愚か者【歌詞】

神は何故(なぜ)私を見捨てた

伸ばした手すら空(くう)を切り

見上げた空は奇麗で私にはそれが私と対照的に見えて、とても無様(ふざま)だった

跪(ひざまず)いて、それは祈りにも似た姿で涙を流す

何故(なぜ)裏切りは存在するのか

何故(なぜ)今、独り立ち尽くすのか

向かい風に腹を蹴られて、吐き出す呼吸

痛みを生きてる証(あかし)と歓(よろこ)びに捉(と)えるのか

悲しみの底に堕ちてると傷つくのか


私にはそれがどういう感情で何なのか未(いま)だにわからない

私に似た黒い影が私の周りを暴れ回り、世界を破壊してく

稲光(いなびかり)に照らされ、雷が鳴り響き

私は耳を急いで塞(ふさ)いで現実から目を背(そむ)けた

その結果が今の私なのだろう

それは悪いことなのか、良いことなのか

判断材料が不足している

賛否両論の狭間で自分を見失いつつある


私は何者か、何故(なぜ)この世界線に存在してるのか

何故(なぜ)この世界線なのか

別世界線ならどんな私が待っていたのだろう

吐露(とろ)して、誰かを傷付けても楽になりたい

何事も無かったかのようにしまい込んで永遠の幸せを手にしたい


選んだ先には何が待つかなんて知らない

何を選んでも何処(どこ)かの地点で必ずや後悔は付きもの

跳ね返す力も気力もすべてが擦(す)り減って

心が死ぬ

体よりも先に


この身に咲いた漆黒の花から涙が流れる

自分という名の敵の格好の餌食となって

毒を切っ先(きっさき)に塗った槍(やり)が放物線軌道で流れてくる

これ以上の抗いは必要なのか

両手を広げ、すべてを受け入れようと好機と危機の風を待ちわびてた


愚か者よ、どうかこの愚か者に精進する心を

深々と頭を下げた後

天を見上げ、この世界にも一度一礼した

私は無様な生き様を晒(さら)すことなど厭(いと)わない

只々、前へと邁進(まいしん)のみ

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