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たかが朝立ち、されど朝立ち。

フォレスト出版編集部の寺崎です。

「気力・体力が落ちた」
「疲れやすい」
「イライラする」
「気分が晴れない」
「やる気が出ない」
「なんとなくうつっぽい」

……このうちいくつか当てはまっている方。

もしかしたらあなたは男性ホルモンのテストステロンが少なくなってい
るかもしれません。いや、もしもあなたが40代後半以上だとしたら、更年期に入っている可能性もあります。

・・・と、のっけから驚かせて、ごめんなさい。

 更年期は女性だけに限った現象ではなく、男女平等に存在するものなのです。
 しかも女性の場合は更年期を抜けたらバリバリと元気を取り戻していくのに対し、男性の場合は更年期をきっかけにして、どんどん心身がつらくなっていく一方なことも少なくありません。
 というのも、意欲や行動力、決断力、意志の強さなどは、男性ホルモンのなせるわざだからです。
 実は「男性ホルモン」「女性ホルモン」と呼ばれる性ホルモンはその両方が男女どちらにも存在します。男性にも女性ホルモンがあり、女性にも男性ホルモンがあります。
 女性が更年期を抜けると元気になっていくのは、女性ホルモンが減少する一方、テストステロンが増えていくからです。
 ところが残念なことに男性の場合、男性ホルモンの分泌は20代をピークとして年々少なくなっていきます。
 厄介なのは、テストステロンはストレスによって減少の度合いが加速するということです。加齢によってテストステロンが減っていくのに加えて、40
代後半以降ともなると仕事や人間関係、家庭のストレスが容赦なく追い打ちをかけてきますよね。
 これが中高年以降「強くて元気な女性VS.気弱で元気のない男性」の構図が生まれる要因です。

平澤精一『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』より

私自身、40代からかなりガタがきており、睡眠の状態もよくありません。そんなニーズから、今まさに『働く50代の快眠法則』(角谷リョウ・著)という新刊の編集作業をしているところです(6月発売予定です!)。

ちなみに男性ホルモンの代表格である「テストステロン」が不足するとどんなことが起きるか。『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』から引用してご説明します。

【テストステロンが不足して起きる現象】
◎骨や筋肉が弱くなる
◎動脈硬化が下半身から始まる
◎内臓脂肪や肥満の原因になる
◎認知症の発症リスクを高める

テストステロンが不足すると
骨や筋肉が弱くなる!?

 テストステロンが不足すると、骨が弱ってスカスカになる「骨粗しょう症」を引き起こします。
 骨は毎日、古くなった骨を溶かして壊す「骨吸収」と、そこに新たな骨を作る「骨形成」を繰り返しています。そのサイクルがぴったり合っていることで健康な骨が形づくられます。
 ところがテストステロンが不足するとそのバランスが崩れてしまい、骨吸収に骨形成が追いつかなくなってしまいます。その結果、骨にスポンジのような空洞が生まれて骨密度が低下し、スカスカになってもろくなってしまうのです。

平澤精一『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』より

骨吸収と骨形成・・・そんなことがわが肉体で日々営われているとは、知りませんでした。

 テストステロン不足は骨だけではなく筋肉量を減らします。
 適切な筋肉量を維持することは、健康を守る上できわめて大切なことです。というのも筋肉は骨と骨をつなぎ、伸び縮みすることで歩いたり座ったりといった日常の動作を可能にする役割を担っているからです。 
 そもそも地球に生きる私たちは一刻たりともやむことなく常に重力の影響を受けています。その中で体を支えていられるのは、私たちの体に筋肉がついているからなのです。
 ほかにも筋肉には、外部の衝撃から内臓や骨を守る働きもありますし、心臓から押し出された血液を体のすみずみまで送る役割も担っています。
 心臓は血液を送り出すポンプなので、心臓から離れた場所になるほど送り出された血液の勢いは弱くなります。ここで活躍するのが筋肉です。
 筋肉が伸びたり縮んだりすることによって静脈に圧力がかかって、血液の循環が促されるからです。この作用は「筋ポンプ作用」と呼ばれます。特に心臓から遠く離れた足の血液循環をよくするのに大きな役割を果たすのが、ふくらはぎの筋肉です。
 そのほか、体温が適正に保たれたり、代謝を上げて生活習慣病を予防したりするのも筋肉の働きによるものです。
 筋肉が弱るとこれらの働きが鈍ってきて、健康を維持することが難しくなっていきます。

平澤精一『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』より

・・・中年こそ、筋トレは大事ですね。

ところで、2番目の「動脈硬化が下半身から始まる」とは、いったいどういうことなのか??

「朝立ちなし」に要注意!

 朝立ちは男性が健康かどうかのバロメーターです。もしも「最近、朝立ちしていないな」と感じたら要注意。体からのSOSのサインと思ってください。
 というのも朝立ちがないということは、血管の老化が進んでいる可能性があるからです。
 先ほどテストステロン不足は筋肉を弱らせるというお話をしました。血管も筋肉でできているため、テストステロンが不足すると血管の柔軟性が失われてきて、動脈硬化が起こってきます。
 男性の場合、体の中で最も細い動脈はペニスにある陰茎動脈です。その直径はわずか1~2mmです。朝、勃起しないということは動脈硬化を起こしている可能性が高いということなのです。

平澤精一『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』より

な、な、なんと!!!!!!!!!!!

シモの話で恐縮ですが・・・朝立ちしないという現象は中年男子にはよくあることかと思いますが、これって男性機能の低下という問題だけでなく、血管の老化、動脈硬化を起こしている可能性があるというのです。

 朝立ちしなくなったことを「もうアッチがダメなのか」ですませてはいけません。動脈硬化からきているとしたら、のちのち命に関わるリスクがあるからです。
 動脈硬化は血管の老化によって血管の柔軟性が失われ、硬くなってもろくなることを言います。
 動脈硬化は体中のどこでも起こる危険性があります。男性の場合、先ほどもお話ししたようにもっとも細いペニスの動脈で最初に起こります。
 これを放置しておくと、いずれ心臓の冠動脈や脳につながる首の頸動脈、脳動脈といった体の中の重要な血管で動脈硬化が進み、次のような病気を発症するリスクが高まります。

◆ 狭心症・心筋梗塞
冠動脈は心臓に酸素や栄養を運ぶ重要な血管です。ここで動脈硬化が進むと心臓への血流が悪くなって、胸が苦しくなったり痛くなったりする狭心症や、冠動脈の血管がつまって血流が止まり、心臓の筋肉組織が死ぬ心筋梗塞を起こすことがあります。

◆ 脳梗塞
脳梗塞とは脳内の血管がつまって脳の細胞にダメージを与える病気です。脳細胞は一度死ぬと二度と復活することはないため、体に障害が残るだけでなく、最悪の場合は死にいたります。

◆ 腎機能障害
腎臓に酸素や栄養を運ぶ血管が動脈硬化になると、腎臓の働きが低下して腎硬化症や腎萎縮、尿毒症などを発症するリスクがあります。

平澤精一『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』より

マジか・・・。

朝立ちしなくなった殿方のみなさま。
ご注意を。

でも、ご安心ください。

テストステロンの低下は食事や生活習慣、運動で食い止めることができます。その方策をまとめたのが『50歳をすぎて「最近、気力・体力が落ちた」と思ったら読む本』です。

具体的な対策については、また改めてこちらのnoteで記事にしますね。

なお、更年期障害かどうかチェックする「AMSスコア」というのがあるのですが、これはあちこちのサイトで掲載されていますので、不安な方はぜひお試しください。

たとえばこれ↓


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