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〈保存版〉性格は何歳からでも自分で変えられる 【読書日記】 「おとなしい人」の完全成功マニュアル 内向型の強みを活かして人生を切り拓く方法

性格の正体とは何か?
それは「痛み」と「快感」の
記憶でした。

そして性格は
『自分で変えられるもの』
だったのです。

どうも、読書セラピストのタルイです。


突然ですがあなたは
最近のビジネス本では、
「内向型の人が成功しやすい」
という意見が増えいるのを
ご存知でしょうか?


そして今回ご紹介する本も、
同じ結論にたどり着いています。

子どもの頃に
「おとなしい」と言われたり

隠キャ扱いされたりして
嫌な思いをしてきた方は

ぜひ本書を手に取ってください。

この本は
「科学的な方法で性格を
 シフトさせるガイドブック」です。


一般的に
「性格は生まれつき決まっている」
という偏見があります

「一生こんな性格の自分と
付き合っていかなければならないのか」


と感じる人もいるかもしれません。


しかし本書は、
性格は成長して
シフトすることができる
と断言しています。



本書には、
その根拠がたくさん書かれています。


たとえば、私たちのパーソナリティは
「気質」「性格」の2つの要素から成り立っており

先天的な「気質」は
遺伝子で決まっていますが

後天的な「性格」は
成長させることができるのです。


また、人間の脳は
90歳まで神経細胞が増え続けます。

つまり私たちは
生まれたときと死ぬときでは
脳が別人になっているのです。


本書の著者である
脳科学者の西剛志さんも
大きく性格がシフトした一人です。


西さんは30歳の時に
成人スティル病という
難病を患いました。


成人スティル病は
全身の炎症を引き起こす
まれな自己免疫疾患で

日本では約1100人しか患者がいません。

西さんは成人スティル病と診断された後
3年もの闘病生活を送りました。


当時、自分の性格が嫌だった
西さんはストレスまみれでした。

そこで、西さんはこのストレスを生み出している
「性格そのもの」を改善しなければならないと確信します。


そして脳の働きと免疫系との
関係に着目した独自の治療法を
実践しました。

その結果、半年間で完治することができました。

西さんが開発した性格リセット法が本書に書かれています。

今回は覚えるキーワードが多いので
4つにまとめました。

  1. 内向型・外向型・両向型

  2. 「STAR」と「OCEAN」

  3. 恐怖学習と快感学習と消去学習

  4. 「ゾーン体操™️」

これらを通して、
性格をリセットして成長させる方法を
一緒に学んでいきましょう。



◆性格は内向型・外向型・両向型がある

まず最初にお伝えしたいのは

科学的な性格の分類には
内向型(Introvert)
外向型(Extrovert)
両向型(Ambivert)

があるということです。


それぞれの特徴について
簡単に説明します。

・内向型(Introvert)

  • 一人の時間を好む人と関わることでエネルギーを消耗する

  • 深い考えや感情を持ちやすい

  • 少人数の親しい友人を持つことが多い

  • 外向型(Extrovert)

    • 社交的で、多くの人と関わるのを好む

    • 人と関わることでエネルギーを得る

    • 活動的で、外部の刺激を求める

    • 多くの友人や知人を持つことが多い

    • ポジティブ思考になりやすい


  • 両向型(Ambivert)

    • 内向型と外向型の中間に位置する

    • 状況や気分によって内向型または外向型の特徴を示す

    • 柔軟に対応でき、さまざまな環境に適応しやすい

    • 社交的でありながら、一人の時間も大切にする




⚫️あなたは内向型、外向型、両向型か?

さて、
あなたはここまでを読んで
「自分の性格は何型か?」
知りたくありませんか?


こちらのリンクから
本書に掲載の
『性格診断』が掲載されてます。

自分が内向型、外向型、両向型が
確認してみてください。



私もやってみたところ両向型でした。



※もしも19点以下だった場合は
このあと説明する
「神経症傾向」が強いそうです。



本書ではこの診断を
数ヶ月ごとに定期的に
チェックすることをお薦めします。

自分の性格が
どのくらいシフトしているかを
確認できるからです。



◆「内向型だからネガティブ」というわけではない


次にお伝えしたいのは、

性格とは
「内向型だからネガティブ」
のような単純な考えのものでは
なかったことです。


パーソナリティ心理学を専門にする
米ウェルズリー大学のジョナサン・チーク教授は

内向型を長年の研究の結果

①社交系内向型(Social Introvert)
②思考系内向型(Thinking Introvert)
③不安系内向型(Anxious Introvert)
④抑制系内向型(Restrained Introvert)

の4つに分類しました。

そしてその頭文字をとって
「STAR」モデルと名付けました。


各モデルの特徴は

①社交系内向型
・明るい内向型です。
・集団行動はしますが、一人でいることが純粋に好きな人
・ひとりキャンプやひとりでレストランで食事

②思考系内向型
・自分の好きなことを話すときだけ、楽しそうで明るくなる内向型です。
・研究者や科学者や職人に多い傾向

③不安系内向型
神経質な内向型です。プラスよりもマイナスなことに目が行きやすいため、人の目線が気になり、慣れない状況で緊張したり、一人になっても不安感があったりする人たちです。自意識が強く、シャイで人見知りの人に多いタイプです。神経症傾向が高く HSPも

④抑制系内向型
神経質な内向型です。プラスよりもマイナスなことに目が行きやすいため、人の目線が気になり、慣れない状況で緊張したり、一人になっても不安感があったりする人たちです。自意識が強く、シャイで人見知りの人に多いタイプです。神経症傾向が高い


この分類で考えると
「人見知り」な性格とは

③の不安系内向型のことをいいます。


人見知りとは「内向性が高く」+「神経症傾向が高く」+「協調性が高い」総合的な性格のことです。


ですから仮に
内向性が高かったとしても

マイナス面を見てしまう
「神経症傾向」が低く

人に合わせてしまう
「協調性」が低ければ

人見知りではないのです。


ここで新たに

「内向性」「神経症傾向」「協調性」

と、3つのキーワードがでてきました。

次の章で整理してみます。



◆5つの性格特性

まずはこちらの図をご覧ください

これらは5つの性格特性
(ビッグファイブ)と呼ばれるものです。

ビッグファイブ(Big Five)とは、
性格を構成する
5つの主要な特性のことを指します。

これらは、
心理学者たちが
長年の研究の中で見出した
人々の性格を理解するための
基本的な枠組みです。


それぞれの頭文字をとって
OCEAN(オーシャン)とも
呼ばれています。

O:Openness(開放性):新しい経験やアイデアへの興味・関心

C:Conscientiousness(誠実性):勤勉さ、計画性、責任感

E:Extraversion(外向性):社交性、活発さ、刺激を求める傾向

A:Agreeableness(協調性):協調性、親切さ、思いやり

N:Neuroticism(神経症傾向):不安、心配性、感情の起伏

前述した内向型な性格とは何か?

OCEANにおける

「E」の外向性が低い人のことでした。


ここで、自分自身を
まず知っておきましょう。

こちらのリンクから
本書に掲載の
OCEAN診断』が掲載されてます。


わたしもやってみました。


開放性が高いのは自覚があります。
昔やったときよりも
協調性が上がりました。

歳をとって丸くなったのかも
しれません。


それからバリバリに仕事しなくなったら
誠実性が下がりました。




本書の注釈によると

ある程度年齢とともに
変化する可能性があります。

年齢以外にも、教育、文化、経験などの
様々な要因が性格特性に
影響を与えることが分かっています。



◆『消去学習』で性格が変わる!

これまで性格や苦手意識
変えられないと思われてきました

最新の研究において
それらは脳の3つの学習
「快感学習」
「恐怖学習」
「消去学習」
によって

つくられていることが
わかってきています。


まず「快感学習」と
「恐怖学習」について
まとめてみました。


私たちが経験する
「快感」「痛み」の記憶が
後天的な性格を形作ります。


例えば、
美味しい食べ物を食べた経験は
「快感学習」として記憶されて

逆に食べ物でお腹を壊した経験は
「恐怖(痛み)学習」として
記憶されます。

このような記憶が積み重なることで
私たちの行動や性格が
形成されていくのです。



⚫️マイナス思考の本当の原因とは


マイナス思考の本当の原因は
恐怖学習です。

まず恐怖学習において
脳内で何が起こっているかについて

こちらの図をごらんください

https://news.yahoo.co.jp/articles/9c95722991b36098aed255ca89a1591754760321


私たちは不快な経験をすると、
脳の扁桃体が発火し
これが海馬に伝わり
長期記憶に保存されます。

この過程により、
嫌な感情が強いほど
記憶に残りやすくなるそうです。


例えば、大勢の前で
スピーチに失敗した経験があると
「大勢の前で話すのが怖い」
というパターンが形成されます。

その結果、
人前に立つことに対する緊張や
不安が生じるようになります。

「イップス」と呼ばれる
スポーツ現象も恐怖学習の一種でした。

重要な場面で失敗した経験が
選手のパフォーマンスに影響を与えることがあります。


多くの人は特定の分野や
シチュエーションに苦手意識を持っており

これはほとんどの場合
後天的な脳の恐怖学習によるものです。


逆に外向型な人が
ポジティブ思考になりやすい理由は

脳の報酬系が活性化しやすいため
小さな出来事でも快感を感じやすく
快感学習がしやすいこと

そして内向型の人よりも
恐怖学習をしにくく
深く考えないため
嫌なことが起きても
扁桃体があまり活性化しないそうです。

よって、

外向型🟰快感学習が多い+恐怖学習が少ない→前向きな性格になりやすい

というわけです。




さてお待たせしました。
いよいよここで解決策です。

消去学習はこれまでのパターンをリセットできる
現在注目されている脳の性質です。

たとえば
「人と話すのが苦手だ」と思っていた人も

一度でも
「あなたと話すの楽しい!」
と言ってもらえただけで

脳が活性化して
消去学習が起きる
そうです。


こういった後天的な体験によって
パターンをリセットできると

考え方や行動が子供のころのように
柔軟になったりと
ラクになったりする人もいるのです。


ではどうやって消去学習するかというと…

著者がこれまでに15年かけて開発した
「ゾーン体操™️」をするだけで

なんと信じられないことに、
たった1分で後天的な記憶が
リセットできてしまうのです!


なんてことを書くと、
胡散臭い広告記事になってしまうのですが


とりあえずこちらのyoutubeで
西先生ご本人が「ゾーン体操™️」を
実演してくれてますので

まずはご覧ください。


いかがでしたか?

動画をみただけでは
「にわかには信じられない」
という声もありそうです。

私も最初、西先生のお腹周りが
気になってしまって
動画の内容が入ってきませんでした。


ですので、テキストで整理してみます。


「ゾーン体操™️」とは
簡単にいうと体の動きを使って
脳のパターンをリセットする方法です。


西先生が15年かけて開発した
新しい方法で

目の動きを使った
「EMDR」
(眼球運動による脱感作&リプロセシング)を基にした

簡単で日常に取り入れやすい手法です。


373名を対象とした
7つのリサーチのメタ分析でも
その効果が証明されています。

これまでに2000名以上の人が
効果を実感しているそうです。



ここであなたの性格のうち、
どんなものをリセットしたいかを考えてみましょう。

・人の目を気にしすぎる
・話そうと思うと緊張する
・自分がどう見られているか不安だ
・まじめにやらなければならない(責任が重い)
・人に合わせなければならない/嫌われるのが怖い・悲しい
・人と比較して落ち込んでしまう(嫉妬してしまう)
・成果を出さなければならない(結果主義)
・完璧にこなさなければならない(完璧主義)

次に以下のステップで始めていきます。


ステップ1:準備
変えたい性格を特定し、10点満点で点数化します。例:「人の目を気にしすぎる」「話そうと思うと緊張する」など。
ステップ2:親指を見つめながらリセット
立ち上がり、片腕を前にまっすぐ伸ばし、親指を立てます。
その親指を見つめ、リセットしたい性格を口にしながら、腕をゆっくりと2回回します。顔は動かさず、目線だけで親指を追います。
ステップ3:逆回転
同じようにリセットしたい性格を口にしながら、腕を反対に2回動かします。目線だけで親指を追います。
ステップ4:グッドポーズで締める
親指を顔の前に持ってきて、再び腕を前に伸ばし、グッドポーズで終わります。
変化の確認
再度点数化し、どのくらい気持ちが変化したか確認します。変化が1点でもあれば、それは大きな成果です。この方法で消去学習が起き、性格がリセットされます。



この「ゾーン体操™️」を使うと、
新しい体験をせずとも短時間で
脳のパターンをリセットできます。

1回で効果が10年以上持続することもあるそうです。


じつは私もちょこちょこ実践して
効果を検証している最中です。



◆(まとめ)自分の性格は、自分のせいじゃない

いかがだったでしょうか?

私が今回一番勉強になったのは「恐怖学習」です。

私たちの性格の半分以上は
これまでの「恐怖学習」の積み重ねで
作られていたのです。

そして、
それを一つひとつ、剥がしていく
「ゾーン体操™️」を体得すれば

自然と本来の自分に
戻れるかもしれないのです。


性格は何歳からでも自分で変えられる


未来には希望しかないことが理解できました。


最後に注意点として
「理想の性格」になろうとして
失敗する典型的なパターンについて
注釈として書き残しておきます。


おとなしい人は内向的な自分を
「ダメだ」と思い込み
無理に「外向的」になろうとする
傾向があるそうです。

そして、憧れの誰かに近づこうとして
頑張ってみたものの
本来の自分とかけ離れすぎていて

失敗という恐怖体験から
ますます「ネガティブ」な思いが
強化されてしまうパターンです。

つまり、
いきなり理想の性格に
なろうとすると失敗するのです。

くれぐれも無理に理想の性格
追い求めるのではなく

自分のペースで恐怖学習を消去
本来の自分に近づいていくことが大切なのです。

ぜひ、「ゾーン体操™️」を実践して
自分らしい性格を取り戻してください。


第1章: 「内向型」と「外向型」――本当の自分はどっち?
◯「外向型」より「内向型」のほうが優秀な営業マンになる
◯「内向型」「外向型」「両向型」のどれかわかる簡易診断
◯ 人見知りは3つの性格でできている
第2章:内向的な性格に秘められたすごい力
◯脳の中では「才能」と「性格」は区別できない
◯トップアスリートの10人に9人は内向型?
◯「内向性」にまつわる4つの非常識
第3章:「控えめなのに優秀な人」がやっていること
◯内向型の脳は深く考え、孤独に強い
◯「内向性」を活かして成功した人の共通点
◯「おとなしい人」でも部下を動かせる3つのしくみ
第4章:性格が作られる本当のワケ
◯性格の正体は「痛み」と「快感」の記憶である
◯外向型がポジティブ思考になりやすい理由
◯内向型ほど「負の遺産」が多いワケ
第5章: 「痛み」の記憶を消去できればマイナス思考はシフトできる
◯マイナス思考の本当の原因は『神経症傾向』
◯SNSでたった1つのコメントが気になる理由
◯「性格のリセット」で子ども時代の自分に戻る
第6章:「行動」と「環境」があなたを変える
◯「付き合う人」をシフトする
○「環境」をシフトする
○「行動」をシフトする〇100の行動リスト
第7章:世界初の「ゾーン体操TM」で新しい自分になる
◯体の動きで脳のパターンがシフトする
◯ゾーン体操TMの4つのステップ
○「ゾーン体操」が効かない方へ





実は私が西 剛志さんの著書を取り上げるのは
今回で3冊目でした。

西剛志さんはnoteもやっておられました。


最後までお読みいただき
ありがとうございます。

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