後世に遺すものTOP3 |お金| 事業| 思想| でも最大遺物は...【企画】私を作り上げた本を読んでください
この記事は
ちょっと自己啓発の話とかに
疲れ始めた人には
新しい気づきに
なるかもしれません。
こんにちは
あなたのキャリアを失敗させないコンサルタントのタルイです。
今回は私の大好きな偉人である
内村鑑三の後世への最大遺物を
紹介を紹介します。
私がこの本をはじめて読んだのは
20年以上前です。
今でも一年に１〜２回は読み返す本です。
▼こちらでは無料で読めます。
kindleに加入されている方は
こちらから読んでください。
加入されていない方もこちらから
無料で読めますが
ちょっと読みづらいです💦
わりとページ数も少なく
ゆっくり読んでも
一時間くらいで読めると思います。
著者の内村鑑三は
明治時代のキリスト教思想家であり
文学者でもあります。
本書のテーマは
人間が、後世に遺すことのできるものは何か？
そして内村鑑三が主張する
後世にまず第一番に遺す大切のものとは...
お金です！
クリスチャンなら
「無償の愛」とか答えそうなところを...
お金である！
胸に突き刺さる
ド直球を放り込んできますね。
内村鑑三は
一体なぜそう主張されたのか？
ここから解説していきます。
■そもそも内村鑑三とは？どんな人？もっと詳しく
内村 鑑三（うちむら かんぞう、万延2年2月13日（1861年3月23日）- 昭和5年（1930年）3月28日）は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。 福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。 「代表的日本人」の著者でもある。（wiki）
内村の身長は約170cm、
体重約60kg
（別の資料によると178cm）
明治の成人男性の平均身長が
１５５cmぐらいだったことを考えると
高身長で高学歴で
英語もペラペラ
かなりイケてる人物であると
想像できます。
▼新宿中村屋の創業者
相馬愛蔵氏とも関わりがありました。
▼星野リゾートの前身
星野温泉の２代目とも
交流がありました。
内村鑑三の年表をざっくりと
1861年：高崎藩（群馬県）の下級武士の子として江戸で生まれる。
1874年：内村は東京外国語学校に入学。
1877年: 札幌農学校に入学しました。
札幌農学校は少年よ大志を抱けで
有名なクラーク博士を教頭として
開設された学校です。
ここで昔の５千円札の新渡戸稲造や
札幌市名誉市民第一号の宮部金吾なんかと
出会います。
そして洗礼を受け
キリスト教徒となります。
内村鑑三は
ここを首席で卒業します。
卒業後に北海道開拓使民事局に
勤務します。
その間に札幌独立キリスト教会を
創立してキリスト教を普及する
伝道師として活躍します。
また両親の大反対に合いながらも
最初の奥さんと結婚しましたが
奥さんの浮気が原因で
7ヵ月で離婚します。
相当なショックを受けた
内村鑑三はアメリカ留学に
旅立ちました。
内村鑑三史上最大の事件は
内村鑑三不敬事件でしょう。
1890年：アメリカ留学から帰国した内村鑑三は第一高等中学校（現：東京大学教養学部の前身）の教師となります。
1891年：学校の始業式で教育勅語を
受け取る式典が開かれました。
教員と生徒が順番に進み出て
明治天皇の親筆の署名に対して
奉拝します。
登壇した内村鑑三は署名に
敬礼はしたものの
それが一人だけ
最敬礼ではなかったことが問題となり
教師の職を追われました。
なぜ最敬礼しなかったのかというと
内村鑑三にとって
キリスト教の神のみが礼拝の対象
だったからだと言われています。
たったお辞儀の角度が
浅かっただけのことでですよ！
国賊と罵られ
日本中を敵に回してしまったのです。
教職を追われ同志だと思っていた
キリスト教会からも追われることになります。
さらにインフルエンザで
生死の境を彷徨いました。
このとき献身的に看病した
２番目の妻も亡くなります。
私は内村鑑三の生き様を
一言で言うと
反骨心だと思います。
内村鑑三は映画化できるくらい
ロックな生き方をされてます。
その後、学校を追われた
内村鑑三は
各地をめぐり
文章と講演でキリスト教を
広めようと考えます。
■後世に遺すものTOP3
後世への最大遺物とは
1894年：７月に箱根で開催された
キリスト教信者の若者への
サマースクールでの講演を
文字に起こしたものです。
もしも内村鑑三が映画化されたら
ボヘミアンラプソディの
ラスト２１分の
ライブパフォーマンスのように
この講演シーンを完全再現
してしてほしいところです。
私に命をくれた地球
この美しい国、この楽しい社会
この我々を育てた山、河
これらに私が何も遺さずに死んでしまいたくない
この世にいるあいだに少しなりともこの世を善くして逝きたい...
と、話が進んでいきます。
●後世に遺すもの：お金
前述したとおり
まずお金だと言い切ります！
当時のキリスト教では
功名心や野心というものは
不浄なものだと考えらていたそうです。
しかし金が遺せることは
何よりもいいことだと
若いキリスト教信者の前で
堂々と言い切ります！
ですが大切なのはお金の使い道です。
自分のためだけに稼いだり
自分の子息にお金を遺そうとする方には
金を遺すことを賤しめるような人はやはり金のことに卑しい人です。けちな人です。
と言い切ります。
社会のためにお金を稼ぐことを
推奨しているというところが
大きなポイントです。
確かに。
しかし残念ながら
誰もが金を溜める力を持っている
わけではありません。
これはやはり一つの才能です。
ではその才能がない方はどうするのか？
内村鑑三は続けて語ります。
●後世に遺すもの：事業
お金に次いで、
人がこの世を去る時に
遺すものの一つとして
事業が挙げています。
事業の目的はお金を使うことです。
お金を使って
社会、経済、自然環境、
福祉等、
起業して社会の発展に貢献する事です。
この聴講生の中から
国のために社会のために
金を溜める事業を起こす人が
出てきてもらいたいと述べています。
また、教職などにつく人に対しては
決して実業家を見下すような
考えを子供達に教えてはいけないと
注意しています。
そうですね。
事業も地位や境遇に恵まれないと
実行できないこともあります。
そこで...
●後世に遺すもの：思想
人が後世に遺せる３番目のものとして
「思想」を挙げています。
この本でいう思想を遺すとは
作家や教師のような職業のことです。
お金もなく事業も持たない人でも
思想を残すことはできる
自分の考えた想いを書き残して
教え伝えていくことが大切であると
説いてます。
ここまで
お金、事業、思想について
説明してきました。
しかし内村鑑三は
これらのいずれも人が遺すことができる
最大の遺物ではないとしています。
■では後世への最大遺物とは何でしょうか？
なぜお金・事業・思想が最大遺物ではないのでしょうか。
これらはいずれも
誰もが遺すことができないからです。
なぜならばお金、事業、思想を遺すには
その人の置かれている環境や
時の運に大きく影響されます。
つまり誰でもできることでなくては
最大の遺物にならないのです。
そして内村鑑三は
誰にでも遺すことができる
最大の遺物として
次を挙げています。
『勇ましい高尚なる生涯』
最大遺物とは
お金や事業や思想と言った
結果の成果物のことではなく
プロセスとして遺るものだったのです。
では勇ましい高尚なる生涯とは何でしょう？
これは人それぞれの
心の内なる価値基準です。
在り方なので正解は一つではないでしょう。
内村鑑三は
その生きた姿勢そのものが
「最大遺物」な方でした。
内村鑑三の代名詞は２つのJ
イエス・キリストの「Jesus」と
日本の「Japan」二つのこと
キリスト教と武士道の精神を
掛け合わせた人でした。
彼は、従来のキリスト教のあり方に
とても大きな疑問を抱いてました。
教会は不要。
教会で行われる儀式も不要。
それを執り行う聖職者も
不要なのではないか？
と提唱したのです。
なぜならばすべての人間は個であるままキリストと結びつくことができるといい
「無教会」という立場を説いたのでした。
内村鑑三の生きる在り方は
自分の信ずるところを
決して曲げることなく
決して屈せず貫き通す
信念だったのではないでしょうか。
そんな内村鑑三の墓碑には
I for Japan（われは日本のため）
Japan for the World（日本は世界のため）
The World for Christ（世界はキリストのため）
And all for God（そしてすべては神のため）
と刻まれています。
内村鑑三の反骨心あふれるロックな生き方
きっと神父さんの服の上に
ライダースジャケットのコーディネートが
似合ったことでしょう。
内村鑑三の人生はドラマティックです。
ぜひ映画化してほしいのです。
俳優は誰がいいかな？
■（タルイ的まとめ） なりたい姿よりありたい姿に価値基準を持つ
数ある内村鑑三の書籍の中で
私が後世への最大遺物が好きな理由は
話の構成そのものが好きだからです。
「お金を遺しましょう！」
ムリです💦↓
「では事業を遺しましょう！」
ムリです💦↓
「では思想を遺しましょう！」
それもムリです。
どうしたらいいですか💦↓
「大丈夫、勇ましい高尚なる生涯が最大の遺物だから！」
４段構えでオチまで持っていき
オチで救いの手が用意してある
ところが大好きです。
「後世の人のためにお金と事業と思想を遺しましょう！」
これだけだったら
よくある自己啓発セミナーと
オチが変わりません。
多くの自己啓発のテーマは
自分のなりたい姿を探求することです。
ですが後世への最大遺物における
勇ましい高尚なる生涯とは
なりたい姿のことではなく
ありたい姿を探求することを
教えてくれています。
過去のマーフィーの法則から
最近の引き寄せの法則まで
なりたい姿を実現するためには
できるだけ具体的に
イメージすることが
必要であるといいます。
これは成功法則の
基本であるというのは
周知の事実です。
お金/事業/思想
確かにこれらは
具体的にイメージできます。
一方で勇ましい高尚なる生涯
これは具体的ではなく
抽象的なことを言っています。
抽象的である理由は
人生の生き方そのものの在り方を
問うているからなのです。
それはそうでしょう。
この世に自分の人生を
未来まで具体的に語れる人なんて
いませんからね。
自分のなりたい姿より
ありたい姿を追求する。
このように考えさせてくれる
教科書は他にもありました。
こちらは
以前TBSの日曜21時に放送していた
佐藤健さん主演のドラマです。
主人公の秋山篤蔵に師匠である
宇佐美鎌市（小林薫）が言ったセリフです。
「料理は真心だ。技術は追いつかないときもある。素材は望み通りにいかないこともある。けど真心だけは、てめぇ次第でいつでも最高のものを出すことができる。爪を短くすること。鍋を丁寧に洗うこと。皿を磨くこと。包丁を整えること。そういうことは、確実にできる。それすらできん奴は、まともな料理を作れるとは俺には思えない。」(宇佐美鎌市）
真心...
これもまた具体的ではなく
抽象的です。
そもそも真心とは
心臓にあるのか脳にあるのかも
よくわかりません。
最高の技術を身につけたい。
最高の素材を扱いたい。
これらはなりたい姿のことであって
そうなれないこともある。
でも真心だけは
自分の心がけ一つで
つまり自分でコントロールできるので
いつでも最高でいられると説いてます。
よって真心とはありたい姿なのです。
▼なりたい姿とありたい姿についてはこちらの２つの記事でも書きました。
もしもいま
あなたが自己啓発でちょっと疲れていたら
こちらの言葉を贈ります。
なりたい姿はなれないこともある。
でもありたい姿は心がけ次第で
いつでもそういられる。
そしてありたい姿でいることが
後世への最大遺物である。
私は自分の人生は
そんな人生でありたいと
日々思ってます。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
あっ、ちなみに
もしも映画化するのだったら
内村鑑三役は鈴木亮平さんで
お願いします。
■お知らせ
今回はフォローもらってるみおいち@着物で日本語教師のワーママさんの
▼こちらの記事を読んで
▼企画元のチェーンナー (CHAINER/クサリみたいにつなぐひと)さんにコメントして参加させていただきました。
たくさんの方が参加して盛り上がってほしいです。
▼私のnoteの記事で
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