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IPOプロジェクトの舞台裏。誠実であり続けた経営管理部マネジャーがMVP受賞 #バリューアワード

フーディソンのオールイン(全社総会)では、フーディソンが掲げるバリューをもっとも体現した人を賞する「バリューアワード」という表彰式をしています。

2022年度下期のMVP受賞は、経営管理部マネジャーのmatsukoさん! 次のような功績によって受賞に至っています。

  • 経営管理部として大きなイベントとなったIPO。前例のないなか、投資家や金融機関の開拓などを推進し「型を破ろう」を体現。非上場会社としての最後と、上場会社としての門出をやり切ったこと

  • IPO準備業務が繁忙を迎えるなかでも、チーム力を上げるべくチーム内勉強会を立ち上げたりして「全力でコミットしよう」「チームでやろう」を体現したこと

  • 周囲からも認められる「誠実であろう」の体現。いつどんなときでも、安定したパフォーマンスでチームを牽引したこと

MVP受賞をきっかけに、matsukoさんの取り組みを紹介したいと思います。
matsukoさんは経営企画だけでなく人事チームのマネジャーとして人事や労務、広報と幅広くカバーしていますが、そのなかでも特に力を入れて取り組んできた「IPOプロジェクト」について話を聞いてみました。

IPOプロジェクトについて、matsukoさんの役割も含め教えてください
IPOプロジェクトは2018年頃からスタートして、IPO実現に向けて上場基準を満たすための準備を進めてきました。チームの体制は、経営管理部長がリーダーとなり、経理マネジャー1名と労務担当者1名、自分を含めて4名です。
ぼくの主な役割は、審査書類の作成とその進行管理、そのためのコーポレートガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令遵守)、予実管理の仕組みを作っていくことでした。
コーポレートガバナンスやコンプライアンスにおいては、企業での不正が起こらないように、職務権限や社内規程を整備したり、内部統制の仕組みを構築していきました。たとえば、BtoBコマースサービスの「魚ポチ」では仕入管理や在庫管理、販売管理といった業務プロセスが存在しますが、だれがどのような順番でどの権限をもって対応しているのか?といった業務フローの整理や、業務の基準やルールを示すためのガイドラインづくりなどを進めてきました。
また予実管理*については予算の策定から携わり、月ごとに実績が滞りなく進捗しているかどうかを管理できる仕組みを構築、運用を徹底してきました。予実が乖離すると投資家の判断をミスリードすることに繋がるため、大きな責任感を持って臨んできましたね。

*​​予実とは「予算(予定)」と「実績(実際)」を合わせた用語


IPOの準備は、はじめての経験だと思いますが不安はなかったですか?
そうですね。基本は証券会社のサポートがありますので、相談しながら安心して進めることができました。ただ自分も少しでも知識を身につけたうえでプロジェクトに向き合いたかったので「IPO・内部統制実務士」という資格をとりました。IPO実現に向けた全体のプロセスや考え方をはじめ、内部統制の実務について理解ができ、また経験を積みながら学びを深めることができたので、資格の勉強はしておいて良かったなと思います。

モチベーショングラフを書いていただきましたが、IPOまでのモチベーションはいかがでしたか?
もともと魚ポチ事業部に所属していましたが、IPOプロジェクト発足をきっかけに経営管理部に異動しました。クールな印象を良く持たれるのですが、チームで大きな目標に向かって一丸となっているときは、実はとてもワクワクしています。IPOはまさに大きな目標でしたし、その屋台骨であるプロジェクトチームの一員として推進できるので、グラフにあるとおり初期のモチベーションは上がっていました。
しかし、ターゲットにしていたIPO予定時期から、二度の延期を経験した時は、懸命に準備してきたので落ち込みましたね。ほかのメンバーも同じ想いだったんじゃないかなと思います。一度目の延期は、管理体制が不十分という判断で仕方なかったと思いますが、二度目はコロナによる環境変化が理由でしたので、とても歯がゆい思いをしました。
コロナショック以降、IPOプロジェクトはペンディング状態となりましたが、その期間は新規事業のサポートや機関投資家の方々とお会いするなど、開花を信じて養分を蓄えるつぼみのような感じでした。そしてコロナが収束しはじめてからは業績も回復しプロジェクト再開。証券会社による怒涛の審査もほぼ終わりに近づき、いざ東証に上場申請......!というタイミングで、最後の試練が待っていました。
社内で大きめのトラブルが発生し、1ヶ月もない期間のうちに対応を完了させ、関係者が納得するように説明していく必要がありました。あの時はまた延期かもしれないと焦燥感に駆られましたが、なんとかこの期間も乗り越えることができました。
あ、IPO直前に「あの鐘を鳴らすのは」でダウンしているのは、上場セレモニーで鳴らす鐘を鳴らしたかったなぁと。人数制限があり選ばれず、ざんねん(笑)


matsukoさんがもっとも大切にしているバリューは?

「誠実であろう」です。さきほど話した東証申請直前に発生したトラブルにおいては、まさに「誠実であろう」の行動基準にあわせて対応を進めていきました。
トラブルが起こったことで、IPO延期になるのではないかという不安とストレスは拭えない状態でしたが、トラブルが発生した時点ですみやかに証券会社へ報告を行い、その後も逐一状況を共有することで不安を与えないように努めました。またトラブルそのものに対しても、時間がないからといってその場しのぎの対応ではなく、根本解決を心がけ丁寧に対応しました。
その結果「フーディソンはしっかり対応できる会社なんだ」と逆に信頼を得ることにつながったようです。その後の東証審査は大きな論点なくスムーズに進み、無事上場することができました。
個人としても会社としても信頼され続けるために「誠実であろう」は非常に大切にしています。

さいごに今後取り組んでいきたいことを教えてください
ステークホルダーの皆さまから社会的意義のあることをやっている会社だと評価していただくために、伝わるIR発信をPRチームと連携しながら力を入れていきたいと思います。そして人事チームマネジャーとしても引き続き採用と労務をカバーし、強いチームをつくっていきたいですね。