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【嫌われる勇気】他人から承認される事は、自分を幸せにするのか?

渋谷のとあるマーケ会社を共同経営してる傍らで占い師してるLIME(ライム)です。
※占い師と言っても趣味でゆる〜くやってます。

基本は職業柄関連の深い「統計学」「心理学」「脳科学」的な事について、読んだ本の備忘録程度にぽちぽち書いていくので、興味あったら見てやってください。

今回は、「人から承認される事は、自分を幸せにするのか? 」をテーマにお話したいと思います。

今回の話は、国内累計208万部、世界累計485万部の大ヒットを記録している【『嫌われる勇気』著者:岸見 一郎, 古賀 史健】からインスピレーションを受けました。

こちらは自己啓発の父と言われるアルフレッド・アドラー氏が提唱するアドラー心理学を、めちゃめちゃ読みやすく纏めた名著です。

今回私がお伝えしたい結論を先に言ってしまうと、

「他人からの承認は、自分を幸せにしてくれない」
「承認欲求をさっさとトイレに流してしまおう」

という事です。
いきなり承認欲求を汚物扱いされてもって感じですよね。

他者から承認されたり褒められるのはモチベーションにもつながるし、客観的に認められてる事なんだから良くない?気分も良くなるし。
そもそも空気も読まなきゃでしょ。って私も思います。

私もそう思っていたのですが、どうやらそうでもなさそうなんです。

何で良くないかの理由を述べると、
承認欲求に囚われると、他人の評価が自分の人生における評価基準の大きなウェイトを占めるようになり、自分(やりたい事、信念、価値観)以上に、他人(どう見られるか)が大きくなって、他人のモノサシばかり気にして生きるようになる≒自分の人生じゃなくて、他人の人生を生きるようになるからです。

当たり前ですが、自分の人生は誰のものでもなく、自分のものですよね?
自分の人生を自分が生きなくてどうすんの?って冷静に考えたら当然の事なんです。

でも、社会生活で色んな人と関わる中で、主張が強かったり影響力の大きい人の意見についつい流されちゃったり、怖そうな人の言う事をは聞いちゃったり、空気読めた方がいいんだろうな的な世論に迎合しちゃったりとか、ありますよね?

自分もめっちゃそういう事はあるし、一定はしょうがない事かなーと思うんです。

でも、基準がどんどん他人のモノサシに依存しちゃうと、他人にすごいと思われたいから有名大学に進学する、褒められたいから有名企業に就職する、イケてると思われたいから世論やメディアで取り上げられてる事をマネして悦に入る、とかなっちゃう危険がある訳なんですよね。

それってどうなんでしょう...
自分の意思はどこですか?って話ですよね?

そして更に怖いのが、そんな感じで他人のモノサシに寄りすぎると、傾向としては自分で深く考えなくなります(なぜなら他人の評価こそが大事で、自分の価値観とか考えはさほど重要ではないから)。

結果、ちょっと極端ですが、「自分が属している組織の人からどれだけ評価されるかが大事!」「自分より評価されている相手は嫉妬の対象!どう出し抜こうか?」「あいつはオレより下w」「自分を評価しない奴は敵だ!」みたいな価値観が形成されていくわけです。

そんな風に社会と付き合っていくのはどう考えたってしんどいし、周囲は敵だらけ、マウンティング意識しまくりの安心できない世の中になりますよね?
振り返ると自分もサラリーマン時代に出世の関係とかで同期や年代の近い人達と足ひっぱりあったり、謎にどちらが若手から支持されてるか競ったりしてました。。

あと、自分の理解できている価値観から外れるものを深く考えないで排除したり、例外的な価値観を認めにくくなります(価値観形成は他人依存で思考停止がちになり、その奥にある理由を理解しようとしなくなる為)。

その結果、周囲は殆どが敵で、自分の理解できている価値観から外れるものは排除するっていう、超危険な価値観の完成です。

ひいてはそんなリスクのある承認欲求の半端ないヤバさをご理解いただけたでしょうか?

では、どうやって承認欲求を拒否って、自分の意思をしっかり持ち、思考停止しない生き方をしていくか?

それには、まず「課題の分離」という考え方がとても重要となります。

要するに、自分がコントロールできる事は自分の課題、コントロールできない事は他者の課題と割り切る考え方です。

いわゆる面倒見が良い「兄貴(姉御)肌」と言われる人は、一見優しいようで相手の課題にもぐいぐい干渉してきたり、自分の課題に踏み込んでこない姿勢を冷たいと主張してきたりと、意識してか無意識かはわかりませんが、結果的に上記で説明した承認欲求ゲームへ引き入れようとする危うさがある相手なので、付き合い方には気をつけてください。
※自分の経験としては、体育会系出身のパッション型の先輩や、細やかに気も利く感じの尽くす系の女性に多かったです。周囲には慕われてるし、根はきっといい人達なんですけどね...

そしてもう一つが、競争すべき対象は「理想とする自分」であり、他者は競う対象ではなく、信頼すべき仲間であると考える事です。

人はそもそも社会的な生き物なので、一人では生きていけません。
これはおそらく本能レベルで刷り込まれている事だと思います。
だからこそ人はコミュニティから外れる事を恐れ、他者から承認される事でコミュニティに縋るのだと思います。

一方で、他者を仲間と捉えると、「承認されたい」以上に「貢献したい」という思考が自然となります。

そうなると、自分なりの意思を持ち、思考は維持しつつも、他者貢献により仲間との良好な関係を築く事ができる。

これが人間関係における真理なのかもしれません。