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博物館めぐり #3東京で科学の過去・未来をみる

先日、学校の研修で、東京の科学館を見に行ってきました。初東京で、ワクワクドキドキの2日間でしたので、その模様を皆さんと共有できればと思います。

実をいうと、この記事は、学校に提出したレポートの転載となります。そのため、いつもよりも表現が固くなっているところがあります。いち早く情報を皆さんと共有するためにこのような措置をとっておりますので、ご容赦ください。

日本科学未来館

いかにも最先端、というような科学館でした。関西にある科学館とは大きく異なり、科学の原理よりも、利用・実用に重点を置いた展示が多かった印象です。例えば、ロボットの技術に関しては、実物と触れ合えるようになっており、技術の利用例を実際に体験できるようになっていました。量子コンピュータの展示に関しても、この技術を通して可能になることがしっかりと明記されていました。
今まで自分の中には、この研究がどう役立つのか、といった発想はあまりなかったので、自分の知見を広げることができました。

また、ドームシアターも大変見ごたえがあり、非常に興味深いものでした。プラネタリウムがメインではないということもあり、本当に楽しめるのか不安だったのですが、教育面、娯楽面の両方から評価できる内容でした。没入感がすごく、このような番組を企画する学芸員の方々に、尊敬の意を感じました。

東京大学総合博物館ほか

様々なジャンルの展示があり、こちらは科学未来館とは違い過去を振り返るようなものでした。小惑等星の模型、隕石、標本など、実物を見て勉強できるものが盛りだくさんで、見ていて飽きなかったです。
特に、品種改良された巨大な牛や馬の模型は迫力がすごく、印象に残っています。圧倒されると同時に、人為的に遺伝子を操作することでここまでできてしまうのか、という怖さもありました。

さらに理学部の中には、「ハイパーカミオカンデ」という、ニュートリノ観測装置に取り付けられる部品も見学できました。科学未来館にあった、「スーパーカミオカンデ」のものと比較でき、どれぐらい大きくなったのかが実感できました。

科学技術館

こちらは研修内容には含まれていなかったのですが、興味があったため足を運んでみました。行くかどうか迷っていたのですが、結論から言うと、すごく有意義な時間を過ごすことができました。
本来の目的であった特別展の「ブルーバックス展」では、書籍の内容が子供でも分かりやすく展示されていたため、内容が入ってきやすかったです。展示してあった面白そうな本を、実際に手に取って読んでみると、また違う発見ができるのかなあと思います。

常設展では、主に今の科学技術について学べ、ロボットアームが時計を描画する展示が個人的には面白かったです。AIの体験ブースでは、顔年齢測定や人の移動の検出などがあり、もし機会があれば、課題研究等で、AIを用いた研究をしてみてもいいのかなぁと感じました。

さらに他の科学館には類を見ない、自転車の展示があり、身近なところに科学が潜んでいると実感できました。

国立科学博物館

とにかく広く、とても3時間では回りきれませんでした。それでも、ここにしかないような展示もたくさん見ることができ、とても楽しかったです。

特に、小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型は巡回展でしか見られないイメージがあったのですが、ここの展示は常設だったのでびっくりしました。実物やそれに近いものをできるだけ見てもらいたい、という学芸員の方々の思いが反映されているのだと感じました。とにかく、「すごい」の一言です。

それに加え、小惑星イトカワのサンプルを実際に電子顕微鏡で観察できたことにはとても驚きました。昔のものの展示に力を入れているイメージがあったのですが、しっかりと最先端技術の展示もされているのだなあと感じました。

最先端技術の展示がすごかったのに加え、昔の技術の展示もやはり見ごたえがありました。大量の化石、初期のテレビの実演、鏡筒が異常に長い望遠鏡…。

特に、昔の日本で使われた、レンズが3枚入った望遠鏡ははじめてお目にかかり、存在自体も初めて知りました。日本の天文学の歴史についてはまだまだ知らないことがたくさんあったので、勉強が必要だと感じました。

以上のように、国立科学博物館は、過去から現在まで、幅広くカバーした、他にはない科学館だとわかりました。天文・宇宙のごく一部でこれだけかけてしまったので、残りの9割以上の展示については、残念ながら割愛させていただきますが、学芸員の方々の努力の賜物であることは忘れないでおきたいと思います。

まとめ

東京には、他にはないような魅力的な科学館が数多くあることがわかりました。それぞれ、原理と生活との関わりのどちらに重点を置くのか、過去、現在、未来のどこに焦点を充てるのかが違っていて興味深かったです。初めて見たもの、学んだこともいろいろとあったので、これからボランティア活動等をしていくうえで生かしていきたいと思いました。また、学芸員の方々のすごさも感じたため、これからも尊敬の意を忘れないように活動していきたいと思います。
こうやって科学を人々に伝えていくために、まずは知識を蓄えていくことが大切だと感じたため、高校生活3年間を通して、吸収できるものをめいいっぱい吸収していきたいと思います。学びながら、今回見てきた未来の様子がどのように変化していくのか、見ていきたいです。


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