一人一台端末の時代に向けての教員研修を考える.

各地でGIGAスクール構想に伴う端末導入が進み,教員の研修も行われているころだと思うけど.
この様な状況って,おそらくどの教員も初めてだと思うんよね.
子どもに一人一台の端末が整備されて,それを使って授業を進めていく,という状況が.
今までの様に,学校に端末が来ました〜,ていうノリではないわけで.
今までなら,情報担当者集めて研修すれば終わってたような感じかもだけど,今回はそういうわけにはいかんよね.
でも,それが分かっていない市教委や担当者も居るわけで,そういった状況でも「子どもが自分にあった学び方」を見つけられる様にしていかなあかんわけでね.

例えばうちの市は悉皆研修で各校から一人参加でG suite for Educationの講習とか動画作成・配信の研修とかしようとしてんだけど,おそらく組み立てが全く違う.
だってね,各学年単学級で一学級に10人前後っていう学校と,各学年2〜3学級でそれぞれに20〜30人在籍っていう学校とでは,使い方が全く違ってくると思うんですよ.

それなのに,一律に一つの会場に各校から一人集めて研修して,「あとは参加したあなたが校内で研修会開催して全教員に伝達してくださいね」ではあまりにも無計画で無責任だと,強く思います.
そんな研修してたら,きっと端末は死蔵される.今までのICT教育を取り巻く状況となんら変わりはない.
それではあかんのですよ.

先ず考えないといけないのは,市内の全教員の研修.伝達研修ではない.全員が一斉に研修を受ける.
でも現実的には会場や日程の関係で「一斉に」というのは無理,と言われるかもしらん.
んなこたぁない.幾らでもやり様はあるわけです.

例えば,うちの市だったら各地区に「情報推進委員」なんて肩書の教員がいるわけ.
その人がそのブロックの講師を担当したらいいわけですやん.
それも一回だけじゃなくて,年度末までに「同じ内容で複数回」開催するわけ.
そうすると,都合のいいときに参加出来るでしょ.
あるいは,一回で難しかった人は,何回でも同じ内容で受講できるじゃないですか.
内容は,本当にベーシックなことに限定する.

ほんで,そこを卒業した人向けのミドルクラス講習を,ブロックの枠を外して市内で行えばいいわけよ.希望者のみ参加で.ここでも,同じ内容で複数回開催する.

これは一つのアイディアだけど,まだまだ考えてることはたくさんある.

でもわし,市教委の指導主事でも情報推進委員のメンバーでもないから,公的な場での発言は出来ないのよね(研修会での質疑応答や意見を言う場は何故かないので).
願わくば,その推進委員の教員の誰かがこれを読んで,「あの口うるさい※※がこんなこと言うてるわ,でも一理あるからその方向で考えてみよか」ぐらいに考えてほしい.
無理だろうけど.

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