ほろ苦ココアにキスをした ♯03

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初めて読む方は事前に、♯01の「本編入る前に」を読んでから本編にお進みください。


配属式翌日から本配属となり、彼含めた先輩方から研修期間に教わらなかったこと含め多くのことを教わり、覚えながら仕事をしていった。メモを取れなくはないが覚えることが多いこと、メモする以上に体で覚える必要があるため大変だった記憶がある。

7月末まで書く研修日報には、本配属後ネガティブなことしか書けなかった。周りの先輩方はさっさとスマートに仕事をこなしている。このレベルにまでたどり着かないと足手まといになる。先輩方は「頑張ってるね」っていてくれたけど、そういう先輩方は私の何十倍も仕事ができる人だから何も説得力がなかった。ネガティブすぎて、コメント書くの困っただろうな、先輩方、、、

本配属から約1週間後。彼から「仕事少しずつ慣れてきたと思うけど、ここまでで何か疑問点とか聞きたいことある?」と言われた。ただ、すぐにまとまらなくて「咄嗟に考えて言うの苦手なので質問点まとまったら言います」的なことを言ったら、とある先輩が「だったらLINE交換すればいいじゃん」と気を利かせてくれた。その日のうちに彼のLINEをゲットした。その場でスタンプ送って終わったけど。そこから約半年、LINEは稼働しなかった。

その頃は年が1個上ということもあり、普通に話せる程度の仲ではあったと思う。仕事のことで注意されて(怖かったから)一時期距離をとってた時もあったけど2週間くらいで元に戻ったし。

さすがにとてつもなく忙しい繁忙期のクリスマスの日に定時で上がってそのままディズニー行ったのはムカついたが。翌日、仕事をしてる同期の目の前でボソッと「リア充め、、、」と言ったら「ヤバすぎ〜」と怒られた。そりゃそうだ。


月日は経ち、あれは多分1月だったか。ある意味一つの転機が。
彼と帰りのバスが一緒なのだが、いつもは隣にいようと話すことは一切なかった。それなのにその日はバス待っている間も少しだけ話し出来て、バス降りた後もいつもならそれぞれ歩いて何もないのに、バスが混んでたからなのか分からなかったけど、私の側に来て「バスめっちゃ混んでたねw」と話しかけてくれた。そこから駅まで一緒に歩いた。

駅に着く直前、突然彼から「前から思ってたんだけどさ、俺が飯行こ!って誘ったら、来る?w」と。
思ってもいないお誘いに思わず「先輩の誘いなら喜んで行きます!」と即答してしまった。嬉しかった。

でもそれと同時に思った。
「誘い方、デートなん?(訳:まるでデートにでも誘ってるようなノリだな(笑)」と。

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