見出し画像

今ボクが考えてること。フリーランス1年がすぎて

こんにちは。ディレクター・カメラマンのFoolish(山下智也)です。

気がついたら4月に入りフリーランスになって1年が過ぎてたので、今の自分が感じていることを綴りたいと思います。

作品と経済

フリーランスになってから意識したことは色々あるんですが、その1つが「作品と経済の両立」です。

やっぱりフリーになった当初は、とにかく食いっぱぐれないことを考えました。作品を沢山つくったとしても自分の経済が安定しないのはまずいと。。

例えば、僕はヒップホップが好きなためラッパーの方からMV制作の依頼を受けることもあるのですが、レーベルなどに所属していないインディペンデント(個人)のアーティストは予算自体がきびしい。これは相手の気持ちも分かるためしょうがない。

(ヒップホップじゃなくても、MVは予算から利益が残りづらいですよね。。)

しかし、そういう作品づくりに近いお仕事もしつつ、予算をしっかりとれる案件もバランスよくやることが重要だなと思ってました。

なぜなら自分が売上をたてて、新しい機材を導入したり、レベルアップに向けた勉強への投資で、お金が必要だと考えたからです。

経済的に潤うことは精神も安定するし、時間もつくりやすい。結果的に作品のレベルをあげることに繋がるんじゃないかと←

カメラマン・ビデオグラファーというと、仕事のジャンルに偏りがある人が多いイメージなのですが

ボクは「作品と経済の両立」を意識してたので、MV制作、ウェディングの映像撮影、Web媒体の取材撮影(スチール・ムービー)、イベントのアフタームービー、ファッションルック、Web広告のカメラマンなど、ジャンルを問わず様々な案件に携わることになりました。

ありがたい限りでした。せっかくなので、今年のリール載せときます。

名前が売れないと意味がない

さて本題。この仕事をしながら薄々感じていたことですが、自分の中の答えが出ました。

どうやらカメラマン・ビデオグラファー的な仕事でいうと、全然有名じゃなくても月に100万以上稼いでる人がいます。

逆に名前はそこそこ知られててSNSのフォロワーが多いけど、そこまで稼げてない人もいる(例えば30万とか)。

これどっちがいいか?!

ぼくフリーランスに成り立ての時は、前者に憧れてました。とにかくお金が欲しい!!!!仕事をしている(金を稼いでる)人ほど偉いんだとさえ思っていた

画像2

そんな中、お仕事で色んなカメラマンさんやディレクターさんに出会う機会がありました。

10月ぐらいだったかな、とある日。

カメラマンとしてそこそこ稼いでそうな人だったんですが、「カメラマンとしての執着はなくて、お金を稼ぐ手段としてやっている」てきな話をしている方がいました。

ボクはそれを聞いたときに「なんだかな〜」という気持ちになりました。

別にその人の勝手だけど、愛とモチベーションを感じれなかった。

続けて話を聞いていたら、その人は取材のスチール撮影などを1日3〜4本こなす仕事もしているようでしたね(全部がそうじゃないと思うけど)

誤解を生んでしまうかもしれないが、言ってしまうと

このカメラマン・ビデオグラファーという仕事はクライアント(お客さん)的には、"そこそこ撮れる人なら誰に頼んでもいい案件"が死ぬほどある。たぶん

その人じゃなきゃダメ!みたいな仕事は少ないかもしれない

その1つで言うと取材のスチール撮影もそっち側かもしれません。

だからそのカメラマンさんの話を聞いて思ったのは、"自分の名前でやってる仕事がないのかもな、この人じゃなきゃダメ"だという仕事をしてないのではと。もっと言うと、いなくなっても代わりがいるから誰からも必要とされてないんです。

ボクは強く思いましたね。お金を稼ぐことも大事だけど「名前が売れないと意味ないな」と。

ボクが考える"名前が売れる"の定義は、認知度はもちろん、この人に頼めばこういう作品をつくってくれるという信頼のこと

カメラマン、ビデオグラファー 、ディレクターという職業で名前が売れないと何が起こるか?

仕事が来ないのはもちろんだけど、誰がやってもいい案件の依頼ばかり来るようになります。

すなわち一生クライアントが求めるものをつくり続けないといけない。

これ正直、キツいです。(前述したカメラマンさんもこれだったかもしれない)

しかも名前が売れてないとクライアントからリスペクトがないので、提案する企画が通りづらい、要望や修正をたくさん入れられる。負のスパイラルです

逆に名前が売れるとどうなるか?

自分の作品性が尊重されるため、趣味嗜好が近いクライアントからの依頼が増える、予算交渉しやすい、エッジの効いた企画でも通りやすい、修正が少ない、完成品に感謝される。

という好循環が起こります。

名前が売れてる監督さんやクリエイティブチームをみてください。

たぶんそうですよ!

なんでこの企画通ったの? 1カットだけじゃん、iPhoneで撮ってるやんとか、平気でやってますよね笑

あれは、クライアント・代理店から信頼されてる証です。

つくりたいものをつくれてお金も稼げるようになるのです←

あと目に見えてステップアップが分かる。元々、MVしかつくってなかったディレクターさんがTVCMつくるようになってたりと。名前が売れた恩恵だと思ってます。

画像1

それでボク自身は?

というと、この1年を通して徐々にですが、自分の名前でとれる仕事も増えてきて、いただく予算も増えてきてます。少しずつね

だけど、客観的に見るとまだまだすぎる。上には上がいます。

なので「Foolish」という名前が認知されるように、人の心を動かせるような作品をつくれるように精進していきたいと思ってます。

(名前が売れることが大事だと言いましたが、その為に1番大事なのはコンテンツ自体であることは痛感しております…。)

最後に。2019年色んなお仕事をふっていただいたり、ボクのこと紹介してくれた知人や友人。そして先輩方、ありがとうございました。

今、世の中はコロナで大変ですが、動き続けていきましょう!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?