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一流選手の共通点
一流選手は、なるべくしてなっている。
僕はそう感じている。
何をもって一流選手と呼ぶかは人それぞれの感覚だが、Jリーグにおいて20代半ばが引退の平均年齢であることを考えれば、35歳を超えても第一線で活躍する選手なんて、超一流と言えるだろう。
僕自身はまだまだ未熟者かつ無名の選手だが、これまで、華々しい実績やキャリアを積んできた一流選手ともプレーする機会を与えて貰った。
そして、その人たちを自分なりに観察する中で見えてきた一流選手の共通点について、話そうと思う。
多くの人が心のどこかで" 結局は生まれ持った才能だ " と決めつけているのではないだろうか。違う。
結論から言うと、ポイントは『継続』と『変化』だと感じている。
もちろん、
生まれ持った才能やセンスは大事だ。でも、それらを持ち合わせていながらもこの世界から消えていく選手を何人も見た。
先程挙げた、一見すると相反するようにも見える
2つのポイントについて、順に話そうと思う。
まずは『継続』について。
これはほとんどの人が頭では理解しているのではないか。ただ、実際の行動を継続することは
かなりの精神力が必要だ。
例えば、練習前の準備や、練習後のケアにしてもそうだ。
怠らない。
当たり前のようだが、これを当たり前にこなし続けられるのは、凄いとしか言いようがない。
人間には必ず弱い部分があると思う。
ちょっとだけサボりたくなることだってある。
辛いことから逃げたい時だってある。
しかし、一流選手は、その弱い自分と戦い続けられるだけの精神力を兼ね備えている人が多い。
また、圧倒的なサッカーへの愛情があるのも共通している。サッカーが人一倍、大好きなのだろう。
" 好きこそ物の上手なれ "とはまさにこのことだ。
この " 精神力 " と " 愛情 " こそが
継続を維持できる理由ではないかと思う。
もう1つの要素である、『変化』に関しては
これが1番重要な要素ではないかと感じている。
サッカーの戦術におけるトレンドは、常に変化し続けている。
コンディショニングに関する情報も常に最新のものに更新されていく。チームや監督によって、求められるタスクも違ってくるだろう。その変化に柔軟に対応できる選手はこの世界で長生きしているように思う。
自分も含めて、基本的にはキャリアが長くなればなるほど自分のやってきたことへの自信が深まり、こだわりも出てくる。
それで結果が出たことがあれば、なおさらだ。
しかし、そのやり方でその先ずっと結果を残し続けられるかは分からない。
どこかでその状況を受け入れ、自分の継続してきたことにプラスして、変化を加えていくことが大切なのではないか。
つまり、『継続』と『変化』のバランスを取りながら常に自分をコントロールできる選手が一流選手として活躍し続けているのだと思う。
少なくとも、僕が共にプレーさせてもらった一流選手は、この能力に長けていたように思えた。
信じたことを継続することも難しいし、それを疑い、変化を受け入れることもまた難しいことだと思う。
一流選手はこれを十数年やってのけているのだ。
僕はどうか。まだまだ弱い。
ただ、こういった一流選手の背中を見れたことは
僕にとっては素晴らしい財産だ。
いつか自分もその人たちのようになれるように、弱い自分とも真摯に向き合ってレベルアップしていきたいと思う。
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