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”研修のモヤモヤ”から前に進む

どうも、主任やまもです。

幼稚園教諭をしたり、大学で講義をしたり、主任やまもの園内研修室を運営したりしています。


今日は保育についてではありますが、最近の私の気づきやモヤモヤを文字にしておこうと書いています。

同じモヤモヤを持っている人もいるかもしれないので、ぜひ読んでみてください。



根本が違うのか?

8月は研修やセミナーでお話を聞くことがたくさんありました。

といっても、まだ現在進行形です。あと6コマくらい。

お話の中では「主体性」が話題に上がり、事例や経験談が話されます。

その話を聞くと「なるほどなぁ」と思います。子どもたち、楽しそう。


子どもの話から保育が進み、保育の中の子どもの声が次の流れをつくる。


うんうん。良いよね。

と感じながら、ふと思いました。


あれ、どうしてうちの園でできていないの?


事例を見ると全員が良いよね、と思うことが園で実践できません。

なぜだろう。


そこで思いつくわけです。


保育の根本が違うのか?


年間計画、月間の保育計画、行事のあり方、生活する子どもの姿のとらえ方、子どもの遊びのとらえ方、「環境を設定する」の意味、…


考え方というか、ベクトルというか、方向性というか、大事にすることというか、善しと悪しの区別というか。言葉にするのは難しい。

見直すにしても、どこから見直すことがいいのか、実はけっこう途方に暮れます。

なぜなら、遊びの時間の主体性を大切にしても、他の時間(生活、集団の時間、行事)とのギャップに悩むようになります。うちの園は今ここにいる気がします。

主体性や個を大切にすることで、今までとベクトルが変わる。それは今までのベクトルを肯定しなくなることでもあります。優先順位を変える、とでも言いましょうか。

遊びの時間は実は変化させやすく、生活や集団を変化させるには違和感が大きい。ような気がします。行事はどうでしょう。



さて、前に進もうか。

モヤモヤを無事に吐き出しました。十分出せたかしら。

では前に進みます。



行事を見直す

行事を子ども主体にシフトする。

そんなこと、いきなりできません。

できない、というのは頭が追いつかないという意味です。


なので、考えます。

今ある行事を子ども主体にしたら、どうなる?

これを職員に投げかけよう。園長に投げかけよう。


例えば、遠足。

行先から子どもと考えたらどうなる?保育者は何ができる?

それは現実的?来年からできる?

それって、子どもも先生もワクワクする?

とりあえず今これを考えている私はワクワクしています。



保育計画の意味を見直す

保育計画には、集団の時間や設定の時間の内容が書かれています。

そして、それに沿って週案が立てられます。

ここで問題になるのが、おそらく計画が綺麗に立てられすぎていて、子どもの声を入れられないことです。


なので、まずは必要な内容と必ずではない内容に分けよう。

そして、必ずではない内容は、最低の内容と捉えよう。


最低というのは、質が悪いということではないです。当たり前。

最低というのは、子どもの声を最優先するようにして、子どもの声がいまいち調子がよくない(出てこない)時にやる活動にする、ということです。

つまり、計画ではなくて、保険です。

「今週は子どもからあまり声が上がらなかったな。あれやるか」くらいに使える計画。つまり保険です(2回目)


この意識改革が起きると、いろいろ振り返れそうな気がします。

「あれ、計画した内容を全部やってるな。子どもの声を拾えていないぞ?」

「計画して準備したこと全然やってない!もったいないけど楽しいからいいや!」

「先週は計画したことをした。今週はしなかった。違いはなんだろう?」

自分の視点を振り返れそうじゃないですか?面白そう。



「環境を設定する」を見直す

環境構成や環境設定というと、子どもがワクワクするためにこれを置いたりあれを置いたりするものですよね?

この考え、危険があります。

なぜなら、子どものためとはいえ保育者主体なんです。

「なんで私が用意したのにやらないの!?あんなに準備したのに」

「ねーねー、こうやって遊んでみて?楽しいしょ?ね??」

用意したからには遊んでもらわないと。という考えに陥りがちです。


これは、考えの出発点が保育者だからですね。

なので環境構成の出発点は「子どもの声と興味」と覚えておく。


遊んでいる様子を見て「ふーん、あれに興味があるのか。」

「ああやって遊ぶのが今は好きなんだ。」

そして「じゃあ…あれを置いてみるか。」となる。これが環境構成。

環境構成が保育室や園庭のこともあれば、集団の時間をとることでもあるのかもしれないですね。計画が変わる面白さです。



記録を見直す

もう何度も話していますし、記事にもしていると思います。

省略。とはいきませんか。


うちの園は名簿型記録、というものをICTを活用してとっています。

これを2学期から変えます。

といっても、それは続けます。

毎日10分間、みんなで記録を入力する時間をとっていました。

それを変えます。


平日5日間あるので、「名簿型記録」と「マップ型記録(1コーナー)」と「ドキュメンテーション型記録」をローテーションします。

毎日15分をみんなでの記録の時間とし、色々な記録をとってみる。

名簿型記録を毎日とりたい人は、他の時間に自分でとる。

という方法です。


ドキュメンテーション型記録は、クラスだよりとしてHPで発信します。

みんなで記録の時間に完成できれば、他の時間にする必要はありません。

19日に職員に提案します。



まとめ

日頃のモヤモヤをアウトプットして、整理しました。

前に進むステップも考えたので、このまま職員に読んでほしいくらいです。

が、活動がバレてしまうのでやめます。

本名で活動できる日はくるのでしょうか。


まあ、それはいいとして。

前に進むための見直しを書きましたが、それを提案して実現するには圧倒的に想像力を働かせて、圧倒的に実現にむけて動かなければなりません。

それが主任の役目だし、そこをワクワクできる人でありたいです。


あとは、私の見直し案は園に認めてもらえるのか。

園長、職員、保護者、子ども…。

園を作った方が早いのか?と考えたこともあります。

自分の人生設計から見直そうかな?

といったところで、今日は以上です。



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