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『価格』なのか『価値』なのか【新築注文住宅購入】

賃貸派戸建て派か。
長く続く論争。

そんな論争の存在を露知らず
2017年に購入した新築注文住宅。

今日は
何を基準に僕が新築注文住宅を購入したのか
5年住んでみて思うことなどを
語っていきたいと思います。

僕自身18歳で実家を出てから15年間位賃貸物件に住んでいました。
引っ越しも8回ぐらい経験しています。



最終的に注文住宅を購入した訳ですが
家を建てるにあたって大きなローンを組むので、もちろんとても悩みました。

そこには資産と負債の問題や、
キャリアの問題ももちろん関係してきますから。

何せ、家を建てた後も、家代だけでなく、
固定資産税を払い続けたり

もし売却するとしたら、日本では住んだ分だけ価値が下がるので
買った時よりも、売値の方がだいぶ安くなったりするだろうし…


1  家を買う前に考えた人生計画
2  なぜ古民家リフォームでなく新築にしたのか
3  「価格」よりも「価値」で考えた
4   5年暮らしてみて


1  家を買う前に考えた人生計画

家を買う前に僕たち夫婦が住んでいた賃貸は
2 LDKで月58,000円のマンションでした。

夫婦2人で暮らすには十分な広さだったし、ドラッグストアやスーパー、コンビニも近かったので特に困り感もなく生活ができていました。

(強いて言えば、好きなDIYがやりにくいというくらい)

30歳中盤位になると子供ができた時のことを考えて、もっとのびのび子育てしながら暮らせるような場所が欲しいよねと夫婦で話すようになりました。

当時、夫婦で妊活中だったので、
食べ物や衣類やクリームなど肌に塗るものにも気を使うようになり、
なるべく自然素材のものを集めるようになっていました。


もし子供ができたら肌に触れるものをなるべく自然素材にしたい、
自然に近い状態で、五感を豊かにしてくれるような環境で育てたい
と考えていました。

そうなれば

長く子育てしながら生活していくことをイメージしたときに
(現に今0歳、2歳の子どもがいるのであと18年はここで過ごしたい)
僕たち夫婦が大事にしたいポイントはこれらの事でした。

・子供が大きな声を出しても気にしなくて良い
・大きな声で歌える
・楽器が鳴らせる
・自然体験ができる(お庭キャンプとか)
・家の材料は自然素材がいい

周囲を気にせずのびのびと育てたい!!

そして、どうせ住み続けるなら
予算の範囲内で
なるべくワガママが叶えられる空間
生活したいね と。

子どもたちがこの家を出た後も、
夫婦で快適に住めるのがベストだよね!と。


2  なぜ古民家リフォームでなく新築注文にしたのか

地方には空き家が増えています
中には渋い古民家もあり、リフォームすれば
きっと味のある暮らしができそうなものも
多く見かけます。

それにきっと土地から買って
新築を建てるよりもずっと
古民家をリノベーションした方が安いはず。

それなのに新築注文住宅にしたのには訳がありました。

たまたま私の親戚から、持っている土地を
安くで譲渡してくれると言う話
があったので
本格的に、家を建ててみようかなと考える
タイミングに。

また、その土地の場所にもいろいろなメリットがありました。
・車通りが少なく角地だったこと(立地)
・妻の実家がとても近かったこと(育児、介護)

・すぐ近くに自然があること(育児、心理面)
・すぐ近くにいい感じの保育園、小、中学校があること(育児)

・わりと近くに高速道路の乗り口があること(通勤)
(車での長距離通勤の僕たち夫婦にとってはありがたい)

そういった経緯で、既存の古民家物件を探すよりも、
親戚から割り引いてもらった土地を買い
家を建てることを決めました。

私たちの新築注文住宅の建築には、
そういった土地の事情も絡んでいたのです。


3 「価格」よりも「価値」で考えた

何にお金をつかい、何につかわないか。

これは人生設計をするうえで大事なテーマだと思う。

家を買うってやっぱり、人生における一大決心の一つ。

何度も、夫婦会議をしました。
テーマ1
「僕らは何にお金をつかいたい?」
 ・健康のための食材
 ・健康に関わる生活用品
 ・自己投資(書籍、講座など)
 ・金融投資(投資信託、ETF)
 ・子どもの習い事や教育費
 ・心地いい暮らし
 ・旅行?

テーマ2
「何にお金が必要?」
 ・食費
 ・水道光熱費
 ・家賃
 ・税金
 ・保険代
 ・ガソリン代
 ・車のメンテ代(車検など)
 ・医療費(不妊治療など)
 ・交際費(親戚、友人など)

テーマ3
「こだわらなくていいものは?」
 ・車のカッコよさ(車は動けばいい!)
 ・ブランド服じゃなくていい(代わりに無印大好き)
 ・スマホのキャリア(夫婦そろって格安SIM)
 ・家具など(机やベッド、棚くらいならDIYで作ったる!)

などなど、話すうちにこだわりたいものが見えてきました。


ちょっと待て?テーマ1の「心地いい暮らし」って?

住宅展示会での感想や、夫婦の価値観を洗い出していくと
・できれば自然素材(子育てにも良い)
・大きくなくていい
・住むごとに味が出る家がいい
・床暖房とか機能にこだわらなくていい(エアコンと自然風でいい)


これらのこだわりを合致させていくと、
木や漆喰などの自然素材のコンパクトな家
が理想だね。ということになりました。

つまり、賃貸よりも、
自然素材の家に住めるならお金をかけてもいい」
というのが僕らの結論でした。

床暖房や換気システムなどを省いた分、コストは下がりそうだけど
木材や漆喰そのものにお金がかからないかな

色んな計算をしてみました。(その辺は次回

そこからしばらくして、忘れたころに
出会ったハウスメーカー(地元限定のコンパクトな会社)。
この出会いは大きかった。

当然、マーケティング、ブランディングなど上手な面もあるのだけれど、
それを分かったうえで、
「この人たちにお願いしたい」
「この人たちの作った家に住みたい」

とハートをわしづかみされてしまいました…

ハウスメーカーさんのHPから我が家の写真。写真加工がうますぎる…



4   5年暮らしてみて

基礎作りから、上棟、内装、外構、、、
完成が楽しみで、何度も職人さんに差し入れをもって現場を見に行きました。

そして引き渡しの日。

あのワクワクドキドキの初入居の日から5年。
色んなライフイベントがありました。


最も大きかったのは、2人の息子が生まれたこと。

子育ての理想を何度も話して建てたこのお家。
暮らしてみて実際どうだったか?

・息子たちの大きな声を寛容に受け止められる(シーとかいわなくていい)
・ギターやピアノを鳴らし放題(夜9時まで)
・庭にテントを張って、時々そこで寝る(お庭キャンプ)
・壁がモイス(珪藻土のような素材)で室内干しの湿気を吸ってくれる
・木材の変色や傷が味になって個人的に好き
・触覚が良い(足育になっている)
・ハウスメーカーが定期的に点検に来てくれる(1か月点検、3か月点検、半年点検、1年点検、5年点検、台風後など)
・困ったときにハウスメーカーに問い合わせると駆けつけてくれる
・月々の支払、ボーナス時の支払いも苦ではない

など、よかった~と思える点が多々。

あと、近所に気兼ねなく好きなタイミングで洗濯機を回していいのもGOOD。

ただし、外構も含め木材だらけなので、以下のことが面倒です。
・外構やベランダのワックス塗り(3年に1回)
・室内の床ワックス塗り(2年に1回くらい)(これはお好み)
・庭の草取り


これらは面倒くさいんだけど、イベントだと思って行事的に捉えれば
悪くないです。(友達に手伝ってもらって、お礼にバーベキューとか)

また、水回りの掃除などは、昔ハウスクリーニングのバイトをしていた経験を生かして、習慣的にやっています。(細かいとこ気になる!)

こうして、僕たちは大きなローンを払うことにはなりましたが、
自分たちが重きを置いたポイントを叶える暮らしができていると感じています。
つまり価値ある暮らしができているという実感です。
ローンはあるけどね。
(お金の話は次回しますね、2回目)


今後、子どもたちも大きくなり、僕たち夫婦の働き方も変わっていく。
それらのテトリスをうまくはめながら、
払ったお金以上の価値を感じる暮らし
模索し続けていけたらと思っています。


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