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「昔はこうだった」と過去の実績を自慢する理由 共感は自慢からは生まれない

仕事をしていると、歳の離れた先輩から一度は聞いた言葉があると思います。

「昔は○○だった。」

この○○に入る言葉は

・営業成績がトップ
・給料がそこそこよかった
・連続で昇進して、昇給も早かった

などプラスのこと。

でも、過去の武勇伝を行っても意味がない。

なぜならば、昔の自慢では

その人がどういう人であるかは伝わらないから。


今日も記事を見つけていただき、ありがとうございます。

自分は逆に後輩や若い人とお酒を飲んだときに

同じように言ってしまっていますが

唯一違うのが

○○に入る部分はマイナスのことばかり

・体ぶっ壊して、メンタル病んでいた
・仕事できなくて、毎日自信を失っていた
・自分の選択が全部間違いだらけで、自分はクソ野郎だと思った。

自虐的な話をすることで

昔ダメダメでも、年数かければ、きちんと仕事をこなせるように成長できるよと

伝えるようにしています。

ですが、冒頭のように自信の過去の武勇伝だったりを自慢する人もいると思います。

今日は、この心理についてお話ししようと思います。

できない自分をさらけ出したくない

結論から言えば

失敗した姿をみせることを極力恐れている証。

人は誰でも

良く思われたいと思う生き物です。

・見た目がよい
・仕事ができる
・礼儀正しい
・人よりも稼ぎがよい

など、褒められて嫌な気持ちを持つ人はいないと思います。

ですが、人間は必ず失敗を経験します。

本来は失敗は成功するためには必ず通らなければいけない道です。

・先輩から匙を投げられる
・同期から説教される
・技術が全然向上しない
・プロジェクトメンバーで最も役に立たなかった。
・仕事できないくせにメンタルボロボロ

20代の頃の自分は本当にびっくりするくらいひどかったです。

こんな話をしたら

「この人大丈夫なんだろうか?」
「きちんと仕事してくれるのだろうか」
「またきついことがあったら会社に来なくなってしまうのでは?」

と思われるようなことしかありません。

なので、ダメダメな時代のことは

どうしても隠したかったです。

なぜならば

そんなことを言って、自分の価値を下げたくなかったからです。



ですが、自分はできないエピソードがほとんどだったので

「自分のようになるなよ」と言う意味を込めて

笑い話にしているので、

まったく怖がっていません。
(逆に吹っ切れています)


たらればですが、もしも

少しでもよかったことが1つ2つあったとしたら・・・・・


絶対にそのことしか話さなかったかもしれません。
しかも何度も何度も、相手の耳にタコができるように。

何故ならば、自分の価値を下げるようなことするくらいなら
過去の自慢をして、自分の価値を上げようとします。

負け顔を見せることで、親近感を感じてもらう

自分はそういう苦労したことが多かったので

仕事での雑談や、お酒の席で隣のお客さんとの話で、仕事でのエピソードを伝えることがあるのですが

ここで、苦労したり失敗したりしたエピソードの強味を見つけます。

「負け顔をみせると、親近感が生まれる」

一昨年、別の会社の新入社員さんと、仕事で付き合いがあった際に気が付かされたことですが

新人にとってみれば、周りの人間はみんなすごい人に見えます。

普通にキーボード打っているスピードが、向こうにとってはプレッシャー以外の何物でもないからですww

ですが、苦労してニートやってフリーターやってこの世界に戻ってきたという話をすることで

「この人も、スーパーマンではないんだな」と理解してもらいやすくなります。

これがきっかけで、よく困ったときには相談するために話しかけてくれることが多くなりました。


ですが、これをいきなり実績を並べたり、良かった過去のことをガンガン並べていたら、距離は遠くなっていたと思います。

プラスの実績は、相手との距離を逆に遠ざけてしまう。自慢話は嫌味、苦労話は共感につながると実体験で感じたからです。

最後に

完璧な人間は一人もいません。

逆に、できなかった過去も使い方によっては

武器にも変化します。

失敗した姿をみせることを極力恐れているのであれば

あえて、負け顔をみせることを少しずつ進めてください。

ずっと活躍している人は、
適度に負け顔を見せているから成功しているのですから。

いきなりイケイケのことを言っても、

「何なんだアイツ」と言われるのがオチです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ふぉあぐら

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