見出し画像

#8 今すぐ実践できる! 見込み客に刺さるキーワードリストのつくり方

こんにちは、佐藤昌弘です。

前回は、マーケティングの「プロセス設計」についてお話ししました。
実践に入る前に、全体的な流れを頭に入れておくことは重要です。
ターゲティングの話から前回までは理論的な話だったので、ちょっと退屈かなと心配ではありましたが・・・。避けては通れませんでした。

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

さて、今回は実践的な話です。
お話しするのは、「見込み客に刺さるキーワードリストのつくり方」

キーワード写真

次回以降は、具体的に「効果的なホームページにするには?」といったことから、「LINEやインスタグラムなど各ツールの攻略方法」をお話ししていきますが、その前にキーワードを拾っておきたいのです。

たとえば、“保湿美容液”を売りたいときに、ターゲティングをちゃんとやっていて、

「52歳前後の管理職の女性で、長時間のエアコンによる乾燥が気になる。若作りして頑張っているようには思われたくないが、最低限の美容は必要。これまで使っていた美容液には物足りなさを感じ始めた・・・」

といったことがわかっていれば、「乾燥が気になるすべての女性へ」とか「そろそろエイジングケアはじめませんか」のような、“ボンヤリした広告コピー”にはならないと思いますが、ちゃんとターゲットに届く、ターゲットが振り向いてくれるコピーを書くにはどうしたらいいの? と思いませんか?

そのための「キーワードリスト」です。
見込み客にばっちり届くキーワードを拾って、リストにしておきましょう。
このnote記事を読んですぐに実践できる、簡単なやり方です。簡単ですが、確実に効果がありますよ。

◆いいキーワードを見つけるコツは「乱暴に調べる」こと!

見込み客に刺さるキーワードを探すため、まずは「見込み客の気持ちになって検索」をしてみましょう。
このときに重要なのは、実は「乱暴に調べる」こと。

どういうことかって?

「犬 毛 掃除機 おすすめ」のように、いま考えられるキーワードを選び、複合キーワードとして入力するのではなく、「犬の毛をよく吸う掃除機が欲しい」と入力しちゃえ、ということです。Siriに話しかけるように、思ったことをそのまま入れちゃえばいいのです。

携帯に話す

いまの検索エンジンの性能はすごいですよ。
ちゃんと意図を読み取って情報を表示してくれます。

グーグル検索

そうすると、上から順に、

・Panasonic公式 コードレス掃除機の広告
・ペットの毛用掃除機の人気おすすめランキング15選
・犬の毛の掃除におすすめの掃除機10選
・犬 掃除機 - Amazon.co.jp
・【楽天市場】ペット 毛 掃除 機の通販

・・・と10件表示されます。ちゃんと求めている情報が出てくるわけです。

この「乱暴に検索した結果、表示された10件」をよく分析していくと、実は、良いキーワードがたくさん隠れていたりするのです。

そもそも、Googleの検索結果の1ページ目に表示されるのは、Googleが高く評価した「いい情報」のサイトトップ10という意味です。
言い換えれば、クリック率が高い順に並んでいるとも言えるのです。

だからこそ、基本的にこのトップ10を見ればOKです。
しかも、クリックしてページに飛ばなくてもいい。

検索結果には、各サイト内の文章が3行から5行ほど見えていますね。ここをチェックして、目に入るキーワードをピックアップしていきます。

◆「犬の毛をよく吸う掃除機が欲しい」とGoogle検索して
     目に入ったキーワード


・おすすめ
・毛
・犬
・掃除機
・ランキング
・掃除しづらい
・狭い場所
・吸える
・丸くなった毛玉
・紙パック
・最適
・重宝
・手頃
・ブリーダー
・雑巾がけしたみたい
 ・・・・・・・・・・・・

こんなふうに、どんどんキーワードを拾うことができます。
さらにヒントがあります。一番下に「検索キーワード」のおすすめが表示されていますね。

おすすめ検索キーワード

ここに出ているのは、「犬の毛をよく吸う掃除機が欲しい」に関連した、よく検索されているキーワードということです。ですから、これもキーワードとして拾っておきましょう。

もうこれだけで、ターゲットの頭の中にふわふわと浮かんでいるキーワードリストができてしまいました。もっと複雑な方法はありますが、これなら、すぐにできるし簡単でしょ?

このキーワードリストを使いながら、文章を組み立てていけばいいのです。
たとえば、こんな広告が考えられます。

犬の抜け毛、絡まない! ブリーダーおすすめ掃除機
ダイソンとマキタ他徹底比較

これならクリック率が高いはず。
見込み客がクリックしたあとのランディングページ(LP)まで、プロセスをちゃんと設計しておけば、うまくいくでしょう。
(編集部注:LPについては別の連載回で詳しく解説する予定です)

このように考えると、アナログよりもデジタルのマーケティングのほうが、手順を作業化しやすいという意味で「簡単」です。たったいまお話しした、キーワードリストづくりは誰がやっても同じになります。

今度は「生食パン」を売りたいお店の例でちょっとやってみましょう。

「美味しい生食パン売っているお店を調べたい」と入力し、検索します。
すると、グーグルマップが一番上に表示され、その次にこんな検索結果が出てきます。

美味しい生食パンで検索

1ページ目にはマップ+上位8件です
この検索結果ページを見て、良さそうなキーワードをどんどんピックアップしていきます。

◆「美味しい生食パン売っているお店を調べたい」とGoogle検索して
     目に入ったキーワード

 
・極上
・高級
・本当においしい
・パイオニア
・行列
・口どけ
・きめ細やか
・プロ
・職人
・こだわり
・そのまま食べて美味しい
・シンプル
・パン好きを唸らせる
・しっとり
・もちもち
・耳まで柔らかい
 ・・・・・・・・・・・・

あっというまにキーワードリストがつくれました。
このキーワードリストをうまく使いながら、ホームページやランディングページをつくります(整えます)。
ネットマーケティングツールにも活かしていきます。

手元にキーワードリストがあると、今後の作業もぐっとイメージしやすくなったのではないでしょうか。
ぜひあなたも実際にやってみてください。

次回は、いよいよ「ホームページの整え方(効果的なホームページのつくり方)」についてお話します。
ネットマーケティングの媒体をうまく選んだところで、その先がショボかったら効果が出ませんからね。

いまの時代に、成功しやすいホームページとはどんなものか解説するのでお楽しみに。


編集部より こちらの連載は毎週水曜日に配信いたします。次回は3月10日です。よろしくお願いいたします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?