ミニマリズムによって大切なことに気づけた話
ミニマリストに興味があったので4年間実践した。
4年後に辞めることになったのだが、その経緯とたどり着いた価値観をかいつまんで紹介したい。
ミニマリストとは
ミニマリストとは上記に示すように必要最小限の物だけで暮らす人のこと。
自分がその存在を知ったのは2020年、YouTubeで見かけたミニマリストしぶさんだ。
彼は台車一台で引っ越しをするほど所有しているモノが少ない。
10着程度の服を着回し、外部リソースを有効に使って少ないことを楽しんでいるように見えた。
なお、所有しているモノが少ないことには下記のようなメリットがある。
大きい家に住む必要がない
家事が楽
モノ自体の手入れなどの管理コストがかからない
引っ越しがしやすい
災害時に危険がない
などなど、メリットをあげるとキリがないほどである。
これは自分にとって新鮮な価値観だった。
ミニマリスト入門
大学時代からものがとても多かった訳では無いが、
引っ越しの度にゴミがたくさんでること
こんまり先生の考え方が好きなこと
上記の理由から自分に適している考え方だと思い、モノを増やすときに一旦立ち止まって考えるようになった。
これは何かで代用できないか?
手放したいと思ったときにどんな方法が考えられるか?
掃除の時にじゃまにならないか?
そういった目線で考えるとモノは増えにくい。
さらに、私服の制服化という概念も取り入れ、服のパターンも絞っていった。
そうして我が家からはモノがどんどん減っていった。
ミニマリズムのメリット
以上にあげたように一般的に誰にでも通ずるメリットが多いミニマリスト。
自分にとって特に何が良かったかを紹介したい。
手間を掛けずに部屋がきれいな状態がキープされる
床にものがないことから、ロボット掃除機が思う存分活躍できる。
食器や洗濯物も数が少ないと溜まりにくい、というより処理しないとままならなくなるためやらざるを得ない。
結果的に家事をする時間は減って、部屋がきれいな状態の時間が増えた。
友達を呼びやすい
ミニマリズムで家具がほとんどない状態にするとある程度の人数を呼んでもくつろげることが分かっているので人を呼ぶハードルが下がった。
何より普段からきれいな状態であることもその要因として大きい。
部屋から出ていく頻度が上がった
モノがないということは部屋でやることも特に無い。
これまでは帰宅後即テレビをつけてゆるゆるお酒を飲んだりしていたが、そういった時間が減った代わりに図書館やジム、友人と遊びに行くなどの頻度が上がった。
そしてゆるゆるお酒を飲みたいときは別に依然として飲むこともできる。
誘惑が減ったイメージに近い。
ミニマリズムと自分の価値観との乖離
以上のメリットがあることから継続していたが、ふと心に引っかかることが。
それはこんまり先生の教え。
ときめかないモノを手放す。ときめくモノを残して大事にする。
自分は本当にときめかないモノを手放しているのか?
ときめいているがミニマリストであることに重きを置いて手放しているモノもあるのでは?
モノだけでなく、自分にとって大事な時間も手放していないか?
そういったことを考えて、下の考えに行き着いた。
ミニマリストを始めたのは、新鮮な考えでメリットが多いから。
その理由の根っこにあるのは自分が幸せになるため。
ミニマリストはあくまで手段なので、自分の価値観と乖離している部分があるのならそこは軌道修正しながら考え方を変えれば良いのでは?
自分が本当にしたかったこと
自分は大学時代から服が好きだ。
何日も古着屋に出かけてお目当てのモノが見つかるまで1年単位で探し続けることもあった。
社会人になってからそういった感覚がなくなっていたが、久々に出かけるとやはり胸は高鳴る。
他にも、観葉植物に興味がある。
部屋の中に緑が多いのは心が豊かになりそう。
そういった雑誌や本を読むのも好きだ。
そういった自分が本当にしたかったことを制限してしまっていることに気付いた。
そして4年間実践してきたミニマリストを卒業した。
この経験を通して学んだこと
ミニマリストに限らず、本や著名人の考え方を取り入れるのは新しい自分と出会えて良いことだと思っている。
でも、それと本来の自分の価値観がバッチリ合うことなんてほとんど無い。
もし自分が本当にしたいことと乖離している部分があれば、そこは修正してもいい。
大事なのは考え方を取り入れることは自分が幸せな状態になるためという目的であることを見失わないことだ。
現在のライフスタイル
卒業したとはいえ急にモノが増えたかというとそういうわけでもない。
なぜなら、掃除が楽であったり防災面で安心などの側面は生きていくうえでとても重要だと認識しているから。
でも趣味や好きなモノについてはこれまでより所有するハードルが下がった。
自分の人生で本当にしたいこと
チャレンジしてみたいと思ったこと
心地よいと感じる空間で暮らすこと
そういったことを実践していきたいと思ったからだ。
これからも積極的に色んな考え方を取り入れて、自分なりの心地よいライフスタイルを作っていきたいと思う。