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今年の熱さ

今週は今年一番の暑さが続くようで、今朝などは8時で気温31℃でした。夏至を超え暑さが増して行くのは当然の事ですが、2021年6月下旬のプーリアは昨年とはちょっと違います。それは、私個人の印象に過ぎないかも知れませんが、確かに昨年とは違うと思えるのです。

1)給水トラックの往来が目立つ事。地中海気候特有の湿度の低い乾燥した夏のプーリアでは水がどれほど重要かを思い知らされますが、川がないプーリアでは地下水が頼みの綱なのです。水道が通っていない田園地域も広くあり、そこでは草木に与える水は各自の家に備わっている貯水槽に地下水を溜めて使います。それ以外にも貸別荘やB&Bが多い当地では、特に顧客層であるドイツ人やイギリス人好みにそれぞれ多くがプールを持っています。その水も地下水を使っています。実際こんなにどこにでもプールがあるような状況はここ最近顕著になってきました。地下水が枯れないかと心配になるほどプーリアの観光地化は進んでいます。

2)サッカーヨーロッパ選手権開催。昨年行われるはずだったローマでの大会が今行われている真っ最中です。イタリアはベスト16に勝ち進み次の対戦相手はオーストリアです。50%観客を入れての開催ですが、それなりの盛り上がりを見せています。我が家周辺でも応援のイタリア国旗を掲げた家が多く見られます。コロナ禍の先行きにまだ不安が残る中、人々の気を紛らわせるためには役立っているのかと思います。

3)我が家の庭木も昨年と違った実りをみせています。今年はサクランボのみならず、アプリコット、プラム、そして長年実をつけなかったビワまでたくさんなっているだけではなく、味も良いのです。収穫したら加工しなければならないと思うと嬉しい悲鳴です。また、バラ、ラベンダー、ダリア、芙蓉、カーネーション、ひまわりなどの花々、ズッキーニ、インゲン、甘長トウガラシなどの野菜がよく育っています。
ありがたいことに、おかげでカラフルで楽しげな風景が広がっています。

4)海辺のリゾート施設のリノベーションが盛ん。コロナ禍の昨年に増して来訪客が訪れる事を予想して更なる投資が行われているようです。業界の意識的はコロナ禍の先をみていると感じられます。例年だと観光シーズン到来の前の6月頃に自分たちのヴァカンスをとる地元民たちが海の家やレストランのメインテナンスなどに休み返上で働いているのです。
夏が過ぎてもワイン産地のプーリアでは収穫期の10月頃までは忙しいのでヴァカンスは11月頃にとるつもりでいるようです。

大橋美奈子 Facebook
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メール・アドレス
minako@da-puglia.com

大橋美奈子さん経歴

 演劇の勉強で欧米に留学し、欧米の料理に馴染みました。主人のジョバンニ・パンフィーノはスイスの有名ホテル学校を卒業後、レストランビジネスに入り、 高級ホテルやイタリア高級レストランのビーチェのヨーロッパの店舗で働いた後、 東京椿山荘に開業した超高級ホテルのフォーシーズンの高級イタリアンとして開業したビーチェの指導責任者としての勤務経験がある外食のプロです。
 そのジョバンニ・パンフィーノと,日本で知り合い結婚し長女を授かり育てていたのですが、数年前に子供の教育と生活環境を考え、主人の故郷であるイタリア・プーリアに本格的に移住したのです。母が料理学校を主催している関係で食に興味を持ち、自ら自家農園で野菜を育て、自家製のオリーブオイルで体に優しい料理を楽しんでいます。現在はプーリアで生活をしながら、イタリアの情報発信をしたり、コンサルティング、輸出入ビジネスを行っております。

 また、時々イタリアの食ツアーを開催しています。これから私が惚れ込んだイタリア・プーリア地方の自然を堪能する食情報をお届けします。

 ブーツの形をしたイタリア半島のちょうどとがったヒールの辺りがプーリア州です。私たちが日本とプーリアの架け橋になろうとダプーリアという会社を起したのは15年前です。その頃と比べ、日本でも随分認知度が高まったプーリアですが、この数年主に欧米人のヴァカンス先として大変注目を浴びています。
https://www.facebook.com/1438029856464276/photos/a.1438031556464106.1073741828.1438029856464276/1523683344565593/?type=1&theater

 プーリア州の中心部にあるイトリアの谷(谷というより盆地という方がふさわしい)にあるこの地に東京から移り住んで6年、兼業農家的生活も板に着いて来ました。プーリアといえばイタリアの食料庫といわれる程の一大農産地でオリーヴオイル、ワイン用のブドウをはじめ多くの野菜や果物がイタリア1番の生産量を誇ります。

 また、この地特有の地元でしか食べられない産物も沢山あります。プーリア料理の身上は新鮮な食材をシンプルに食す事。この地で生産されるチーズやワインもその料理と切っても切れない関係にあります。そんなプーリアの我が家の毎日の食卓に上る食べ物、飲み物たちをご紹介させていただきます。
 我が家では7対3の割合ぐらいで一般的に言うところのイタリア料理(プーリアの郷土料理)と日本食、その他(私が個人的に好きなアメリカン及びアジアンテイストな創作料理)を食べています。

有限会社ダプーリア 
http://www.da-puglia.com/

大橋美奈子プロフィール 
http://www.da-puglia.com/archives/000047.html

プーリア州の説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%83%E3%83%AA%E3%83%A3%E5%B7%9E

ダプーリア
大橋美奈子


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