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どっちでもいい。

眠い。


夜勤明けの今日家に帰れば
休日の家族が暖かく迎えてくれる。
とてつなく腹が減った僕は
家族が楽しそうに団らんしているのを横目に
和風パスタを作る。


出来上りパソコンの前で食べていると
ドタドタと怪獣の如く大きな足音を立てながら
もうすぐ2歳の娘が僕の横へやってくる。


「ちゅるちゅるさんほしいー。」


パスタをふーふーして与えた1本を
掃除機のように吸引する。


TVの方へまた駆けていく。
1分後またやってくる。
エンドレス。


エンドレスにならないように
食べきってしまった。


家族は気を使ってどこかへ出かけると言う。
僕はお留守番だ。


明日も休みではあるが
良い時間で寝ようかなと
思っていながら
窓を開けると
春風が舞い込む。


僕は部屋の全ての窓を開けた。
部屋どこにいても風を感じる。

眠気もあるが
子供の戦果もちらばっているので
リセットに入る。


一通り片付いた。
眠いがこの部屋に風がいる空間で
寝てしまうのはもったいない気がしてならない。


掛け流しのTVからRADWIMPSのスパークルが聴こえる。


僕もスパークルをリピート再生しながら
ソファーで寝転び本を読むことにする。

寝ても寝なくてもどっちでもいい状態。

どっちでもいい。


なんでもいい。

家族がいる空間もいない空間も
どっちでも幸せである。


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