躁鬱(双極性障害)自己管理論

ネットの海に放る以上、誰かのためになることを書いてもいいのではないかと思ったのです。
長らく文章を書いていない自分のリハビリでもあります。
まとまらない文章になると思いますが、アウトプット重視で書きつけます。

まず、私は双極性障害と診断されています。いわゆる躁鬱(そううつ)病というやつです。
気分が上がりハイになる躁状態と、何もやる気の起きない鬱病相を繰り返しています。

最初に精神科にかかったのは大学2年生の時、10年ほど前です。

当時はふんわりと「うつ状態」と診断され、何種類か薬を試しましたが効果はあまり感じませんでした。むしろ副作用の方が不快に感じ、しばらく病院に行かない時期もありました。

大学生ではありましたがほとんど授業は不登校で、自分の興味のあるサークル活動に全振りしていました。

今思えば大学入学と共に一人暮らしを開始し、生活リズムが崩れたことも要因の一つではないかと思います。

自分病気かも?でもどうしたらいいかわからないと迷っている方へ。
病院へ行けば全て解決するとは思わないことです。
精神科は合う合わないがあります。というかほとんどが感じ悪いし不親切です。
精神科医は医学は修了していますが、心理のスペシャリストではないのです。
そういう意味ではカウンセリングは有用だなと思います。カウンセラーさんにも合う合わないありますが。
解決ではなく吐き出すだけでも、心の膿を出すことになるのだと思います。

病院は何軒か周ることをお勧めします。
予約は、混み合う病院だと2週間後や1ヶ月後、現在は受付していないなど言われることがあります。
かなり精神の調子が悪かった時に電話で無愛想な受付にすげなく断られショックを受けたこともありました。

長く通った精神科の先生は攻撃的な雰囲気がしないので選びましたが、病気を治すとかどうとかにはあまり有用ではなかったように思います。
医者って処方箋を出すだけが仕事なのかなと思う要因になりました。
診断名もはっきりとは聞かされませんでした。

当時はとりあえずうつ状態に効果のある薬を飲んでいて(エビリファイ)、ある程度効果はあったのですが躁状態を煽る一面もあって、ハイテンションに任せて転職して、ちょっとしたことで鬱に落ちてすぐに辞めたりしました。

変化があったのは実家に帰って地元の病院に転院した時です。

紹介状を郵送してもらい(代金は振り込み)、新しい先生に「前の先生は診断名はつけてくれていたのでしょうか」と尋ねると、当時から双極性障害として扱われていたのだと知りました。


今はある程度症状が落ち着いているので、持病管理として有用だったことを書こうと思います。

まず、自覚することです。

双極性障害にとって、躁状態が自分の本来の状態だと思い込むことはよくあるそうです。気分が爽快でなんでもできる気になって、アイデアはどんどん湧いてくるし人にも会いたくなる。饒舌で多弁になる。お金を必要以上に使ってしまうこともあります。私もずっと、こっちが本来の自分のポテンシャルで、本当の自分だと思っていました。でも、そのことで社会的に不都合なことが起きる。躁状態の元気は生命力の前借りで、絶対にその後にツケが来ます。それは大体鬱状態。
何なら社会的に不都合がないなら病気と思わなくていいと思います。
でも、安定的に仕事を続けられなかったり、対人的、金銭的に問題が起こる以上それは至高の自分ではないのです。

それを認めるのにも少し時間がかかりました。

その時に有用だったのが、気分の点数付けです。
私の場合は-5~+5で測っています。気分の波を自己評価するのです。
その瞬間、もしくは1週間を振り返って、今自分はどれくらいかなと、立ち止まって考える。
そうすると、元気な体のままはしごして飲みに行きたいけど、この元気は躁状態が見せているだけであとからツケが来るやつだ。帰ろう。などと冷静になれます。

そして、生活記録表。
1時間ごとに区切った表が1週間分。これは病院で配られていたものでした。その時間に何をしていたかを書き留めて、生活リズムを確かめる。
病院の先生に見せることで、自分の気分の歪みに左右されずに事実を共有することもできます。
最初は分単位で全ての行動を書いていましたが負担になったので、今はその時間台にやっていたらその枠に記載するようにしています。
書くことは寝た時間、起床時間、ごはん、服薬、外出。腹痛やイライラなどがある時は欄の外にメモ。
これはかなり自分の生活を見直す上で良かったです。

生活記録表


でもいちいち行動するたびに紙にメモするのは面倒臭い。
そんな時におすすめなのがLINEメモです。
最近はkeepメモなどもありますし、自分一人しか参加していないグループを作れば好きな名前で使えます。
ごはん食べたらスマホでLINEを開いて、そのグループ宛に「ごはん」と送るだけ。左側には時間が記録されるので日時がわかります。
結局その時間に書くことはあんまりないので最近は「12 ごはん」とか書いてます。
あとは個人的に食事記録として写真撮って貼り付けたりしてます。
これはもう1年以上続いてる。振り返れるし、生活に自覚的になれるのでおすすめです。

LINE生活記録

自分の生活や気分の波に自覚的になれれば、「あ、今は躁っぽいからセーブしておこう」「今は鬱モードだからそのうち上がるっしょ~」と、その時々の気分に振り回され辛くなります。
どうしようもなくネガティブや鬱々とした時は吐き出し用のSNS(GRAVITY,愚痴バブル)や、LINEグループに「ロバの耳」部屋を作ってあるのでそこに吐き出してます。自分だけで持ち続けているネガティブはどんどん腐っていくので定期的に吐き出すのが良いです。
愚痴れる友達がいればそれでもいいのですが、毎回愚痴ばかりだと人間関係にも問題が起こってくると思われるので。もしくはそれが心配で吐き出せない人は多いと思います。
なんとなくLINEのていを取っているだけで、誰にも見られなくてもなんとなく吐き出せた気持ちになります。

あとはお金の管理。
これはもともとズボラで浪費家という面もありますが、管理システムを作ってからかなりうまくいっています。
私が使っているのはTrelloというアプリ。タスク管理アプリなのですが、付箋のようにカードとボードで内容を管理できます。
これに月ごとの予算のテンプレボードを作り、「202112家計管理」などと名付けてコピー。
引き落としには赤ラベル、食費なども「米、調味料」「常備系」「娯楽めし・外食」などとカードを作り、お金を使った時にはそのカードを「完了」リストに移す。
そうしていくと視覚的にも予算や残金が分かりやすく、「財布にあるだけ使っちゃう」を予防できます。
使いすぎ防止にクレジットカードなどは持たず、デビットカード+現金、口座引き落としでやりくりしています。
デビットカードも、食費用、その他流動費など分けて口座に入金します。
Paypayなどのチャージと違って、現金が必要になったら引き出せます。
でも大体のことはvisaデビットでなんとかなります。
サプリメントなんかはAmazonの定期便を使っています。
貯金は引き出し時間の決まっていて使い勝手の悪い口座経由でfinbeeというアプリを使用。
費目ごとに積み立て貯金ができるので貯まってる感+簡単には下せない感が増します。

Trello家計管理

大事なのは調子の良い時にシステム作りをしておくことかなと思います。
ルーティンとして決まっていることをするだけなら、うつ状態でも負担が少ないので。

今は色々制度のお世話になりつつ病院通いですが、なんとか一人でやっています。

私は元々ダメ人間であることへの呵責は少ない方ですが、出来ない人間なのではなく、自転車で転んだだけと思うようにしています。
普通の人は自転車を漕ぎ続けている状態。
倒れた状態から起きて漕いで軌道に乗るのは大変。
皆スイスイ進んでるように感じるけど、まずは転んだ時の怪我を直せ。って感じで。

良いねって思ったらイイネ(スキ!か)ください。活力になります。

今日はこんなところで。

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