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#350【フリートーク】般若心経をあなたの人生の常備薬に

このnoteは2022年3月15日配信のVoicyの音源「フォレスト出版チャンネル|知恵の木を植えるラジオ」の内容をもとに作成したものです。

今井:フォレスト出版チャンネルのパーソナリティを務める今井佐和です。本日は編集部の寺崎さんと共にフリートークでお伝えしていきます。寺崎さん、よろしくお願いいたします。

寺崎:よろしくお願いします。


仏教の始祖・ブッダはかなりパンクなお方

今井:本日のテーマは「般若心経をあなたの人生の常備薬に」ということでお送りしていきたいと思うんですけれども。

寺崎:そうなんです。今回なぜ般若心経をテーマにしたかというと、結構古い本なんですけど、『29歳からはじめるロックンロール般若心経』というのをnoteで有料コンテンツとして販売をスタートします。なので、その内容を今回はご紹介したいなと思いまして企画しました。

今井:ロックンロールな般若心経なんですね?

寺崎:はい。仏教の創始者と言えば、ブッダさんですけど、佐和さんはブッダさんにどんなイメージを持っていますか?

今井:ブッダさんはご飯を食べなかったり、片腕を持っていかれたり、大変なことにあったけれども、そんなことをしなくてもみんな悟れるよって言った偉い人みたいな、そんなイメージです。

寺崎:あー、なるほど。この本の結論から言うと、実はかなりパンクな方なんですよ、ブッダさんって。

今井:パンクなんですか?

寺崎:めちゃめちゃパンクですよ。だって、29歳の時に家族を捨てて、修行の道に飛び出して、35歳で悟りを開いちゃうなんて、相当な変人じゃないですか?

今井:確かに。しかも元々結構なお金持ちのお坊ちゃんで、奥さんとか子供もいたのに、みたいな感じですよね。

寺崎:そうそう。結構裕福な階級の方だったんですよね。

今井:しかも、脇の下から生まれてきたんですよね?

寺崎:そうなの(笑)!?

今井:違いましたっけ?それで、「天上天下唯我独尊」って言って出てきたみたいな。

寺崎:「天上天下唯我独尊」は知っているけど、脇の下は知らなかった。そうなんだ。

今井:確か脇の下から生まれてきたって書かれていた気がします。

寺崎:なるほど。もう生まれからしてパンクですね(笑)。

今井:パンクですね(笑)。

「悟り」は日常のなかに潜んでいる

寺崎:ところで、よくスピリチュアルで出てくるワードとして、「悟り」ってあるんだけど、悟りってなんですかね?

今井:心穏やかなことですかね?

寺崎:そう(笑)。この本の著者は二階堂武尊さんという方なんですけども、この方は悟りなんて無理だって、みんな思うけど、確かにブッダが得たような悟りまでは遠いけど、実は小さな悟りというのは日常的に繰り返していると。で、その悟りの境地に一歩一歩を近づいていけるんじゃないかと。例えば。佐和さんが先ほどおっしゃった、心が静まってリラックスした、頭の中がすっきりした状態とか、さざ波一つない心境とか、雪がしんしんと降り積もって音一つ聞こえない朝とか、これが小さな悟りじゃないかと。で、悟りっていうのは超ハッピーっていう状態とは違うらしいんですよ。超ハッピーというのは、熱狂的ですごく興奮して飛び上がるほどの楽しい状態なんですけど、これはいずれ終わりがくると。でも悟りはあなたが望めば終わりはない。だから日常に小さな悟りをいっぱい持つことがご機嫌に生きるコツだと説いています。

今井:いいですね。確かにヤッホーイみたいなのって、結構一瞬で終わっちゃいますよね。

寺崎:そうだよね。パーティーピーポーみたいな感じでね。

今井:(笑)。

寺崎:それを毎日続けるのも大変だよね。つらいよね。

今井:「happy!」って言っているのに、逆に疲れちゃうみたいなこともありそうですけど、日常に小さな悟りをいっぱい持つと幸せ度が上がるというか、いい感じな気がします。

お葬式でおなじみの般若心経

寺崎:で、この本はタイトル通りに般若心経をテーマにしていますけど、佐和さんは般若心経に馴染みはあります?

今井:お葬式の時の「はんにゃーはーらーみーたー」みたいな感じ。

寺崎:そうそう。あのお経なんですけれど、お葬式のお経ってすごく長く感じるじゃないですか。

今井:リピートでループ再生みたいな、そんなイメージがあります。

寺崎:もういつ終わるんだーみたいな、眠くなっちゃう時もあるんだけど、実は般若心経って、たった262文字しかないですよ。

今井:えっ! 262文字しかないんですか?

寺崎:そう。お経の中ではかなり短いスタイルで、だからお葬式にはぴったりなんじゃないかっていう感じなんですよね。

今井:ご焼香が終わる時間に合わせて、切ったり、貼ったりみたいな(笑)。

寺崎:そうそうそう。お経って本来はすごく長いらしいんだけどね。これは262文字でシンプルだと。で、般若心経っていうのは、ブッダが悟りで得た特効薬のエキスがぎっしり詰まっていると、この262文字の中に。だから我々も自分の心の常備薬として、これを持つことをお勧めしているんですよ。

今井:ぜひ知りたいです。

般若心経は千数百年歌い継がれた人類の大ヒットソング

寺崎:でも、これ全部漢字なんですけど、全部理解する必要はないそうです。

今井:いいですね。

寺崎:お寺によっては、石に般若心経の中の一文字だけ書いて奉納するっていう習慣もあったくらいだから、部分的に自分の気に入ったパート、フレーズだけ覚えて繰り返すみたいなことでもいい。

今井:なるほど。じゃあ、自分だけのお気に入りの一句みたいなのを見つけるのも楽しそうですね。

寺崎:そう。有名なのは「色即是空(しきそくぜくう)」とか「不生不滅(ふしょうふめつ)」とかね。そういうお気に入りの一句を選んで、噛みしめてみたらどうでしょうかというのがこの本の提案です。あと、なぜロックンロールなのかなんですけど、262文字、それぞれの意味をロックンロール超訳をしているんですよ。

今井:ロックンロール超訳ですか?

寺崎:これがこの本の面白いところで、例えば「色不異空 空不異色(しきふいくう くうふいしき)」っていう一節があるんですけど、これ、難しい説明になっちゃうと思うんですけど、ロックンロール超訳だと、こんな感じなんですよ。じゃあ、これは佐和さんに読んでもらおうかな。

今井:はい。「この世は虚しいよな。空っぽだ。だから、痛みや苦しみだって空っぽなのさ。」ロックですね(笑)。

寺崎:そう。これは「色不異空 空不異色(しきふいくう くうふいしき)」っていう。まあ、「年収300万円と500万円の鼻くそ的違い」っていう見出しなんですけど(笑)。あとは、これもちょっと面白いかな。「舎利子(しゃりし)」っていうのは、シャーリプトラという、仏教上のお坊さん、仏さんなんですけど、「舎利子 是諸法空相(しゃりし ぜしょほうくうそう)」というのがあるんですけど、これの超訳をお願いします。

今井:「シャーリプトラよ、この世の全ては幻のようなもの。」

寺崎:いいですね(笑)。アニメの一節みたい。

今井:(笑)。

寺崎:これは、「キャバクラを出た後に虚しくなる本当の理由」というのがこの一節でわかるよという。

今井:幻だったということなんですね(笑)。

寺崎:そうなんですよ。で、さっきも出た重要ワードの「不生不滅(ふしょうふめつ)」。では、これのロックンロール超訳をお願いします。

今井:「何も始まっちゃいないし、何も終わっちゃいない。終わりなきローリングストーンさ。」

寺崎:あー。なんか映画のタイトルロールとか、そんな感じで(笑)。

今井:かっこいいですね(笑)。

寺崎:これは、「リストラされても、破産しても、人生の帳尻は合っているよ」っていう。そういう話の中で出てくるんですけど。これもう「般若心経」っていう、千数百年歌い継がれた大ヒットソングと言えると思うんですよ、人類の。

今井:そう言われたら、そうですよね。

寺崎:もうBTSもびっくり。

今井:うーん!

般若心経はじつは二部構成になっている

寺崎:これね、二部構成になっていて。

今井:二部構成に!?

寺崎:そう。この「般若心経」の楽曲構成で言うと、最初はとにかく「この世においては、感覚もなく、意識もなく、知識もなく、生じていることもなければ、熱することもない、綺麗もなければ、汚いこともない。」っていう、ないない尽くしのオンパレード。ミステリアスな世界。

今井:ないない尽くし。確かに(笑)。

寺崎:で、一転して後半になると、途端にそういった否定の儀式が肯定の言葉に置き換わって、いわば真偽の賛歌へと転じていくんですよ。で、最後は素晴らしい呪文、マントラで締めくくられる。

今井:なるほど。マントラで締めくくられたんですね。

「空」=この世のものにはすべて実態がない!?

寺崎:そうなんですよ。で、このないない尽くしの中で必ず出てくる、「空」という概念があるんだけど、これって佐和さん的な定義はどんな感じですか?

今井:「空」はなんとなく悟りの境地のイメージで、数学で言うと点みたいなイメージですかね。

寺崎:なるほど。これもね、この本ではちょっと大雑把なかもしれないんだけど、一言で言うと、「この世の中のすべてのものには実態がない」って言っているんですよ。

今井:おー。面白いですね。

寺崎:例えば・・・、食事中の方ごめんなさい。汚い話なんだけど、お気に入りのお皿、すごく気に入ってお皿があるとするじゃない。それを一枚用意してもらいますと。そこに自分のウンチを乗せる。

今井:(笑)。

寺崎:で、ラップをかけて一晩寝かせる。それを翌朝綺麗に洗って、スクランブルエッグを乗せますと。この料理を佐和さんは心底美味しいと思いますか?

今井:いや、ちょっとウンチの香りがしそうで嫌です。

寺崎:ちょっと無理だよね。綺麗に洗ったとはいえ、なんか気持ち悪い。でもこれ事情の知らない人に出してみたらどうでしょうかってことなんですよ。

今井:何も知らずに美味しく食べちゃうと思います。

寺崎:食べちゃいますよね。だから何がいいたいかって言うと、そういう綺麗とか汚いとか比較するのも、あなたの思い込みだけなんですよと。要するに佐和さんの思い込みが世界を捻じ曲げているだけと。つまり物事は全て、自分の心が作り出していると。

今井:認知によるものだということなんですね。

寺崎:そうなんです。だから金持ちを羨んだりとか、イケメンを羨んだりとか、そういうのもバカバカしいですよと。そういうものは何も実体がないから、この世は「空」だからって言っているんですよ。

今井:はあー。すごい悟りの境地っぽいですね、その考え方は。

寺崎:そうですよね。だから、結論としてはそういう小さな「空」を積み上げて、本当の自由、本当の人生の自由を得ようと。そのための常備薬になるのがこの『29歳からはじめるロックンロール般若心経』だということなんですよ。

今井:なるほど。「般若心経」って、今まで良く分からないなって思っていたんですけど、すごいロックだし、わかりやすいです。

寺崎:悩めるビジネスパーソン全てにお勧めできる内容です。ちなみにこれ、kindleでも買えますが、kindleだと今は1400円以上するんですけど、noteでは1000円ポッキリで読めますので、おすすめです。

今井:お得になっているんですね。

寺崎:はい。あと、262文字の全文のロックンロール超訳も巻末に入っていますので、それも結構楽しめるかなと思います。

今井:はい。ということで、こちらKindleだと1400円以上が、noteだと1000円を切るということで、リンクはこちらに貼っておきますので、ぜひお読みになっていただけたらと思うんですけれども。ところで寺崎さん、こちらの『29歳からはじめるロックンロール般若心経』を読んで何か人生変わったことはありましたか?

寺崎:読んで変わったっていうと厳密には違うんですけど、実はこの二階堂武尊さんって、すごく仲のいい友人なんですよ。もう15年来ぐらいの付き合いがあるんですけど、この方から、こういった般若心経的な考え方っていうのを元々聞いていて、そこに影響を受けているっていうのはあります。

今井:そうなんですね。

寺崎:そうなんです。それが面白いから、この本を企画したという経緯だったりするんですけどね。

今井:では、ぜひぜひ皆さんもこちらロックンロールな般若心経ですね。お読みになっていただけたらと思います。本日は寺崎さん、どうもありがとうございました。

寺崎:ありがとうございました。

(書き起こし:フォレスト出版本部・冨田弘子)


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