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干して楽しむ 乾物のこと

こんばんは。
めちゃくちゃ暑いですね。太陽の光ってこんなに暴力的なのかと思います。
でも、良いことも。

干しかごを買ってまだ数年ですが、結構お世話になっています。
安くておいしそうなイカ、アジ、多めにいただいたフルーツ、野菜、きのこ、独り身で一気には食べきれないけど、お買い得だなと思うものの、保管のツールとして、干すのは楽ちんで失敗のない対処法のひとつ。

お買い得品。これだけ買っても全然困らない。

そんなことしたら、漁村みたいな臭いにならないかとみなさん驚かれるけど、あれは網が臭うのであって、ちゃんと干した後の網をしっかりハイターで消毒して干せば、存外大丈夫です。

自家製乾物はさらっと乾かすだけなので、お店で売っている乾物ほど日持ちせず、うっかりするとカビが生えたりもするので、一定期間内に食べること前提の自家製干物、乾物ですが、乾かすことで起きる質感や味の変化も楽しく、研究し甲斐があります。お気に入りはやはりイカの一夜干し、サバ、鮎、果物はぶどうやバナナ、柑橘類の皮も使い出がありますし、干しまいたけのパスタも最高です。冬の大根はしっかり干しも、ちょい干しも味わいが格別です。ちょい干しするとおいしいもの、結構無限にあります。天日が造成するうまみは、日本酒にもめっちゃあいます。ちょい干し大根ときのこと、牛肉の炒め物なんて、どこのお店で作ったの?というくらいおいしくできたりします。

皮なんて剥いても剥かなくても。
剥いたって5分の仕事。
お店で食べたらいったい何円?の美味しさ。

太陽エネルギーを使って、食品の保存期間を延ばし、ロスを減らしているというSDGs的にばっちりな行為ですが、干している人、本当に少ないです。
そもそも乾物を戻す、という作業をしている人も、一人暮らしではとても少ない。そんな時間は現代人にはないから、世の流れとして仕方ないこと、なんでしょうか。。

これは一夜干し。長く干せば、長く保存できます。
オイル漬けにして刻んでパスタにいれます。

乾物を戻さなくて良いように、粉末出汁が開発され、多様な加工品がつくられて、乾物自体も一定品質で大量につくれるように機械乾燥になって。
干して戻すだけでおいしい物から我々は随分離れてしまったなと思います。

出汁と薄口醤油のつゆが日増しに美味しくなる。
白だしにも合う。

その中のひとつに、豆があります。
豆、おうちで茹でていますか?おばあちゃんでないと上手に茹でられないと思っていないでしょうか。私は横着なので、火加減をあまり気にしないで良い蒸し豆にして作り置くことが多いです。浸し豆など20分くらいで仕上がります。

https://www.sirogohan.com/recipe/musidaizu/  (蒸し大豆)

代替タンパクで大豆製品に色々なものが置き換わったりしていますが、豆を豆のまま食べたって、お肉を食べる量を減らすことはできます。大豆ライスがなくても、少なめの玄米の上に汁だくの浸し豆を乗せて、さらさら食べた今夜の晩御飯は最高でした。あとは糠漬けだけあればごちそうです。
酢大豆、浸し豆、ずんだ、チリビーンズ、ミネストローネ、色々あるけれど、とりあえず茹でて薄く味をつけたものを常備菜にして、適宜水煮缶のように活用すると便利です。水煮缶より何倍もお安いです。

加工原料で、国産大豆を輸入大豆と競争させることは大変ですが、乾物として多様な美味しい豆を皆が購入するようになれば、国産の豆の生産量をふやすこともできます。

豆以外も生産物がたくさんとれる時期に、まとめて買って干すという消費は、ものすごくエシカルな消費スタイルだと思います。魚の干物なんて、冷凍しておけば、解凍せずにそのまま焼いておいしく食べられます。魚食の推進にだってなる。瓶詰製品はおされですが場所を取りますが、狭い日本のおうちで保存するのに、乾物はとても便利です。

ということで、干す人、戻す人が増えることを願って書いてみました。
暑すぎると生肉などは干さる前に腐敗してしまうので、そこだけ少し気を付けて、干してみてください。

⭐︎ 干しカゴの写真なく、ザルばかりでていてすみません。ザルごと干しカゴに入れることもあるし、洗いやすい干しカゴにそのまま入れることも多いです。水気が出そうなもののときは、下段に新聞紙などいれるとベランダが汚れません。干物の塩水濃度は4%程度にしています。








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