life【歌詞】

終わらないメロディを終わりのある情景と人が物語る世界で

僕が居(い)るなんて

嗚呼、なんて間違いなの

覚えてる?、産まれた瞬間の産声

白い世界が怖くて、泣いていた

胎内(黒い世界)の中で幸せを噛み締めてた

そして、生きてきたけど

僕らはやっぱり黒い世界に憧れて

魂を持っていかれる

あの時の暖かい景色

嗚呼、母なる腹を求めて生きてる


これは夢物語

手を伸ばしてもいつまでも届かない

音の無い世界で耳を澄まして外を眺めてた

憧れこそ無かったけど

好奇心が僕を外へと呼んだ

それから幾千という夢を見てるけど

あと時のような暖かい憧れの場所には辿り着けないでいる

心は眼に見えないものを愛おしんで求めてる

嗚呼、沁々(しんしん)と白い世界で足音を鳴らしながら歩く

僕らは産まれてしまった

もう取り返しはつかない

胎内(たいない)に帰れない

赤と黒、黒から白へ


白い天地を覆(くつがえ)すことは出来なくて

けど、震える胸で叫ぶことは出来る

この怒号(どごう)は生きることへの怒り、悲しみ、憂(うれ)い

いつだったか、君とkissをした夜に

僕らは胎内(たいない)へ帰る方から産む方へ魂を瞬間的に移行した

その瞬間に終わりの鐘を聴いた


終わりある世界で終わりのない生命のリングが物語る世界で

僕は呼ばれていた

静かな夜、君に呼ばれた

覚えてる?、胎児(たいじ)の時の記憶を

僕らは抱き締め合うことが当たり前のように

思えて夜を毎日過ごしていた

ふたりで居(い)る幸せを噛み締めてた

そして、歩いてきたけど

僕らはやっぱり眠れない夜には

黒い世界を夢見てて

夢見心地が好(よ)かったんだ

僕らは繰り返す

嗚呼、母なる腹を求めて抱き合う


それは御伽噺(おときばなし)

現実なんて夢幻(むげん)で触れれば消えてく

ふたりだけの声しか聴こえない中で求めてた

ふたりで帰る夢物語

微睡(まどろ)みの中で夢へ干渉する

あれから幾億という夢を触れ合ってる

あの頃のような夢は見れなくなって、体だけが大人になってく

心は涙を無視し始めて、別の何かを呼んでる

嗚呼、僕らは白い世界に足跡を遺(のこ)しながら歩く

僕らはもう突き進んでいた

旅立ってしまった、後ろは

もう白い吹雪で

白くて何も見えない


白い祝福、黒い洗礼、夢の如(ごと)く

けど、跳ねる鼓動が何かを示してる

この感情は生きることへの執着、快楽、歓喜

いつだったか、君と夢を話した朝に

僕らは胎内(たいない)への帰る道から往(ゆ)き進む方へ魂を宿したんだ

その瞬間に始まりの鐘を聴いた


それは嬉しいような、悲しいような

言葉にするのが難しい感情が駆けていく

ただ僕らは帰りたかった

その道を探していた

それは光じゃない闇の中へ

それはひとりであって、独りじゃない

赤と黒の光景で僕は構築(こうちく)された

遠過(とおす)ぎる時間の中で僕は1つずつ出来上がっていく

そして、白い海原(うなばら)に流れ出る

そして、僕はその海原(うなばら)の最果(さいは)てで

愛おしい君と出逢い

君の中に魂が生まれ、産声が産まれる

僕らはもう帰る夢を棄(す)てた

愛し子(ご)は夢見る胎内(黒い世界)の夢を



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