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文章を書くときに気をつけていること

noteを書き始めてから半年が経とうとしている。

通算150本の投稿をして、PVは20,000を超えたくらいだ。


「楽しみに見てるよ」とインスタのDMで連絡をくれる知人もチラホラ現れるようになった。ありがたい限りである。


ということで、この半年間の振り返りとして

「文章を書くときに気をつけていること」

を整理してみたい。


熟練のライターさんからすれば体に染み付いている内容と思うが「良い文章を書きたい」と研鑽を続ける皆さんに気づきを促す機会になればいいなと思う。

また「書くことを仕事にしていない人」も普段の仕事で文章を書くシーンが多々あると思う。簡単に使えるテクニックや考え方ばかりなので、ぜひ試してみてほしい。


ボリュームとしては【4,000字程度】とそこそこの文量になったが、各々のトピックは短くまとめているつもりだ。

目次を見て、気になったところだけでも読んでいただければ幸いである。




参考にした本とnoteライター


はじめに、文章を書く上で

・参考になった書籍
・参考にしたnoteライター

を挙げたい。

大量に挙げるのもどうかと思うので、3冊の本と2名のnoteライターの方を勝手にご紹介させていただく。


1. 20歳の自分に受けさせたい文章講義(古賀 史健)


書くことの基本の『キ』を教えてくれた本。

「話すことはできるのに、書くことはできない」

その本質とプロセスを丁寧に解説してくれるので「職業・物書き」に関わらず、多くの人にとって必読に値する一冊と思う。


2. 読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術(田中 泰延)


先述の書籍が【文章のHow】の本であるのに対し

こちらの書籍は【文章のWhy_What】の本であると言えよう。


「何を書けば良いかわからない」

そんな人に効果バツグン。わたしもこの本を読んだことで書く対象が広がり、書くことがさらに楽しくなった。


3. ノンデザイナーズ・デザインブック


「文章」はある種「デザイン」だと思う。

特に「スマホで見る文章」はパッと見の印象が重要で、必要のないセンテンスを削ぎ落とす作業はまさにデザインと言える。


その上で、こちらの書籍は大変参考になった。良い例・悪い例がたくさん載っていて、デザイン素人でも無理なく読めるだろう。


4. イトーダーキさん


毎日noteで「おもしろい文章」を書いているイトーさん。

コピーライターをしていたそうで物事の切り取り方が面白い。おまけにめちゃくちゃ読みやすい。

ユーモアがあって学びもある。バランス感もExcellent。


5. 望月さん


「くだらないことを大げさに、深刻なことを軽やかに書きたい。」


そう書かれたプロフィールを拝見し、速攻で心のノートにメモをした。

まだまだ望月さんのような美しい文章は書けないけれど、自分の感性を大切にしながら、多くの人に読んでもらえる書き手になりたいと思う。



以上、参考になった / している情報源を挙げてみた。他にもまだまだ沢山あるので、いつかどこかでまた😊



文章のリズム


ここからは、文章を書く際に気をつけていることを挙げていく。


あらゆる書き手の皆様が口を揃えておっしゃるのは

文章はリズムが大事

ということ。

以下、わたしが思う「リズム」に不可欠なポイントを挙げたい。



接続詞


リズムは接続詞から生まれる。と思っている。


本記事では接続詞の出番は少なめだが、それでも

「というわけで」
「その上で」

といった「順接」の接続詞

「はじめに」
「まず」

といった「列挙」の接続詞を使っている。


他にも

「そして」
「それから」
「さらに」

といった「話を付け加える(添加)」の接続詞や

「しかし」
「ところが」

といった「逆接」の接続詞が定番だ。


※実に様々な接続詞が存在する。興味のある方は以下まとめを参照されたし。


ということで、わたしは「一つの文章の固まり」の中に接続詞を適度に入れるようにしている。

「適度」と書いたのは毎文節ごとに接続詞を入れるとウザったくなるからで、その辺のバランスを考えることが「リズムを取る」ことだと思っている。



語尾


語尾は接続詞で作ったリズムを失わせないよう、注意を払って選択したいところだ。


以下、例文を用いてみる。

リズムは接続詞から生まれる。
なぜなら、次の展開が予測しやすくなるからである。
例えば、TVドラマも予告があるから次が見たくなる。
したがって、接続詞のない文章は読みにくいのである。


どうだろう?語尾がすべて「る」または「である」なのである。

なんとなく気持ち悪いのである。


では、語尾を変えてみる。

リズムは接続詞から生まれる。
なぜなら、次の展開が予測しやすくなるからだ。
例えば、TVドラマも予告があるから次が見たくなる。
したがって、接続詞のない文章は読みにくいのだ。

2行目と4行目の語尾を「だ」に変えただけだが、軽くビートを刻んでいるような小気味よさを感じないだろうか。


これは極端な例ではあるが「思う」を連発したり「体言止め」を連発するのが定番のミスだ。

今後も注意していきたい。



PREP


文章が上手な人は、どんな内容の記事であっても「PREP」の型を組んでいることが多い。

【PREPとは】
①Point(ポイント・結論)
②Reason(理由)
③Example(実例・事例・具体例)
④Point(ポイント・結論)

の順に話を展開させること


彼らは「常にPREPを考えている」わけではなく、読みやすさを追求した結果、自然とそうなっているものと推察する。


注意したいのは「ガチガチにPREPを意識した文章はつまらない」という点


例えば、先の「リズムは接続詞から生まれる・・・」で始まる例文、あれは果たして面白いだろうか?

わたしとしては「マジメな作文」に他ならない。


そんなわけでPREPを無視して話が膨らんでいくことも重要で、つまるところ「全体感としてPREPが成り立っているのが良い文章」ではないだろうか。




以上、リズムに必要なことを書いてみた。


他にもリズムを生むためには

・「句読点」のタイミング
・「漢字・ひらがな・カタカナ」の比率
・「括弧」の法則性

など、気をつけたいポイントは山ほどあるが、主要な点は以上かなと思う。

(↑この文節に上記3つのこだわりを詰め込んでみたのだが、伝わるだろうか…)



バランス


リズムが良くても「全体のバランスが悪い文章は読まれない」と言われる。

たしかに、気持ちが入ると「読者を置いてけぼり」にしてしまいがちで、わたしも常々反省している。

いくつかポイントを挙げたい。


文量と行間


Webコンテンツにおいては、文字だらけで「ウェッ」となる状況は避けたい。

その「ウェッ」となるラインは

・書き手の信頼度
・読者のおかれる状況

によって異なるものの、原則として「そこそこの余白」が必要だと言われている。


Webコンテンツのほとんどはスマホで見られるが、わたしたち現代人は「適度にスクロールさせたい」という習性を持っているらしい。

たしかに、指がずっと遊んでる状態なのは収まりが悪い気もする。


ということで適度な余白を作ること。

その適正量は読者層や文章の色により変わってくるので、日々追求していきたいと思う。



ユーモア


ユーモアのない文章はつまらない。

ここで言うユーモアとは「笑い」に限った話ではなく、もっと広い意味での「面白さ」であり「その人らしさ」とも言えよう。


人は文章を読むとき、必ずしも「何かを知りたい」わけではなく「なんとなく面白そう」くらいの感覚で読み始める。

それなのにせっかく読んだ文章が「調べればわかること」のオンパレードだったら面白いだろうか?


人は文章の奥に人を見る

とは、忘れてしまったが誰かの言葉。


「書く人の、その人らしさ」が見えてきて、そこに面白さや共感が生まれるから文章はおもしろい。

しっかり、じっくり、「自分」を仕込んでいきたい。



キャラクター


ユーモアと似た話だが、全体を通して「書き手のキャラクターのブレ」は小さい方がいい。


例えば「最初はめちゃくちゃマジメなのに後半いきなりふざけ始める」みたいなことをすると読者はビックリするし、文章の方向性もブレやすくなる。

したがって「キャラ変するなら徐々に」がわたしの教訓だ。


・・・これは、オチでいきなり変なことをぶっ込みたくなる、わたしへの自戒である(笑)



タイトル


最後にnoteの「タイトル」について。

これは誰かに教えてもらったことでもなければ、定量的なデータが出ていることでもない。とはいえ、ある程度は示唆に値する気がするので備忘として記載したい。


気をてらわない


タイトルは「シンプル」「簡潔」が基本原則だと思う。

ひねりを入れたタイトルほど読まれず、手直しすることになる。


「こんなことが書いてある文章ですよ」

それがわかれば十分なので無駄に時間をかけず、シンプルに頭を使いたいところである。


偉そうに書いたが、わたしは「タイトル」が苦手だ。ここはコピーライターとして活躍されている方を参考にしていきたい。また、わたしはnoteを書く上ではSEOをガン無視している。ぜひ、参考にしないように。


タイトルは最後に考える


わたしの文章の書き方によるところも多分にあるが、文章とは書きながらどんどん膨らんでいくものである。

わたしの文章の書き方

プロットや構成を1~3分ほど考えてから書く:70%
プロットや構成をまったく考えずに書く:29%
プロットや構成を完璧に練ってから書く:1%

だいたいこんな具合。


最近は「要点っぽいこと」を4つくらい箇条書きにしてから書き始めることが多い。しかし、実際に書いていくと要点も変わるし結論も変わる。


もう少し構成を練った方がいいかな?と思うこともある。しかし、書くことで【具体⇄抽象】の行き来が行われ、思考の根っこが見えてくる。それが楽しくて物書きをしているし、そこにオリジナリティが生まれると思っている。


よってプロットや構成には時間をかけず、彼らにはとりあえずの目印になってもらう。タイトルも仮置きはするが、あくまでも「だいたいの目的地」として用意する。

この感覚やプロセスが、自分には合っているように思う。



おわりに


半年間noteを書いてきた学んだこと、大事だと感じたことをまとめてみたが、我ながら良い具合にまとめられた気がする。


「いいね」と思ったあなた。ハートボタンをクリック&SNSで拡散の上、フォローされたし。


あとがき

土曜の午後。アフタヌーンティーを飲みながら気ままにnoteを書くはずが、気づけば両肩に目一杯の力を入れて書いていた。

自らの心理を察するに、冒頭で「参考にした人」の紹介をした手前、恥ずかしい文章は書けないと思ったのだろう。

疲れたが、納得できるものは書けた。こんな要領で自分にプレッシャーを書けるのもアリなのかもしれない。

しかし、今は翌日の日曜。今日こそはだらけたい。そう心に決めて、これから愛する妻の指示のもと汚れ腐った部屋を片付ける。つらたん。


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