いこなす戦略&テクニック」の連載を始めることになりました。
  
「君、若いからさ、よくスマホ見てるからさ」っていうだけで、勤務先の会社でネットマーケティング担当になっちゃった! とか、
いよいよネットマーケティングを本格的にやらなきゃと思ってはじめたけど、何から手をつけたらいいか混乱中・・・という方とか、
インスタやツイッターでマーケティング活動をしているつもりだけど、本当にこれでいいのか? 疑問がいっぱい・・・という方、
   
そんなあなたに、これから毎週、役に立つ情報をお届けする予定です。

こんな経緯から、ストレートに読者に訴えるタイトルになったわけですが、もちろん現在、ネットマーケティングに従事していらっしゃる方にも役に立つテクニックが書かれています。

とくに、佐藤昌弘さんは陰のコンサルタントとして、実に5000社以上のコンサルをしている方です。

なぜ“陰”かというと、彼がコンサルした企業(大企業、中小企業問わず)があまりにも成功しすぎて、誰がコンサルに入っているのかを公表したくないからです。

連載で取材しているときも、
「この話は掲載できないんだけどもね・・・」
という企業がわんさかあり、
「それって、やっぱり出せませんか・・・」
という事例が、正直たくさんありました。

連載や本の中に掲載している成功事例の企業は、著者がお願いしてなんとか了承を得た企業です。

ただ、その考え方のベースは変わりませんので、自社のマーケティングに落とし込むことができます。

実際に有料記事であった「魅力的で効果的なランディングページをつくる方法」については、本からは、こんな感じです。

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いまやランディングページ(LP)は、ネットマーケティングに欠かせないと思います。
LPに誘導し、一発で売ることができるか。
それには、ユーザー(見込み客)が、なぜこのLPにきて、このLPの何に惹かれて購買するかという“文脈”(顧客心理)を、売る側があらかじめ正確にわかったうえで、意図したLPをつくらなければなりません。
いくらクリックされても、成約につながなければ広告費だけが出ていくことになります。

こうしたさまざまな要素を、知っている、知らないでは、大きな差になってくるのです。

この本に登場する中古車販売店の「ガババ」さんは、見込み客がLPに訪れる文脈を意識し、ユーザーの入り口(LINE、Facebook、Twitter、インスタグラム、YouTube、グーグル検索等)が違えば、それに合わせたLPで誘導しているため、地域でもダントツの販売店になっているそうです。

ちなみに、川向こうに大きな中古販売店があるそうですが、もう真似のできないノウハウで他社を完全に駆逐しています。
そうなると、たしかにコンサルタントの存在、知られたくないですよね。

ということで、ネットマーケティングは、さまざまな入り口から入ってくる見込み客の文脈を知ることから、それに合わせた仕掛けを用意する必要があります。

マーケターは、なかなか面白い。

最後に、著者の思いを本の「おわりに」から紹介いたします。
普通なら「はじめに」を公開というところですが、思いの詰まったこちらを載せます。

この本は、2020 年から2021 年にかけてのコロナ禍に、偶然生まれました。
世の中のビジネスは、新型コロナウイルス感染症のまん延を防止するための人の流れの抑制と、経済活動のための人間の活動という正反対の力が働いています。
それでも人々は、なんとかして経済活動を続け、ビジネスを存続・繁栄させようと工夫を重ねています。
 
当然、誰とも直接会うことがないインターネットのなかの通信手段・媒体に、注目が集まります。
 
だからこそ、「インターネット・マーケティング」についての入門的な情報を配信しようと、フォレスト出版の編集者と経営コンサルタントが協力して、儲けのないnote での連載をスタートしたのです。
つまり本書は、2021 年にインターネットの文章配信プラットフォーム「note(運営:note 株式会社)」で連載された記事をほぼ原文としています。
連載を終えてみれば、その文章量は、1冊にまとめることができる分量になっていました。
 
本来、インターネット・マーケティングといっても、その専門分野の領域は広く、専門性も非常に高度です。
「Facebook の広告」という1つの分野を切り取ったとしても、本来は非常に専門性が高いために、それだけでも本1冊以上のノウハウ・知識・事例などがあるはずです。
でもこの本は、「会社からの辞令で、急にネットマーケ担当になってしまった」という初心者にもできるだけわかるようにという目的で書かれています。
だから、狭く深くではなく、広く浅く書かれています。
 
私がマーケティング・コンサルタントになろうかと考えていた2000 年頃には、ホームページを持っている企業のほうが少なかったと記憶しています。
たった20 年で、マーケティングツールの進化は恐ろしいほどに様変わりしてしまいました。
動画は、VHS ビデオテープからクラウド保管。ファクスで送っていた見積書は、電子メールにPDF ファイルを添付。
「ご無沙汰しています」ということを伝えるために、東京まで新幹線に乗って2時間かけていたのが、いまはSkype やZoomで、「あっ、どうもご無沙汰です」と移動時間ゼロ。
 
でも、人の消費心理だけは変化していません。
人は情報を集め、比較し、判断して、購買を決定します。
企業が何かを購入するときは、購入者、査定者、使用者、決定者などの利害関係者がみなOK をしなければ成約できません。
 
たしかに、マーケティングはインターネットによって恐ろしいほどの様変わりをしていますが、何も変わっていない部分も存在しています。
 
本書においては、そうした「変わっていない部分がどこなのか?」「ネットマーケティングのどの部分から優先順位を決めて実践すべきか?」など、インターネットを入り口にして、マーケティングの基本や面白さ、楽しさなどに触れるきっかけになり、ビジネスのヒントを与えることになれば望外の喜びです。

佐藤昌弘さんとは、20年来のお付き合いをさせていただいております。
また一緒にnoteから本までお仕事できたことに感謝しつつ、そして、マーケティングの仕事に関わられている方へ役立ててれば幸いです。


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