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【検証エッセイ】社長の言葉はアルバイトに何%理解されるかを計算してみた


どうも、飲食店の問題解決You Tuberのタルイです。今回は社長の言葉(考えや理念など)を社長→部長→店長→社員→アルバイトの順に伝言ゲームのように伝えて言ったとしたら、アルバイトに何%理解されるのか…




結論は27%しか伝わりません。


実際に計算してみました。


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コミュニケーションに必要なスキルは2つ。情報伝達力と情報把握力です。

「情報伝達力」に関しては90%を伝えるのがやっとなのです。


そして人間の「情報把握力」は伝える相手と直接会話をしても80%前後です。

つまり直接の相手でも情報の把握(80%)×情報の伝達(90%)=72%しか伝わらないのです。

仮に社長⇒本部長⇒店長⇒社員⇒アルバイトという段階で伝達した場合で、

間に3人を介した場合のスタッフへは社長の言葉は何%で伝わるか?

フィロソフィー図2

72%の4乗で答えは約27%しか伝わりません。

現場→社長でも約27%。社長→現場でも約27%しか伝わらない。

これでは経営という名の「伝言ゲーム」を日々実践することになります。

う〜ん非効率ですね。生産性悪いです。


では解決策は?


そのヒントになるのはgoogleです。

実はgoogleでも以前、この非効率な伝言ゲームをされたことがありました。

CEOのピチャイ氏が自分の考えを管理職である経営陣にまず伝え、

それぞれの経営陣が自分のところの統括する本部長たちに考えを伝え、

本部長たちが自分が統括する部長たちに考えを伝え、

部長たちが課長たちに伝えていけば、

ピチャイ氏の考えは末端の社員にまで届くでしょうかみたいなことをやったそうです。

まさに伝言ゲームです。

ただ、これを85000人のグーグル従業員で検証したそうです。

まさに規模が違いますね。


これは成功したでしょうか?


答えはやっぱりダメだったそうです。


その理由は、

伝言ゲームというのは

必ず途中で誰かが「違う考え」が入れちゃうからなのです。

つまり情報伝達力の問題です。

私が実際にあった目撃したケースでいうと、

ある会社では途中で「違う考え」防止するために、

社長の考えを紙に書いて、

朝礼とか会議の前に唱和させる会社がありました。

が、この取り組みも上手くいきませんでした。

その原因は情報把握力にありました。

その社長のまとめた中に「率先垂範」という四字熟語が書いてありました。

率先垂範の本当の意味は

「人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと」であるのですが、

しかし、これを読んだほとんどの店長が

「自ら先頭に立って行動すること」を誤訳していたために、

店長が自ら先頭に立って作業をするために、

部下の成長の機会を奪うことになり、

他の従業員がぜんぜん成長しないという状態が起こりました。

この事例などまさに「情報把握力」の問題です。


最終的にgoogleでは伝言ゲーム方式ではなく、

googleの価値観の共有する方式に切り替えたました。

特に「プロジェクトOxygen」では

人事考課・フィードバックサーベイ・_表彰・その他のリポートなどからマネジャーに関する1万件に及ぶデータを集めて、

そこから100の変数を抽出。

そしてデータの中からパターンを見出して、

仮説を構築し、それを踏まえてマネジャーとのインタビューを実施。

仮説の検証とバージョンアップを繰り返しました。

インタビューノートは400ページになんと400ページにも及んだのこと。

その結果が8つの習慣に結晶化されたのです。


■最高のマネジャーになるための8つの習慣                 (後にもう2つ追加され10になりました) 
習慣1 よいコーチであれ。
習慣2 部下に権限を委譲せよ。マイクロマネジメントはするな。
習慣3 部下の成功と幸せに関心を持て。
習慣4 くよくよするな。生産的で結果志向であれ。
習慣5 よいコミュニケーターであれ。そしてチームの声を聞け。
習慣6 部下のキャリアについてサポートせよ。
習慣7 明確なチームのビジョンと戦略を持て。
習慣8 チームにアドバイスができるように技術的なスキルを磨け。


次回はこの8つの習慣について解説します。


最後まで読んで頂いて感謝です。

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