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2:6:2の法則をどう攻略するか

どうも、保育主任やまも@幼稚園です。

幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研修室を運営したりしています。


やなさんのstand.fmが、私にとってちょうど良い時間に配信されるので配信直後に聞くことがここ数日の日課となっています。

本日はやなさんのお話で聞いた、2:6:2の法則の攻略法を考えます。


2:6:2の法則

まず法則についてですが、働きアリにも見られるこの法則は「全体の2割は積極的に働き、6割は普通に働き、2割は働かない」というものです。

たぶんもっと調べると詳細があり、こんな簡単に説明できるものではないと思います。興味のある人は調べてみてください。

本記事は法則の説明がメインではないので、ざっくりと覚えておいてください。


「全体の2割は積極的に働き、6割は普通に働き、2割は働かない」


職場で考えてみる

法則が分かったところで、自分の職場で考えてみます。

と、やなさんの放送後に考えましたが、やめました。


職場で考えるときに絶対に気をつけないといけないことがあるからです。

本当に大切です。忘れちゃダメです。言いますよ?


① 2:6:2:に職員を当てはめると、その後偏見を持ってしまう可能性がある。

② その当てはめ方が必ずではない。ただの自分の主観である。


この2点は本当に大事です。

「あの人は働かない2割の人」という当てはめをすると、今後その人をそういう目で見やすくなってしまう。人間の思考はそういうもんです。公平には見れなくなってしまう。ここ、本当に危険です。


あとは、周りから見ると自分が「働かない2割」に入ることだってあります。「やまも主任って全然クラスにも入らないし、園長の方が何かと動いてるしクラスにも入ってくれる」と、私の評価をしている職員がいると私は思っています。

「自分はできている」なんて自己評価は信じられないということです。


そんなこんなで、職場の誰が2割で、誰が6割で、誰が残りの2割かと考えるのはやめました。ただ、法則が間違っているとは思いません。2:6:2の法則は現場の肌感として分かります。

なので、誰がどこに入るか?よりも、その状況をどう打破するかを考えます。



方向性とシステムと面談と直接指示

もう答えを羅列してしまいました。

これが今の私の考えです。

①積極的な2割には、方向性を定期的に伝えます。

 あとは「いいぞいいぞ」と背中にエールを送ります。

 あとは放っておかず、足跡や通った道(思考、挑戦、実践)をちゃんと見ます。ちゃんと見たよ、ということを伝えます。


②積極的な2割以外の8割のためにシステムを作ります。

 ざっくり言うと、サボらず最低限のクリアができるようにするということです。最低限ここまでの量、質などを決めることと、そのための方法を具体的に示します。


例えば「毎日記録をとりましょう」をシステム化します。


まずは最低限を決めていきます。

 ・量はノート2行書けば良し。

 ・質は子どもを最低二人は登場させる。


毎日やったかを確認する方法も必要ですね。

 ・主任に提出させますか?隣のクラスの先生と交換させますか?

  みんなで同じ時間にやる方法もありますね。(幼稚園に限る?)

  毎日主任に紙で提出する、もしくはLINEで送る、にしましょうか。


あくまで例ですが、まとめます。

・毎日ノート2行の分量の振り返りを書く

・その振り返りには子どもが二人以上登場するようにする

・出来上がったら主任に紙かLINEで提出する

おまけに

・15分で書き終わらなかったら、そこで終了とする


どうでしょう。

「毎日記録を書きましょう」「書かないとダメですよ」と言うだけでは出来ない(やらない)先生がいても、ここまでシステムを作れば続きそうじゃないですか?

これで8割を拾い上げます。


注意点が1つ。

積極的な2割の邪魔(足かせ)にならないようにすること。

ギチギチなシステムにした結果、積極的な2割の障害になってはいけません。良い意味で泳がせておけるシステムであることも考えねばなりません。


③面談は、やなさんの放送を聞いてください笑。

私もやりたいと思いつつ「園長もいるのに主任と面談ってどうなんだ?」と考えて踏みとどまっています。主任のうちにやるかもですし、もし園長になったら必ずやります。


④直接指示は、特に働かない2割に入った方に行います。

直接と言っても、毎回口頭で1対1で伝える意味ではありません。むしろ、口頭ではいけません。私は付箋を使います。

付箋は便利です。伝え忘れがないですし、話しかけるタイミングを伺う必要もありません。(話しかけるのが苦手なやまも)

さらに相手がメモをすると書き損ねることが出てくることもあります。私が書いて机に貼っておけば、こちらの意図と指示をしっかり伝えられます。

付箋は机に貼っておくと、頭から抜けても思い出すきっかけになります。これも強い。主任になって”アラーム”と”付箋”は欠かせないです。



まとめ

2:6:2の法則の攻略法を考えました。

私はみんなが取り組めるシステムをつくる派です。


一方、保育業界は園長や主任のシステム、マネジメントの力が弱いです。 これは言い切ります。弱いです。

理由はあります。

園長や主任は、現場で活躍してきた先輩だからです。保育のプロであり、システムづくりやマネジメントのプロではありません。

業務改善して残業と持ち帰りを減らそう!や、職場の人間関係を良好にしよう!と目標を立てた時、必要なのは保育の技術ではないですよね。

管理職になったらシステムとマネジメントを学んでいかないといけないんです。いや、本当は先輩になった時から本当は学ぶべきなんだと今は思います。後輩を育てるためにもシステムやマネジメントは必要だからです。

私は「そろそろ主任になりそう…」という2年間でビジネス本を読み漁りました。保育の世界に合わないこと(売上アップなど)もあれば、応用できることもありました。

その土台があって、今の主任やまもがいます。


最後に、私が最近思っていることは、仕事の「最低限」をつくることです。これは今後も言っていくと思います。

目標やノルマをつくるのではなく、最低ラインをみんなで超えよう!という考え方です。

先ほどの例の保育記録にしても、運動会やお遊戯会の発表ものの出来にしてもそうです。最低限をクリアしたあとは、完成度を高める保育者もいれば、見てもらえる楽しみを大事にする保育者もいる。

お遊戯会の最低限を「先生の声かけがあれば踊れる」にしたら、その先はポスターを作って園内に貼ってもいいし、チケットを作ったって良いわけです。タブレットを使って集客動画を作ったって良い。振り付けのこの部分はみんなで揃えたいと練習をもっとしても、もちろん良い。ということです。


「最低限」の考え方については、また今度一本の記事にしようかな。

ではでは。


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