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汎用AIと未来予想図的なお話

どうも、和尚と申します。
SF小説やゲームでちょいちょいAIの話や技術的特異点的な話が出てきて、本当にそんな時代になってくるなって感じがするので書いてみます。

汎用AIと特化型AIっていうのがありますが、汎用AIとされるものは今のところまだ発明されていません。(きっと、多分)

で、これが発明されたらどんな未来になるでしょう。

産業革命的な話

めっちゃ基本的な話からですが、時代の進みって加速度的に進んでいます。
それこそ、今まで世界が変わるほどの発明とかは、産業革命として言われていますが以下のイメージ。
 
火薬など(10世紀~)
第一次産業革命:石炭・蒸気機関などの機械化(1700年代)
第二次産業革命:エジソンの電球とかの電気技術と石油燃料を用いた重工業化(1850年~1900年代初頭)
第三次産業革命:PCの発売~インターネット技術(1970~現在)
 
火薬とか文明初期から第一次までが1000年程度。
第一次から第二次までがだいたい150年。
第二次から第三次までが70年~90年。
どんどん早くなってます。

それこそ、昔の人は調べ物があると、有識者に聞くか図書館に行くとか本を買うとかだったわけです。そして、知っている人がいない、蔵書が無い、で割りと詰み。
(本当に実際そうだったのかは正直知らないのですが。。。)
 
それが今では、世界中インターネットでアクセスできて、ググってウィキペディア見て、情報が有りすぎて困っているくらいです。
更には、20年前ならスパコンと呼ばれる性能のものが、個人が手に届く価格で持ち運べる大きさで所有できるというやばい時代に生きてます。

収穫加速の法則とシンギュラリティ

レイ・カーツワイルさんという人は、これを収穫加速の法則と名付けました。技術革新のスピードは、線形ではなく指数関数的に伸びていくんだと主張したわけですね。

 
それを裏付けるような話はいくつもあって、例えばヒトゲノムの解析は、7年かけてたった1%しか進まなかったけど、後7年で終了すると、レイ・カーツワイルさんは予言し、見事に的中させました。
7年で1%というのは失敗ではなく、その間に技術が洗練され、残りの7年間で本当に指数関数的に解析が進む布石だったのです。


そして今、第四次産業革命が来ているのか来そうなのかそんな時代です。
主役はAI技術。

20世紀末、IBMの開発したディープブルーっていうAIが、チェスの世界チャンピオンに勝利したという話は有名です。
でも、これはその当時、チェスだから勝てたのであって、より複雑な囲碁は100年以上かかるわ、と言われてたらしいです。

ところが、2016年にグーグルの開発したアルファ碁っていうAIが、世界チャンピオン経験者に勝ちました。更に翌年、現役の世界ランク一位の棋士に全勝しました。
 

これ以降は囲碁や将棋もAIを使っての研究が主流で、AI棋士と呼ばれている藤井聡太さんとか出てきてますよね。藤井聡太さん凄いです。

じゃあ、この100年以上かかるよねって言われていたのを覆したのは何?っていうと、ディープラーニング技術です。

2006年にトロント大学のジェフリー・ヒントンさんが中心になって従来のニューラルネットワークモデルに改良を加えて編み出した手法なんですが、当初は無理だよねって言われてたらしいです。
それがやべーってなったのは2012年。
画像認識率を競うコンペで、トロント大学が初出場で他を圧倒したんです。

画像認識って難しくて、精度を上げるのは10年単位の地道な作業って言われていたんですが、トロント大学は桁違いの結果を叩き出ししました。
他がエラー率26%とかで、1%どころか小数点単位で皆競ってたのに、トロント大学は17%で優勝。

急に現れたやばいやつです。
 
何がすごかったのか、AIはそれまで、物事を判断できなくて、判断は人間の役目でした。
 
例えば、チェスとかなら、特定の盤面で、人間が有利不利の判断をしてコンピュータに入力。
それを繰り返すことで、データから判断できる幅が広がるってやり方でした。有利不利の判断は人間だったんですね。
 
勿論大変すぎるので、統計学とか確率論を駆使して効率化しいても、最終判断は人間がしないといけなかったそうです。
 
ところが、ディープラーニングはAIが自分で何億というデータを読み取って、自分でこの有利不利的なものを発見することに成功。
猫とかがよく例に出ますが、色んな種類の猫の写真を見続けると、その特徴から瞬時にこれは猫の特徴を持つ写真だと判断できるようになるわけです。


当時、凄い、これで汎用AIが、っていう記事も見たような気がします。
でも残念ながらそうはなりませんでした。

さっきの例だと、AIは何枚何十億枚見ても、その写真が『猫であること』は理解しないのです。そして、人間がこれは猫だと教えても、AIがどういう特徴を捉えているかは人間にはわかりません。
要は人間の言語を理解してもらわないといけないんですが、これってディープラーニングだとまだ無理だそうです。

グーグル翻訳とかで見るとわかりますが、機械翻訳って不可逆です。
不可逆って何かというと、日本語→英語に翻訳したものを、そのまま英語→日本語に翻訳し直しても元の文章にはなりません。
ここは、世の中のめっちゃ頭いい人たちが挑んでいますが、越えられない壁らしいです。

そして、機械翻訳がどんなに正確になっても、翻訳家の人たちが必要な理由でもありますね。原文見て、センスが凄いって思う方いっぱいいますし。

これが何故できないのか(逆に言うと何故人間はできるのか)というのが判明したら、本当に汎用AIができて、技術的特異点(シンギュラリティ)が来るのかもしれません。

脳科学待ちなのか、さらなる技術待ちなのかはわかりませんが。

できたら実は経済破綻する?

ところで、シンギュラリティ(AIがAIを作れるようになる)が起きると具体的にどうなるのでしょう?
とは言っても、具体的にと言いつつ近未来SFとかでしか僕は想像できないんですが。

今の生活を支えている物流でいうと、

製造
輸送
組み立て

の工程で、必要なのはエネルギーと原材料なのかなと思いますが。

製造:工場の管理や操作、緊急判断などが、汎用AIが居ると多分人は不要になります。
輸送:ドローンや自動運転に汎用AIが乗っかると、人はいらなくなります。
組み立て:人の手や、細かいことができるロボット工学的な技術はまだまだと聞くので、こちらは人が必要なのかも?

原材料調達、エネルギー:汎用AIで管理、更に危険地帯へもバックアップ取りつつ行けるので、むしろこっちこそ人間不要になる?

となると、まじで『判断』の部分が汎用AIさんに取って代わると、ミスなく休息不要でエネルギーある限り動き続けられる、壊れてもバックアップ有り。

そうすると、人件費不要になります。そして差がなくなるわけですね。
差がなくなると、等価値になります。

そうすると、物(技術)を売って、利益を得て、別のものを買うという、需要と供給的なバランスが崩れて、今の経済って破綻してしまうんじゃないかみたいな。
楽をしたくて突き詰めた先で、経済破綻って不思議ですね。

最も、SF小説の中では、通貨という概念がなくなっていたり、ベーシックインカム(AIが需要と供給を計算、予め国民にその需要分のお金を配っておいて、その値段で物を販売する)によってバランスを保つとかありましたので破綻はしないんでしょうが。

そして、漫画家とか音楽家とか料理人とか、価値を創出できる才能ある人はこれまで通り稼いで、そうじゃない人は消費して生きていく。
AIに飼われるみたいな口さがない言い方もありましたけど、まぁやりたいことをやって、程よく仕事もしつつ生きていくみたいな感じですね。

で、大体楽しんで生きる新世代と、毎日仕事していた時代が忘れられない旧世代が物語には登場するわけですが、2030年には空飛ぶタクシーがあると言われている現在。
法則的には2035年~2050年には第四次産業革命が起きて、って考えると、僕は今37歳なので旧世代になりそうです笑
子供は5歳なので、ますますありそう。。

なりたくない! と思ったりして、徒然と書いてみました笑

まぁ、本当にそんな時代が来るかはさておき、趣味は大事ですね!
正直今仕事も結構楽しくて、趣味のゲームも読書も楽しいので、そんなバランスを大事に生きていきたいわけですが、いろんなものに興味もつ心を育てつつ頑張っていきたいと思います。

読んでいただいた方、ありがとうございました。

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