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高校生がマッチレポート風に書いてみたpart4 UEFAチャンピオンズリーグ 1st leg ユベントス対アトレティコマドリー

今回はユベントス対アトレティコの試合を自分がイタリア留学する身として、イタリアのクラブを応援しているので、ユベントス視点で見ていきたいと思います!

スタメン

スタメンはお互い予想通り。さすがCLという22人(笑)

ユベントスとしてはアウェーゴールを一点でも多く取ってホームでの2ndlegに行きたいところ。

では内容を見てみましょう。

ユベントスボール保持時

ユベントスはサンドロが開き高い位置を取るが、デ・シリオは内寄りで、CBと3バックのような形をとる。ピア二ッチがアンカーでボールをさばき、ディバラ、ロナウドは中盤まで下りてきて、ビルドアップに参加。回数的にはディバラの方が下りてくる回数が多い印象。その際ベンタンクールがワイドに開き、サイドハーフのようなポジションを取ることもあった。

ユベントスはサイドでボールを持った際、マンジュキッチとロナウドが二人とも中央よりやや逆サイド気味にポジションを取り、クロスに対して合わせるためのポジショニングを取る。マトゥイディは前線に上がることが多く前述の2人のすぐ近くで自分も合わせられるポジションを取る。

このシーンはディバラに入れたところを三人に囲まれて奪われ、チャンスにはならなかった。
デ・シリオはこの時ベンタンクールのいた右IHとしてプレーしている。
この時アトレティコのディバラに対する三角形は小さく、入った瞬間の寄せが早かったため、コケとルイスはあえてディバラに出させ、ディバラに入っていたところをを狙っていたと考えられる。

この守備の三角形がもう少し大きければ、ディバラに入ってから、時間が生まれるので、デ・シリオ、ピア二ッチのサポートで、もしくはディバラがサイドの方を向いて受けたので単純にベンタンクールのオーバーラップでもチャンスを作ることは出来ていたように思う。また逆サイドでサンドロがフリーなので展開する方法もあったが、マンジュキッチとロナウドが左サイドで寄っていて、右サイドからのクロスに対してのポジションを取っているので、サンドロに入った後クロスを上げても合わせる選手がいない。サイドでコンビネーションで崩すことはピア二ッチを使えば数的優位が作れそうなので、一度デ・シリオに下げ、ピア二ッチを経由し、ピア二ッチでロドリを引きつけ。マトゥイディでサウールをピン留めし、ロナウドはゴディンに受け渡されない程度にセンター、マンジュキッチはそのまま左サイドにポジションを取り、外のサンドロを使い数的優位で崩していくことがベストだったのではないだろうか。こうすれば、仮に相手の最終ラインがスライドしてもファンフランがサンドロに出るまで時間がかかるので、押し込むことは出来たかなと思います。下図が上記の図解


もしくは

少し脱線しますが、最近、攻撃時のひし形、三角形と守備時の三角形、ひし形の関係性を少し見ているのですが、パスが回る、パス回しで局面を打開できるときは攻撃時が三角形の場合、守備側の三角形、あるいはひし形の手前の頂点を一つ内包した三角形であり、なおかつ攻撃側の三角形の頂点一つが守備側の多角形の内部にあること。
攻撃時がひし形の場合、守備側の多角形の手前の頂点二つを内包し、なおかつ攻撃側のひし形の頂点二つが守備側多角形の内部にあること。

これを満たしているときは効果的に局面を打開できることが多かったです。
↑図の場合だとベンタンクール、ディバラ、デ・シリオの三角形は守備側のコケ、パーティ、ルイスの三角形に対し、手前の頂点コケを内包し、尚且つディバラの頂点一つが守備側多角形の内部にあるので打開できる関係性だと思いましたが、アトレティコの三角形があからさまにディバラを警戒しており、ディバラに対してものすごく小さな三角形だったのでちょっと例外かなーという気もしています。文章ではわかりずらいですし、まだ全然研究が進んでないのでもう少ししっかりみてから機会があれば載せようと思います。

そしてユベントスはマトゥイディがどんどん前線に上がり、相手SBとCBの間にポジションを取りに行き、二人を自分に引きつけ、それに合わせてロナウドが下り、4-4-2ブロックの相手守備四角形の間で受けることを意識。4-4-2はMFとDFが縦に並ぶため間で受けられると誰が行くのか一瞬迷いが生じる。

ユベントスはCBからこの四角形の間に入れることが多かったです。しかし前述しましたが、アトレティコは守備時の三角形、あるいは四角形の間に入った後の密集が早くユベントスは入った後なかなか次につなげることが出来ずサイドから攻めるも効果的なクロスはあまり上げられず、後半は四角形の中に縦パスを通していたピア二ッチとボヌッチが前線2人にマークされ、一番縦パスの少ないキエッリーニに持たせて、組立させる方式を取られ、結果的に縦パスが入らず主に左サイドからの攻めが中心になった。左サイドはサンドロはいるがロナウドはスペースがあった方が活きるタイプなのでサイドでしっかり閉じ、引いてブロックを形成するアトレティコの守備を崩すのは難しく、結果得点することが出来ませんでした。

ユベントスボール非保持時

ユベントスは前線三人はあまり守備でハードワークをせず後ろのパスコースを切って、やり直しはさせないという感じでした。マンジュキッチはCBに対してプレスに行きますが、前からハメ込むというものではなく、散発的であったり、コースを切るにとどまることが多かったです。

中盤は3人でスライドしながら守る。アトレティコはSBが高い位置を取って前進してくるのでそこに対しては中盤のボールサイド側のIHが飛び出し、スライドで対応。

アトレティコは2ボランチが空いてMFラインの手前で組立を担い、逆サイドのSHはしぼってIH化する。2トップのボールサイド側もボールサイド側のハーフレーンまで少し開き、ボール回しに参加。これによりCBが引っ張られる、あるいはユベントスにとって数的不利になることがありました。

アトレティコは結構流動的に動き、ボールサイドに人数をかけて崩すタイプの攻めだった。コスタが出ていた時間は簡単にコスタにロングを入れる場面も多く、また奪った後はカウンターで速攻を仕掛けチャンスを作った。ユベントスは攻撃時、相手のブロックを崩そうとCBも含め、攻撃に人数をかけていたためアトレティコのカウンターはピンチになることが多く、後半前述したとおり、キエッリーニを引き出される場面が増えるが多くなるとさらにカウンター時の後ろの人数が少なくなり、カウンター時の脅威は増した。コスタの決定的なシーンもまさにそれだった。

アトレティコは中央は2トップの質でどうにかしようという感じがあり、サウールやコケが中央に飛び出し、中央から崩すというシーンは少なかった。モラタのシーンもクロスを上げられる前はペナ内で同数で結果ルイスの素晴らしいクロスとモラタの強さでネットを揺らした

ユベントスとしてはやはりWGが引かないためサイドで数的不利を作られることが多く、モラタのシーンもサイドからとサイドの守備に不安を残した。

中盤三枚というブロックもマトゥイディが二人分の走力があるためサイドに振られてやられることは無かったが、サイドに一枚つり出されると真ん中が二枚、しかも一人は守備が得意なタイプではないピア二ッチなので個人的には不安であった。この試合はアトレティコの2ボランチが積極的に前に出てくることは少なかったので大丈夫だったが、仮に1ボランチで片方がトップ下気味になった場合中盤でさらに一人食いつかされるのでそうなるとサイドチェンジに対応できるかは不安なところではある。一度パーティが高いポジションを取った時、フリーでこぼれを拾い、シュートを打つシーンもあった。

感想

結果は2-0でアトレティコにとっては完璧なスコア。
ユベントスとしては痛い敗戦となりました。
その中でもシュチェスニーのパフォーマンスは素晴らしかったです。安定感があり、強烈なシュートも難なくキャッチ、判断もよくいい飛び出しでピンチを防ぐシーンもありました。ビッグセーブもあり、アーセナル時代と比べて上手くなったなと思います。

自分が留学先をイタリアにした理由の一つですが、イタリアに行くと上手くなるGKが多いように感じます。アリソン、シュチェスニーもそうですがセリエAに移籍してから(ローマなのかもしれませんが)飛躍したように思います。他にもストラコーシャ、スポルティエッロ、メレット、ソレンティーノ、アルフレッド・ゴミスなどレベルの高いGKが多く、リーグレベルに対してGKのレベルが一番高い国だと思います。
なのでそこでGK育成などの事も学ぼうと思います

最後少し脱線しましたが、今回は以上になります!

至らない点が多いかとは思いますが、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました!

また、ツイッターで投票してくださった方も本当にありがとうございました。

よろしければ一言でいいのでコメント、指摘等気軽にお願いいたします。

では、次回もよろしくお願い致します!

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