仕様変更を歓迎し、「ユーザーの理想」を最速で実装していくエンジニア
ABM(Account Based Marketing)に特化した唯一のB2Bマーケティングプラットフォームを展開するFORCAS。BtoBプロダクトのエンジニアは、BtoCのように自らがユーザーになってプロダクトを開発することが難しいため、本当に顧客の価値につながっているのか手応えを得にくいかもしれない。しかし、FORCASの開発チームはユーザーからもダイレクトにフィードバックをもらい仕様変更も当たり前であると言う。
ビジネスサイドやプロダクトオーナーと机を並べ、チーム作りと開発プロセスを整備してきた三宅克輝氏に、FORCASのプロダクト開発チームの特徴を聞いた。
ユーザーからのフィードバックで仕様変更を歓迎するエンジニア
――FORCASエンジニアチームが開発において最も大事にしていることは何ですか?
三宅 「ユーザーにとっての価値にフォーカスし、要求の変更を受け入れる」開発スタンスです。具体的には、四半期ごとに大まかな開発計画を立てて、最小限のコストで作ったものをビジネスサイドやプロダクトオーナーに見てもらうのですが、それだけでなくお客様にも実際に見てもらうんです。
そこで得られるフィードバックの内容によっては、当初の計画から大きく方向性を変えることもある。それを当然のことだと考えて開発しています。
たとえば、新規で画面を作るときは、本当に自分たちの考えた素案でお客様の成果につながる物が作れるのかを確かめるために、2ヶ月間で4〜5回はお客様と会話する機会を作っています。直接お客様に意見をもらうことで、開発内容を変える場合もありますし、優先度の参考にさせてもらうこともありますね。
――プロダクトの開発スケジュールは、どのように進めているのですか?
三宅 毎週行うプロダクト開発定例ミーティングで決めています。FORCASのプロダクト開発MTGで特徴的なところは、CEO、CRO(Chief Revenue Officer)、日々ユーザーとコミュニケーションするカスタマーサクセスや未来のユーザーへFORCAS導入提案をしているフィールドセールスも参加していることです。
CEOだけでなく、カスタマーサクセスやフィールドセールスも入って議論することで僕らがやっていることも伝えやすいし、他のチームがなぜその開発を必要としているのかもわかりやすい。しかも、同じ場で議論をすることで無駄のないコミュニケーションが取れます。
僕自身、今までいろんなプロダクト開発を経験してきましたが、少なからず、「なぜ必要なのかわからないけど作らざるを得ない」「もう少しこうした方がいいのに仕様が決まっている」など、ジレンマを抱えながら開発することはありました。FORCASではそういったストレスがなく、疑問があれば議論ができる。納得した上で、開発に臨むことができるのが良い点だと思います。
FORCASでは、開発すべき機能やデータの特定を全社を巻き込み、「共創」を実現しています。カスタマーサクセス(CS)からお客様のフィードバックを開発に連携するだけでなく、例えば、マーケティングやインサイドセールスチームでは自ら実務でFORCASをフルに活用し、「自分たちが欲しいプロダクトをつくる」ためのフィードバックを開発チームへ連携してます。
――ユーザーとの「共創」を実感することはありますか?
三宅 ユーザーとの共創も日々実感します。
例えば、新しい機能を開発してテストユーザーを募集すると自ら名乗り上げてくださるユーザーが沢山います。また、リリースした新しい機能に対しても積極的にフィードバックをくれます。
FORCASでは、ユーザーと全メンバーがSlackで繋がっているので、ユーザーから直接エンジニアメンバーをメンションし、フィードバックをくれることもよくありますし、新しい機能のリリースをSlackチャネルでお知らせするとスタンプや「待ってました!」「早い!」とコメントもらったり、ユーザーがリアクションしてくれるのでユーザーの反応をエンジニアメンバーもダイレクトに実感できます。
ユーザーや社内メンバーとダイレクトにコミュニケーションをとりながら開発に取り組めるので、自分が携わった開発がどういうユーザー価値を実現するのかをリアルに感じられます。
オブジェクト指向プログラミングが好きな人が集まっているチーム
ーーもともと三宅さんはフリーランスプログラマだったと伺いました。正社員としてFORCASへジョインした理由は何だったのでしょうか。
三宅 きっかけはフリーランス時代にユーザベース (SPEEDA)の開発に関わっていたことです。エンジニアが業務委託で関わると、社員と業務委託の壁があることが多いのですが、ユーザベースでは契約形態に関係なく”仲間”として迎えてくれ、しかも、エンジニアをすごく大切にする会社だったのですよね。関わり始めて1年後、「正社員にならないか」とユーザベースグループ代表 稲垣に誘われたので、僕自身もこの会社好きだなと思っていたので正社員になりました。
最初はSPEEDAの開発に携わっていたのですが、立ち上げフェーズにあったFORCASにシフトしました。そこでの私の最初のミッションは、開発プロセスを整理して取りまとめること。
当時、FORCASは4人のエンジニアがリモートワークでバラバラに作っていたのですが、そうするとうまくいかないことも多くなります。そこで、まずは毎日出勤してもらって「やるべきことは何か」「何が残っていて何が進んでいるのか」などを可視化。そのうえで、朝会や定例会を定着させ、個人プレーからチーム開発ができる組織へと変えていきました。
――FORCASエンジニアのチームづくりから始めたのですね。
三宅 まさにそうです。「これはこの人の仕事」という風に個人に依存させない、フラットなチームを作っていきました。何をどの順番で開発するのかはみんなで考えますし、タスクはチームのものとして開発を進めるようにしました。
そうして、個人ではなくチームの力でプロダクトを作り上げていく、“チーム主義”を大切にする、FORCASのアプリ開発チームのカルチャーが根付きました。チーム主義を大切にするカルチャーは開発においてだけでなく、人材採用においても同じです。誰かの一存やスキルだけで人を採用するのではなく、全員が一緒に働きたいと思う仲間を採用するようにしています。
ーーどういうエンジニアが活躍していますか?
三宅 活躍しているのは、オブジェクト指向プログラミングが好きな人や、フロントからバックエンドまで開発経験がある人、プログラミング全体を考えられる人です。また、改善も一人ひとりが主体的に考えて形にしていくので、新しい技術やより適した技術をキャッチアップして、プロダクトに取り入れることに前向きな人などです。
例えば、FORCASのSalesforceに関わる開発を担ってくれているエンジニアは、FORCASをユーザー企業でインフラ化していくためにはSalesforceとFORCASの連携が必須だと思い自らプロトタイプを作り、それを実装につなげています。
ユーザーへ価値を届けるために必要だと思う機能を主体的に考え、チームを巻き込み最速で実装につなげていく。それ自体を楽しめる人は活躍しています。
――今後、どんな人に仲間になって欲しいですか?
三宅 担当制を取っていないので、個々の強みがありつつもジェネラリストで、チーム主義の考えに共感できる人です。加えて、自分で考えて自分で学習する自走力のある人。新しい技術もみんなが納得したら積極的に採用しているので、技術的な制約がない環境で働きたいエンジニアには面白い場所だと思いますよ。
現在はサーバーサイドはJava,Kotlinがメイン。フロント側はVue.js、実行環境はAWSやDocker、アーキテクチャーとしてはマイクロサービスを意識しています。
これからFORCASは、米国事業や新しいプロダクト開発もより一層力を入れていきます。実際に、今年から米国事業においてはテストユーザーも決まり、プロダクト開発も本格的に進めております。また、新しいユーザーニーズに応えるために新しいプロダクトとして開発に取り組んでいるのが、「FORCASフォーム」です。
新しいチャレンジを今後より加速していく上で、いろんな個性を持つエンジニアがますます必要になりますし、いろんな強みを持つ人が集まった多様なチームにしていきたいです。
納得しながら開発でき、世の中に有効なプロダクトを作っている実感が得られるFORCASに興味を持っていただけたら、僕や他のメンバーも交えて、ぜひお話しできればと思っています。
最後に
カジュアル面談希望の方は、こちらからお気軽にご連絡ください。
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