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【エッセイ】お箸は食と自分をつなぐ命のかけはし

こんにちは。最近の飲食業界は暗い話題ばかりなので、なんか“ほっこり”する話が書きたかったのでお箸のことについて書きます。

そうです。いつも割とよく目にするあのお箸です。

日本語で「はし」とは「端」と「箸」と「橋」があります。
同音異義語と考えれば、意味はそれぞれ違うのですが、日本語には字の音によく似た言葉を関連付ける「単語家族」という考え方もあります。

同音同源のような考え方です。

例えば、人間の顔には「目」「鼻」「耳」「歯」「頬」とありますが、植物にも「芽」「花」「実」「葉」「穂」と共通する音があります。

そしてこれらは語源とする意味も同じとされています。

目と芽は「開いて現れるもの」
鼻と花は「突き出ているもの」
耳と実は「中身のあるもの」
歯と葉は「生え出たもの」
頬と穂は「膨らんだもの」

という意味が同源なのです。

ちなみに耳と頬は2つあるから「みみ」と「ほほ」らしいです。

その単語家族の考え方を「はし」で考えると、「両側」というイメージがあります。

「端」とは棒などの両側、あちら側とこちら側のこと
「橋」とはあちら側とこちら側の異なる「端」と「端」を結ぶもの。

であるならば、「箸」とはあちらのものとこちらのものを橋渡しするもの。

食と自分の命をつなぐもの。
まさに動植物の命と自分の命をつなぐ役目をするものなのです。

日本語ってよく出来てますよね。

また古語では[愛し]と書いて「はし」と読み、「いとしい」「愛すべきである」「かわいらしい」の意味を持ちます。

そうなんです。
お箸は詳しく知れば知るほど、興味深く、そして、いとしい存在なのです。

私は以前にお箸への愛しさをこじらせて、自分でお箸を作り始めたこともありました。



さてここで話が終わればほっこりなんですが...

今回の記事のタイトル「お箸は食と自分をつなぐ命のかけはし」は三田村有純さんの「お箸の秘密 」の本から引用させて頂きました。


この本にはショッキングな内容の書かれてました。

私が衝撃を受けたのは二点。

一つは化学合成塗料の話です。一般的に、市販されているお箸の塗料はエポキシ系塗料、アクリル塗料、ポリエステル系塗料など
ほぼ全て原油から合成されていて、本物の漆だと燃えないが、化学合成塗料の箸はライターであぶると火がついて溶けながら燃えていきます。

二つ目は割り箸、以前に「割り箸は杉や檜の間伐材を使っているので実はエコで安心である」ような話題があがったことがあったが、それは割り箸が国産であったらという前提の話で、現在日本に出回っている割り箸は中国やロシアの白樺やアスピン(ホワイトポプラ、和名:白楊)が主流で、これらはカビやすいため防カビ剤や漂白剤に着けているとのことです。またこれらは間伐採ではなく伐採なのでエコでも安心でもないそうです。

怖いですね。


最後まで読んで頂いて感謝です。

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