【考察日記】反面教師 オマエみたいにならない!!|「無能な上司」に共通する3つの致命的な欠陥
結論、もしも「上司ガチャ」で
ハズレたとしても…
その環境を活かすことはできます。
どうも読書セラピストのタルイです。
突然ですが、あなたには仕事で
お手本にしたい上司はいますか?
人生において、
お手本となるべき有能な人は
数多く存在します。
例えば、
アニメプロデューサーの
石井朋彦さんは
スタジオジブリの成功に
大きく貢献した
鈴木敏夫さんから金言を授かります。
そして石井さんは
その言葉どおりに行動して
大きく成功したのです。
これはまさに
学ぶこととは真似ること
を体現されて成功した例と
言えるでしょう。
しかし、世の中には
「無能すぎて参考にならない人」
も沢山います。
特に職場ガチャで出会う
「無能な上司」
例えば以下のような上司のことです。
☑︎コミュニケーション不足な上司
明確な指示を出さずに
フィードバックも曖昧であるため
部下が何をすべきか分からない
状況を作り出す上司
☑︎責任転嫁する上司
自分のミスや失敗を部下に押し付け
責任を取らない態度を取ります。
☑︎決断力の欠如してる上司
重要な決断を先延ばしにし、
問題が悪化するまで
放置することが多いです。
☑︎部下の成長を無視する上司
部下のスキルアップや
キャリア成長に関心を持たず
サポートを怠ります。
☑︎偏った評価しかできない上司
部下の業績を公平に評価せず
個人的な好みや偏見で判断します。
☑︎自己中心的な上司
自分の利益や立場を最優先し
チーム全体の利益を考えない
行動を取ります。
これらの特徴を持つ上司は、
チーム全体のパフォーマンスや
士気に悪影響を与えることが多いです。
まず理解しておきたいのは
有能な上司というのは
レアガチャのようなものだ
ということです。
おそらく上司100人に対して
せいぜい1人
つまり1%の確率でしか巡り会えません。
あなたはここまでを読んだら
無能な上司に出会ったら最後
人生が詰んでしまうように
思ったかもしれません。
でも、ご安心ください。
解決策はあります。
それは…
「無能な上司」を反面教師として
リスペクトすることです。
無能な上司の行動や発言を
観察することで
「自分はどうあるべきか?」
「どうなりたくないか?」
を考えることができます。
つまり、鈴木敏夫さんのような
「優れた上司」に巡り合うことがなくても
自分の成長につなげることが
できるのです。
これはエビデンスはありませんが
私自身の経験から学んだ
「経験則」です。
さてここからは
上司に必要とされる3つの能力
⚫️マネジメント能力
⚫️リーダーシップ能力
⚫️コミュニケーション能力
この3つの能力において
私が過去に無能な上司を
反面教師としてリスペクトした結果
学ぶことができた
3つのスキルを
ご紹介いたします。
ここからシェアしていきます。
【反面教師①】人に仕事を付けちゃう上司
私がこれまでに出会った
無能な上司に共通する
マネジメントのスタイルを
一言でいうと
「仕事に人をつけないで、
人に仕事を付ける」
です。
これはどういうことかというと
一人の従業員が
その仕事の詳しい手順やノウハウ
進捗状況などを
他の従業員に知らせずに
一人で進めているような
状態にあることです。
つまり「属人化」です。
属人化とは
特定の人にしかできない仕事や
役割を任せてしまうことなのです。
属人化は組織のパフォーマンスを
低下させる原因となります。
なぜ無能は上司はこのように
組織を属人化してしまうのか?
ひとつは
リーダーが部下を
信頼していないことです。
リーダーが部下を
信頼していない場合
部下がミスをしたら
自分が責任を負わなければならない
と考えて自分で仕事を
抱え込んでしまうのです。
もうひとつの理由は
リーダーが部下の育成に
時間や労力をかけたくない
可能性が高いでしょう。
リーダーが部下の育成に
時間をかけると
自分の仕事に支障をきたす
と考えてしまい
部下に特定の仕事を
任せっぱなしにしてしまうのです。
あなたの周りにも
こんな上司はいませんか?
【反面教師②】自分が先頭に立って引っ張ろうとする
私がこれまでに出会った
無能な上司に共通する
リーダーシップを
一言でいうと
自分が先頭に立って
引っ張ろうとする
リーダーシップです。
誤解がないように最初に断っておくと
上司自らが先頭に立って
チームを引っ張るのは
必ずしもマイナスとは限りません。
・チームの目標や方向性を明確に示し、
メンバーを鼓舞する場合
・危機的状況を打開する必要がある場合
・チーム内に士気が低下している場合
・新しいプロジェクトに挑戦する場合
上記のようなケースにおいては
上司が率先して行動することで
チームに大きなプラスを
もたらすこともあるでしょう。
しかし、
・上司の指示が独断的で、
メンバーの意見を尊重しない
・上司の指示が不明確で
メンバーが何をすればいいのか
わからない
・上司がメンバーの能力を過信し
無理な指示をする
このようなケースでは
部下の自主性や成長を
妨げている可能性が
あるのです。
部下が自ら考え
行動する機会を奪うことで
チーム全体の創造性や
問題解決能力が
低下する恐れがあります。
そもそも自分が先頭に立って
引っ張ろうとする上司は
言語化が下手くそです。
行動重視で説明が後回しになったり
情熱を言葉に変換するのが
彼らには難しいのです。
また、
上司が常に先導することで
部下は指示待ちの姿勢になりがちで
自己主導での業務遂行能力が育ちません。
このようなリーダーは
部下を信頼していないか
部下の成長を支援するよりも
自分の成果を上げることに
重点を置いているかのどちらかです。
3. 【反面教師③】自分が話してから相手の話を聴く
私がこれまでに出会った
無能な上司に共通する
コミュニケーションスキルを
一言でいうと
「相手の話を聞いてから話す」
のではなく
「自分が話してから相手の話を聴く」
これを一言でいうならば
「傾聴力がない」ということです。
逆から説明すると
傾聴力のある上司とは
相手に質問して
相手の話を聴いてから
自分が話すことができる上司です。
自分が話してから
相手の話を聴くタイプの上司は、
無自覚に傾聴力に欠けているのです。
①「一方的な指示が多い」
上司が一方的に指示を出し
部下の意見や
質問を遮ってしまうような場合
部下は話を聞いてもらえていない
と感じ萎縮してしまう
可能性があります。
②「自分の経験を語りすぎる」
上司が自身の経験談を長々と語り
部下の話を聞き入れる時間がない場合
部下は自分の意見を
聞いてもらえないと感じ
疎外感を感じてしまう
可能性があります。
③「結論を急ぎすぎる」
上司が部下の話を最後まで聞かずに
結論を急いでしまうような場合
部下は自分の意見を
尊重されていないと感じて
不満を抱えてしまう
可能性があります。
④「相手の話の内容を覚えていない」
無能な上司が
部下の話を聞いていない証拠として
以前話した内容を覚えていない
ことが挙げられます。
おそらくニワトリ並みに
3歩歩いたら忘れているのでしょう。
これでは部下は
自分の話を聞いてもらっていない
と感じて不信感を抱いてしまう
可能性があります。
⑤先入観ありきで話を聞く
傾聴力がない上司の特徴として
部下の行動や意見に対して
先入観を持ち
それが正しいと
盲信する傾向があります
このような上司は
部下の意見や感情を
十分に理解しようとせず
自分の考えや期待に基づいて
部下が動くと思い込むことが多いです
これにより、
コミュニケーションの不足や
誤解が生じ
チームワークの低下や
モチベーションの減退を
招く可能性があります。
ここまでをまとめると
『マネジメント能力』が欠ける上司は
仕事に人をつけないで
人に仕事をつけてしまう
『リーダーシップ能力』が欠ける上司は
いかなる時も自分が先頭に立って
引っ張ろうとする
『コミュニケーション能力』が
欠ける上司は
相手の話を聞いてから話すのではなく
自分が話してから相手の話を聴く
では以上の無能な上司から得た
貴重な経験を元に
私自身が学んだ
3つのスキルをご紹介します。
◆どうやったら無能な上司にならずに済むか?
無能な上司を反面教師として
リスペクトするのは
一見矛盾しているように思えますが
実は成長の糧となる
貴重な経験となります。
⚫️属人化から標準化する
「属人化から標準化する」とは、
ある人しかできない仕事を
誰でもできるように
ルールや仕組みを作ることです。
例えば
属人化:
Aさんしかやり方がわからない仕事。
標準化:
マニュアルやツールを作って
誰でも同じやり方でできるようにする。
こうすることで
仕事がスムーズになり
Aさんがいなくても
困らなくなります!
標準化には以下が「4種の神器」です。
これらを使うことで
作業が統一され
ミスが減り効率が上がります。
⚫️サーヴァントリーダーシップ
サーバント(servant)は直訳すると
「奴隷」「召使い」「奉仕者」
という意味ですが
サーバントリーダーとは、
「部下やチームの成長や成功を
第一に考え、支援するリーダー」
のことです。
サーバントリーダーに
必要なスキルは
多岐にわたりますが
中でも重要な3つのスキルを
以下に挙げます。
1. 傾聴力
部下の意見や声に真摯に耳を傾け
理解しようと努める姿勢です。
単に話を聞くだけでなく
共感を示し
相手の立場に立って
考えることが重要です。
2. 共感力
部下の気持ちに寄り添い
理解できる能力です。
相手の感情や考えを察知し
共感することで、信頼関係を築き
より深いコミュニケーションを
促進することができます。
3. 承認力
部下の努力や成果を認め
称賛する能力です。
具体的な行動や結果に対して
感謝の気持ちを伝え
モチベーションを高める効果があります。
ここでちょっと余談ですが
これは山本五十六の有名な言葉ですね。
実はこの名言には続きがあります。
お気づきでしょうか?
この名言には
「傾聴力」「共感力」「承認力」の
3つが含まれていますね。
山本五十六が
サーバントリーダーであったかは
不明ですが
優れたリーダーには
備わっているスキルであると
私は考えます。
サーバントリーダーに関しては
こちらに記事で詳しく書きました。
⚫️傾聴力を磨く
前述しましたが「傾聴力」は
最重要スキルです。
傾聴力を磨くことで
部下やチームメンバーが
「この上司なら話を聞いてくれる」
と安心して
良いコミュニケーションが生まれます。
それが信頼される上司への第一歩です。
特に私は傾聴力を磨くための
効果的なフレームワークとして
「現在」「過去」「未来」の順序に聴く
アプローチをとっています。
それぞれの段階で
意識すべきポイントを
以下に説明します。
この「現在→過去→未来」の順序は
傾聴のプロセスを整理し
相手の話をスムーズに
引き出す助けになります。
また、
段階を追って聴くことで
相手が話しやすくなり
自然な流れで解決策や
次の一歩を見つけやすくなります。
◆反面教師としてリスペクトすることの真意は?
今回の内容はいかがだったでしょうか?
私は過去に
たくさんの無能の上司と
出会えたおかげで
3つの大きなスキルを体得できました。
無能な上司には感謝しかありません。
最後に私が無能な上司を
反面教師としてリスペクトする
その真意を
ここでお伝えしたいと思います。
無能な上司をリスペクトする
最大の効果は
なんといっても
「反芻思考の罠」を
回避できることです。
反芻思考(はんすうしこう)とは
一度考えたことや感じたことを
何度も繰り返し頭の中で
再生してしまう思考のことを指します。
たとえば、
過去の失敗や
無能な上司から言われた
嫌な言葉を何度も思い出し
同じ気持ちを繰り返し感じることです。
無能な上司の言動を反芻してしまうのは
人間として自然な反応ですが
それに囚われていると
時間とエネルギーを浪費してしまいます。
時間とは言い換えると
あなたの人生そのものですから
人生を無駄にしちゃうのです。
無能な上司に巡り合ったことが
人生の無駄ではありません。
その無能な上司に出会ったことに
私たちがついイライラしたり
愚痴を言いたくなることが
人生の無駄なんです。
むしろ、「反面教師」としての
学びを意識することで
ポジティブなサイクルを作り出せます。
無能な上司に価値を見出すことで
視点を変えて
自分のネガティブな感情に
囚われるのを防ぐ
自分の成長のチャンスと捉えると
過去の嫌な出来事に執着する代わりに
建設的な考え方にシフトできます。
無能な上司がいることは
確かにストレスの源になり得ます。
ですが皮肉なことに
彼らは私たちにとって貴重な
生きた教材にもなり得るのです。
最後までお読みいただき
ありがとうございます。
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