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デザイン思考の型その2 〜KPT〜
さて今回もフレームワークのお話。
KPT(Keep, Problem, Try)
プロジェクトマネジメントの手法なので、もはやデザイン思考なのか微妙だけど、KPTで調べるとデザイン会社が結構出てくるので良しとしよう。
これもある意味前回のダブルダイヤモンドが如く「発散と収束」にも似てます。
このフレームワークを使うメリットはかなりたくさんあるよ!
KPTとは
プロジェクトとは回していくもの。そして、管理が必要なもの。
プロジェクトを研究活動と置き換えてもいいし、デザイン思考と置き換えるなら、最初に解説した基本の型を回すことに他なりません。
さて、管理という言葉は僕にとってone of the 嫌いestな言葉sです。管理するだけで時間が取られるのはしんどいし、てにをはなど余計なことに頭を使いたくない!
KPTを一言で言うと、そんな管理をする時に必要最低限のセットです。
Keep・・継続(できたこと)
Problem・・課題(できてないこと)
Try・・挑戦(次取りかかること)
これを例えば月一回プロジェクトメンバーで打ち合わせることで、進捗の管理をすることをKPTといいます。
やり方としては、デザイン思考でお馴染みの付箋を使うことが多いですね。例えば私のnoteにおけるKPTを書いてみたらこんな感じ。
これは一人でやるよりプロジェクトメンバーみんなでやった方が絶対に良いです(理由は後ほど)
では、月次進捗管理に使う想定でもう少し詳しく
Keep(継続)
今月できたことをとにかくあげる。どんな小さなことでもいいからとにかく出します。
あれこれやってるから意外と忘れるけど、報告書に書くほどでは、、みたいなものもとにかく出す。
そう、発散です
アイディアをたくさん出すよりは事実を出すのでまだ簡単なはず。発散の練習にもなります。
そして大切なのが、このパートはとにかくポジティブなこと。管理=ネガティブな洗い出しみたいな印象がある中で、ポジティブから始まるのがKPTの特徴。
Problem(課題)
ここは今月できなかったことを挙げていきます。
あれもやりたかったのになぁ、これは途中までしか、などなどここもとにかく出す。いや、どう考えても時間的に無理だったというのも含め、とにかく出す。
やるかやらないかは後で決める。
発散と収束を明確に分けることが大切
Try(挑戦)
ここで初めて収束。
Problemのうち、来月にやるべきものをピックアップしていきます。ProblemではないけどやりたいことももちろんOK。
ここで気をつけたいのが、何でもかんでもTryに入れないこと。現実的に来月できる範囲のものを選ばないと、結局何もできず終わります。
重要性が高く、実際に取り掛かれるものをTryに選んでいきましょう。複数人でやってたら、みんなでTを選ぶのもいいでしょう。
そしてここでTryで選んだものは翌月のKPTではKeepに入ってなければなりません。
こうやって毎月毎月ぐるぐると回していく作業をKPTと呼びます。
メリット1 発散を経た収束
プロジェクトマネジメントをきちんとまとめようとするあまり、概して小さくまとまったそれらしい文章になりがち。
上の人が確認するにはそれでいいんですが、担当者(あるいはPM)としては全体把握をする必要があります。
そのためにKeepとProblemでしっかり洗い出すのは重要なステップ。
メリット2 ポジティブなKeep
やったらわかりますが、このKeepの作業はとても大切。
あれもできてない、これもできてないとProblemだけ見てると意気消沈するけど、あえてKeepを発散してみると意外とたくさんやってたことに気づけるはず。
メンバーみんなでやって、Keepを褒め合おう。
メリット3 メンバーのProblem共有
付箋でブレスト形式にするメリットは、普段発言の少ない人からも考えを引き出せる可能性があること。
この人は、実はこんなことを課題認識してたのね、などコミュニケーションツールとしても優秀。
さらに、他人の付箋を見て「あー確かに」からさらに思い出すこともあって、発散の起爆剤にもなるはず。
メリット4 できるところからTry
ProblemとTryを明確に分けているのもKPTのいいところ。
Problemは分かってるけど、全部できない、、なんて時にProblemを過小申告したくなることがあり、後々大爆発することもあるでしょう。
あくまで次に取り掛かれることだけTryする、割り切るというのもプロジェクトマネジメントとして大切な要素。
メリット5 毎月回すことの大切さ
KPTは毎月毎月何度も何度も繰り返すことで本領を発揮します。
Tのところで述べたように、今月書いたTは来月のKになってなきゃいけない・・・けど大体忘れるか、頭の片隅でもやもやとして残り続けます。
その状態は精神衛生上よくないので、もやもやは紙に書いて吐き出しておいて、頭の中から掃除しよう。
ずっとTryに残り続いているタスクはTryできないと割り切ってProblemに打ちしちゃうことも大切。
KPTを取り入れよう!
ということで、今回はKPTでした。
こういうのは一度やってみないと分かりませんし、ちょうど月末も近い今日この頃、6月の仕事をKPTで振り返ってみてはいかがでしょう?
何か新しい発見があるかもしれません!
ちなみに、今回の画像は「Miro」という付箋アプリで作っていて、複数人でブレストするときにも有用なので、興味がある方はぜひ(英語)
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