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7.空を見上げてごらん。(星の王子さまを朗読して思う事)

前回の続きです。
はじめてましての方は、よかったら最初から読んでね↓

王子さまの最後のシーン

王子さまの子ども時代が終わった

「あのね……。
 ぼくの花に……ぼくは責任があるんだ。
 本当に、か弱いんだ。
 それに、とても無邪気なんだ。
 自分を守る物といったら、4つのトゲ以外何も持ってない……。
 だからね、ぼくは行かなきゃいけないんだ……」

声劇・朗読用台本 『星の王子さま』 後編

バラに責任がある。

まるで、子供を産んだ親の言葉だ。世の中の親はみんな昔は子供だった。子供を産んだからって、自動的に大人になる訳じゃない。生まれてきた子供に責任を持った時から、大人になるのだ。

だから、飛行士は悲しかったのだろう。

飛行士にとって、王子さまはずっと子供でいて欲しい存在だったはず。ケラケラと笑う王子さまをずっと見ていたかったのだから。

そして、王子さまも泣いている。

お別れが悲しいから。死ぬのが怖いから。それでも、バラの側にいかなくてはいけないという責任感で動いている。

そんなシーンのはずだが…前回の私の芝居は王子さまが泣いていない!なんとなく淋しいのかな?ぐらいにしか伝わってこない。話すことが出来ないぐらい泣いているはずなのに…

今回の朗読課題

よし!撮り直してみよう

今回のリテイクポイントは
・王子さまは本当は泣いている

泣けた。でも、ちょっと落ち着きすぎたかも。

辛いシーンをやると落ち込む。どうしても、私はこの場面が好きになれないし。なぜ、王子さまはいかなくてはならなかったのだろう。いや、わかってる…わかっているけど…嫌だ。いやだいやだいやだ。

時代は変わってる。王子さまが生きた時と今とでは違うラストにすることができるはず。私は変えたい。そう、空を見上げて思うのだ。

それでは、また。

毎週木曜日更新予定。

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