見出し画像

起業家料理人としてのクラウドファンディングの必要性

私は近い未来、雇用されることを辞め、自分の店を持ちたいと考えています。

料理人として独立したいと考えた背景として、企業料理人は給与という安定した収入がある一方、自身の考えや思いが、社の方向性とそぐわない場合は反映できないもどかしさと、オーナーシェフの個人店とは違い、社のオーナーが料理人でない以上、これ以上の社会的な料理人の地位向上や重要性の向上を期待できないからです。

企業で働くというのはいい面も悪い面もありましたが、これからのきたるテクノロジーの大幅な進歩と消費者世界の意識の変化に対応することが個人レベルでは難しく、さまざまな可能性のある料理人の未来はきっと覚悟を持った独立したもので無いと構築できないと考えています。

以前紹介した料理人の食のプロデューサー化 のように


これからの小売業の業態変化は確実に訪れると同時に、その波は飲食業界にも大きな波が押し寄せてきて、変われないものは生き残れない時代がきます。

そんな中ホテル業やウェディング、観光に付随して調理を行なっている企業料理人は、そもそも付随している業界がこれからの世界的変化についていけなかったら職を失うし、その後も自身のアイデンティティが培われていないと単純作業の低賃金労働者になってしまうでしょう。

悲しいことですが、事実だと思います。

そのため若いうちから料理の技術と並行して、金銭感覚やビジネススキルは身につけておいたほうがいいと思います。

料理技術もとても大事です。一生の宝になります。しかし、それだけではやっていけない時代に私たちはもう片足を突っ込んでいます。

さて、私がこれから目指す起業家料理人。
クワドラントでいうとSelf-employee のカテゴリーで自営業者。

当然、起業し自店舗を構えるにはお金がかかります、
仮に自店舗を構えないスタイルでネットビジネスだとしても調理場が必要だし、あらゆる機器が料理人には必要です。
専門料理や料理通信、料理王国の「独立」編を読むと平均して独立には1200万円程お金がかかります。
私は日本政策金融公庫からの融資を受けたいと考えていますが、家族もいる身で借金はどうしても怖いというか身が引けます。

ただ、お金を借りなければいけないと事業を行えないのは事実。

お金に対する自分の考えの甘さや捉え方の凡性がお金に対する怖さの理由だということも理解しています。

もとより日本政策金融公庫より融資をしていただくのはもちろんのこと、

ここでは料理人のクラウドファンディングについて考えてみたいと思います。

クラウドファンディングの説明は割愛させていただきます。

料理人とは料理を通じて地域や食を楽しむ人へ新しい感動や驚きを提供できる職業だと思っています。

ただ、残念なことにフランスと違い日本の料理人の身分は低く、給与も世間の同じ世代に比べて低いです。

料理という分野を通じて新しい生活スタイルや健康、食育を伝えることができる。
地産地消の活性化や作ることのたのしみを伝えられることのできる職業に就けたのはいいものの、こんな現実が自分としてはとても悲しいです。

とは言ってもそこにメスを入れる行動を自分が取れていないのも事実です。

ではなぜクラウドファンディングなのか、、

少し投資の話になります。

いま世界の経済は新しい投資先を求めていると私は思っています。
既存の投資対象にもマンネリしてしまっている。
お金がお金を増やす方法として有名な「投資」も大手証券会社から個人が証券会社を通じて自分自身で投資するという 一括投資から個別投資に世界的に動いてることで、政府も証券会社もこれからどの業種があがるのか下がるのかの予測がつかない状況になっています。

投資をして儲けたお金にも税金はかかるので、儲けたらすぐ次に回すローテーション。

徐々に証券会社のアナリストも方向性を探れなくなっている世界経済に突如現れた仮想通貨 ビットコイン

1BTCが200万円を超え「億り人」を生んだ記憶も新しいと思います。

ビットコインがどうこうというよりも、世界の投資家は膨らみ膨らんだ風船のような投資金額をどこにぶつけていいのかわからない時に、突如現れた未来性のある新しいお金の形。ブロックチェーンという画期的なシステムを持った実態のない概念としての「お金」という商品

この商品のポテンシャルが多くの投資家の期待を集め投資という形で応援してくれました。

大切なのはこの将来の期待値

飲食業界はこの期待値が高いと思います。
テクノロジーもまだまだ入り込む余地がある労働形態。
無限に広がる料理人のアイディアや技術、食材の新しいアプローチと捉え方。

以前記事に書いたQRコードを使った飲食業界のショールーム化のように

これから先、料理人に見えていないだけで、

もっともっと多くの可能性がゴロゴロあるブルーオーシャンな飲食業界は、誰かが可能性の片鱗を見せた途端に多くの投資家の期待を集め、多額のお金が流れ込んでくるのだと思います。

僕の記憶には、チーズケーキで日本を変えた田村シェフがとても衝撃的で「かっこよかった」です。

じぶんもあんな風になりたいなーと思いました。

クラウドファンディングはこれらの要件を多く満たす投資対象であり融資対象だと考えます。

きっと世界を変えていくのは大手企業の投資ファンドではなく、こう言った個人のアイディアを応援する姿勢や、その行動をサポートしてくれる多くのサポーターが変えていき、投資ファンドが世界経済の軌道に乗せていくのだと思います。

所得の低い料理人でも行動力のある料理人にはなり、常に行なっている仕事から次の世界につながるビジネスアイディアを生み出せれば、自分のチャレンジを応援してくれる人に巡り会えると思っています。

クラウドファンディングのサイトやアプリ(Makuake,polca)には素晴らしいアイディア商品や考え方、行動の移し方が多く乗っています。


私たち料理人も自分の行動を世界に発信できるように融資の方法を考えていかないといけません。


そしてクラウドファンディングで大事なことは、その行動がそう社会に影響を与える可能性があるのか

だと思います。

ただ、この調理器具が欲しいからという物欲だけではなく、集まった資金を通じてどのように新しいアクションを起こし、新しい風を吹き込めるのかが重要だと思います。

これからの料理人は自分の行動の一つ一つに理由を付け目的を設定し、付加価値をつけれる人間になっていかないといけないと思います。






働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。