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血糖値を上げる食材はどっち?

フォレスト出版編集部の寺崎です。

今日も「血糖値シリーズ」いきます。

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今日のテーマは「血糖値を上げる食材はどっち?」です。

今日はフルーツ編。

「バナナ」と「リンゴ」。
血糖値を上げるのはどっちでしょうか?

フルーツは体によいイメージがありますが、そもそもフルーツは血糖値を上げるのでしょうか?

では『血糖値を自力で下げるやり方大全』(市原由美江・著)からひもといて参りましょう。

フルーツは本当に体に良い!?
血糖とのキケンな関係

 糖尿病、糖尿病予備軍のみなさん。「フルーツはビタミン豊富で、自然の甘さだから体に良い」という間違った「フルーツ信仰」は、今すぐ、捨ててください。私の患者さんでも、ヘモグロビンA1cがぴょこっと上がっている方に尋ねると、「桃の季節だから」「柿をたくさんもらって」「バナナがお通じにいいと聞いて」など、フルーツを理由にするフルーツ信者さんたちがいっぱい。旬のフルーツが美味しいのは事実ですが、フルーツが血糖コントロールに悪いのも事実なんです。
「フルーツは、血糖値はたいして上げないでしょ?」なんていう甘~い考えは、すぐに捨ててください。もう一度、言わせてもらいます。フルーツは、血糖値を爆上げします! その証拠に、私が低血糖になったときに飲むのは、100%果汁のジュース。しっかり血糖値を上げてくれますよ~。
 フルーツが体に良いと言えるのは、「健康な人がフルーツを適量食べる」場合です。糖尿病の人や血糖値に不安がある人は、フルーツの食べ過ぎで血糖値は上がり、血糖コントロールは悪化します。確実に。
 たとえば、みんなが大好きなバナナ1本の糖質は、約20g。リンゴ1個の糖質は約40gです。ごはん軽く1杯(150g)の糖質が約50gなので、それに迫るいきおいです。ハッキリ言ってしまえば、バランスのとれた食事をしていれば、フルーツを積極的に摂るべき理由はないんです。フルーツに含まれるブドウ糖は、直接、血糖値を上げますし、果糖は中性脂肪を増やしやすいので、太るし脂肪肝の原因となり、結果、インスリン抵抗性を引き起こして血糖値を上げてしまうのです。
 でも、食後のフルーツは欠かせないという人、多いですよね。そこで、最大限の妥協策を考えました。糖質量の多いバナナは1本弱、リンゴは半分、柿は1個弱でガマン! 糖質量の少ない、イチゴやサクランボ、メロンは、「適量」であればOKです。「1日1回、片手に乗せておさまるくらいの量」なら、血糖値をはね上げる危険性は抑えられるはずなので。

『血糖値を自力で下げるやり方大全』より

正解は「バナナよりリンゴのほうが血糖値を上げる」でした。

リンゴが糖質が多いって、意外ですよね。

じつはこの原稿を著者からいただいたときに「でも、フルーツは酵素が摂れるので、食べたほうがいいっていいますよね?」と質問したら・・・「うーん・・・それも誤った健康情報なんですよね。フルーツから摂れる酵素は微々たるものです」とのお答えが。。

血糖値が気になる方はフルーツは「片手に収まるくらいの量」にとどめておいたほうがよさそうです。


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