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ADHDとうつについての備忘録 01 -はじめに-


このノートを書く理由

私は、ADHDを持ちうつ病を抱えながら仕事中心の生活を送っています。

そんな中、同じような状況の人の記事や動画を見て、気持ちが楽になったことがありました。もしかしたら、私の経験も誰かの役に立つかもしれないと思い、書き綴ることにしました。

*若干のフェイクや表現のぼかしを入れますが、実際から極端に外れることはないように書きます。

基本情報

まずは、私について基本的な情報を記載します。

私は38歳の男性で、36歳の時に初めてメンタルクリニックで検査をし、ADHDとうつ病と診断されました。
現在は、コンサータ45mgとトリンテリックス20mgを服用しています。

仕事はクリエイティブやマネージメントがメインで、小さな会社のため休日でも何かしらの仕事や準備に追われています。じっくり休めるのは年末年始くらいですが、好きなことなので仕事そのものは嫌ではありません。

【1】クリニックでの診断

30代半ばになってから、仕事がうまく進まず叱られることが増えました。

ある時、上司から「一度病院で発達障害の検査を受けてみたら?」というように言われました。

自分としては、何をそんな大袈裟な…という気持ちでしたが、大人の発達障害という言葉も聞いたこともあるし、ものは試しと受けてみることにしました。

直ぐに結果が出るものではなく、何度かの通院ののち「ADHDの傾向がみられる」ということに加え「うつ症状によりADHDの特性が上書き*されている」とのこと。
*上書き:精神医学的な正しい表現はわからない。まずはうつ症状を緩和させた上でADHDに向き合っていきましょうということらしい。

正直、ADHDと言われるのは少し覚悟していましたが、うつ病と言われたのは驚きました。

自分はそもそも、楽観的・行動的・悩んでも一晩寝れば治るタイプと思っていたので、うつ病なんかになる訳がないと考えていました。

【2】診断結果をうけて

「自分はADHDだから」「うつ病だから」ということを大声でアピールするような人は苦手でした。そんな情報を自分に向けないでほしいと感じていました。

それでも、仕事上で発達障害の方とコミュニケーションをとる機会もあったので、自分なりに少し勉強はしていたけれど「甘えてるだけだろ?」という気持ちと「本人はきっと辛いんだろうから理解しなきゃ」という気持ちを両方もっていました。

それがいざ自分にふりかかると、ホッとした気持ちとショックな気持ちが混在していて気持ちの整理がつけられなくなりました。

【3】ADHDと向き合う

トリンテリックスを服用することで、うつ症状が少しずつ治まってきました。

ADHDについても勉強を進めることで、生活の工夫を意識して行うことができるようになってきました。

一時期、Xで流行った #ADHDのパワー系ソリューション というタグで紹介されていることも、無意識におこなっていることも多かったです。

自分の特性を理解し、ミスやエラーを起こさない「仕組み」を積み上げることで、この脳ミソの攻略方法がわかった気がしてきました。

【4】うつの波

人間社会に馴染むために少しずつ積み上げては直し積み上げては直し… トライ&エラーを繰り返していた頃、感じたことのない 大きなうつの波がやってきました。

うつ症状には波があるとは知っていましたが、それがこれかと。

頭が働かない・体が動かない・文字が読めない・一日中続く焦燥感と不安感・ふとした時に悲しくないのに涙がでる…などなど、結果信じられないミスを連発するようになりました。

まるで、賽の河原で他の人ほど上手くは出来ないけど自分なりに積み上げてた石を、突然現れた鬼に全て崩されたような感覚です。

そうなると、今までのADHDライフハックが通用しなくなるんですね。
何をやっても上手くいかない・裏目にでる…、結果仕事に支障がでる。

頭が働かないせいで、どうすれば良いかわからなくなりました。

続きます。

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