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夏至です。2024/06/21

 夏至の前日オシャレな食材が届きました。

ストックホルムに住んでいた時、バルト海の新鮮なニシンが市場に売っていました。ちょうど鰯(イワシ)のサイズです。

 スウェーデンでは、クリスマスやイースター、伝統的なミッドサマー(夏至祭)などお祝いの日の食卓に各種のニシンマリネが欠かせませんが、スウェーデン人はそれ以外のときにもニシンを好んで食べます。

彼らは香草のディルを日本人のネギと同じように使います。ディル風味の甘酢漬けといった感じでした。

借りていたアパートの冷蔵庫はディルの匂いがしていました。

「エスカベッシュ」とは西洋料理の味付けに仕上げた日本の南蛮漬け。地中海料理の名前です。

 どこの国も主婦の工夫は似ていると思われる。野菜がたっぷり食べられ、サラッと揚げた小さめの魚は小骨も一緒に食べてカルシウムも取れます。

届いた食材はソースに工夫があり根菜はレンジで簡単に調理するよう指示してありました。

堅実な COOP の食材と合わせ時々楽しんでいます。

 冬が長く、短い夏を祝って楽しむ彼らの気持ちは住ん実感しましたが「白夜」の経験も言葉では説明ができません。

四季のある日本の素晴らしさも白夜を経験してわかりました。

戸外でランチをとる時も太陽の動きに合わせてテーブルを動かします。彼女(友達)はフランス人だったから思えば殊の外だったかもしれません。

 ニシンは日本では身欠きニシンを戻して醤油味にして蕎麦に乗せていただきます。

このレシピにそって新鮮小魚で試してみるのも良いかと…

 家族で外国で暮らす機会は多くありません。若い日!諸般の心配はあってもえ〜いっ!とやっつけると後に家族の共有できる財産となりました。

 この度の大阪万博はアイスランドを入れた北欧5カ国で一つの建物を使うと知りました。

もともと寒くて資源の少ない国々の共通の合理的な考え方だと共感しました。

寒い国は冬は家の中が社交場となるゆえ美しいデザインが求められたとデザインの勉強をする機会を与えられ知りました。

 茶道、花道の道を極める日本人は茶道具の個を愛でる習慣がありますが、彼ら"群れ"で愛でます。

窓辺の大理石の棚(下にスチームがある)の上にそれぞれデザインの少しづつ異なるガラス器を並べて外の風景の中で美しいと眺め、道行く人に見てもらいます。

カーテンなどして家の中を隠さず「見てください。」の感覚です。

まったく違う美意識です。
勉強をする前は透明な空気や瞳の色が美しい色感を育てたのだと思うばかりでしたが、住んでみた北欧の人々は日本人より日本人らしく思いました。

早い時期に憧れる国を持ったことは人生に深い影響を与えてくれました。 

ニシンから夏至祭、それからしまわれていた諸々をまた引き出しから出す事ができました。

生きるとは繰り返し楽しむべし。

碧が一雨毎に駆け上がっていきます。彼らはそれぞれのスタイルにあった長い夏休みを取るためウキウキしてる時期です。


好い夏を!

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