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わたしの建設業プロフィール

ーー 建設業のおかしなところを掘り下げて、あるべき姿を考える ーー


建設業歴10年。お店に入るとエアコンの位置を確認してしまう元空調屋のhikoです。


本日より建設業に特化したコラムをスタートします。

こちらの投稿は「キックオフ」として連載の全体像、背景、配信スケジュールなど、読んでいただく皆様にストレスなく楽しんでいただけるような事前情報をお届けしたいと思います。




※先日公開した告知記事と一部重複する内容があります。
※本連載は建設業に特化した内容となります。



筆者プロフィール


わたしは24歳のときに建設業界に入り、それから10年以上にわたり建設業に携わってきました。

【筆者の経歴】
1社目:設備工事の営業・施工管理
2社目:建設業向けアプリのセールス

2社経験しました。


1社目でゴリゴリの「現場」を経験し、2社目では全国の建設事業者とオンライン商談をする毎日。

建設業に「狭く深く」関わる仕事と「浅く広く」関わる仕事

どちらも経験したことで建設業という複雑な業界構造を多角的に捉えることができたように思います。


本連載ではわたしがリアルに体験した生の情報をベースに、客観的なファクトも取り入れながら建設業のあるべき姿について考えていきます。


対象読者


以下、対象読者です。

【こんな皆さんに読んでほしい!】
・建設業で既にご活躍されている方
・転職先として検討している方
・建設業のことを教養として知りたい方
・「おまえの知識がどんなもんか、お手並み拝見してやるよ」という方

みんなWelcome ♡


で、わたしが一番「こんな人に読んでほしいな〜」と思っているのは ” 建設業のことを知らない皆様 ” です。


建設業ってどうせブラックでしょ?

たしかにそうかもしれません

建設業って学歴のない人がやる仕事でしょ?

そういう側面もあるでしょう

建設業って儲かるの?

人によります


こんな質問が飛んできたり、イメージとして持っている人が多い気がします。しかし、こういった印象・認識で思考を止めてしまうのは、非常にもったいないと思うのです。

なぜなら、建設業という巨大産業は社会・文化を形成する大きな要素であり、現在の建設業を知ることは今の日本を知ることに繋がるから


【日本の建設業の規模】
就業者数:約500万人
市場規模:約60兆円

国交省調べ

建設業には日本国内だけで約500万人の労働者がいます。関連する製造業や運送業の人数を含めると、その数はさらに膨大なものになります。学歴のある人もいれば、ない人もいます。良い人もいれば、悪い人もいます。建設業には本当にいろんな人がいて、数々の人間ドラマ( ≒ トラブル)が繰り広げられています。

市場規模(建設投資総額)は60兆円に及びます。これは2023年の日本の国家予算(114兆円)の約半分です。ピンときませんが、たぶんすごい額です。


そんな建設業を知ることになんの意味があるのか・・・わたしが考える「具体的なメリット」は大きく2つあります。

【建設業を知るメリット】
1. 実生活に与える影響を予測することができる
2. 日本の社会問題の縮図を見ることができる

一つ目はそのままですね。衣食住の「住」に関わることなので、建設業の動向は庶民の生活にダイレクトに響きます。ウッドショックの影響で住宅価格が高騰し、マイホームを諦めた(延期した)という人も多いでしょう。

二つ目は「人手不足」に代表される建設業の諸問題は、将来的に他の産業でも起きうる問題であり、思い切って話を広げるなら「日本の社会問題そのもの」と言えます。


ーー 「人手不足」という病気に誰よりも早く罹患し、重症化している建設業 ーー

他人事にせず、理解しておいて損はないと思います。



建設業の問題点


今年は特に、建設業に関する「良くないニュース」が多かった気がします。

【2023年に起きた事故事件】
・静岡、橋桁落下事故(長さ63m、幅2.5m、重さ140tの橋桁が路上に落下。2名死亡)
・東京駅八重洲口ビル、鉄骨落下事故(2名死亡)
・東京都品川区、ずさんな解体工事により工事停止(SNSで大バズり)

個人的に印象に残っているものから抜粋


他にも、個人的に注視していたニュースの一つに「北海道蘭越町ヒ素放出事故」があります。地熱発電に向けた掘削工事をしている中で起きた事故ですが、工事会社の事故対応に対して多くの批判・非難が集まりました。わたしは18歳から15年近く札幌近郊に住み、蘭越やニセコにはよく遊びに行っていたので他人事とは思えませんでした。


さらに視野を広げると

「働き方改革、間に合いません問題」
「大阪万博、間に合いません&予算倍になります問題」
「インボイス、クリエイターだけじゃなくて一人親方も大変なんですが問題」

など、なかなかパンチのあるニュースが飛び交っていました(どれも現在進行形ですね…)


ただ、これらは問題の表層に過ぎず、浮き上がってきた現象を見て理解した気になったり単発的な対処をしたところで、本質的な理解や改善には繋がりません。

そこで、本連載では「ここがヘンだよ!」とわたしが感じたことを切り口に、建設業の複雑な構造を一枚ずつ引き剥がしていきます。

それを繰り返していくことで「深層にある本質的な問題」つまり我々が自分事として取り組むべき行動が見えてきます。ニュースの裏側まで理解できるようになり、ニュースを見るのが楽しくなるかもしれません。


…と、連載前のキックオフなのにかなり風呂敷を広げてしまった感がありますが(笑) ぜひ、楽しみにしていただければと思います😊


配信ラインナップ


現時点で執筆を予定している仮タイトルと公開スケジュールです。

11月の公開スケジュール
第2週(11/ 5 〜11):建設業の人手不足問題の実態
第3週(11/12〜18):建設業の文化風習①「工期」
第4週(11/19〜25):建設業の文化風習②「設計変更」
第5週(11/26〜30):建設業の文化風習③「ITリテラシー」

入れ替えや繰り上げがあるかもしれませんが、だいたいこのような予定です。

仮タイトルだけ見るとだいぶお堅いですが、いつものnote同様にエピソード多めにできるだけ遊びながら、1記事あたり3,000字程度でまとめたいと思います(だいたいオーバーするのですが…orz)


建設業の経験がある人には「わかる〜!」と唸っていただき
建設業の経験がない人には「へぇ〜〜!」と驚嘆していただく


そんなコラムになったらいいなぁ・・・🤤


タイトルの意図


最後に、タイトルに込めた意図をお伝えして、キックオフを終わりたいと思います。


昔「ここがヘンだよ、日本人」という討論バラエティ番組がありました。

スタジオに10カ国以上?20カ国以上?とにかく沢山の外国人出演者が集まり、日本で生活する中で感じた様々な問題に対して、日本人パネリストと討論をかわしていく…

そんな番組


当時、中学生だったわたしは

「いろいろな意見があるんだなぁ」

と関心を寄せていました。


今回、「建設業」をテーマにしたコラムを連載をするにあたり、懸念していたことがあります。

それは「自分が伝えようとしている経験は ” 建設業というバカでかい世界の中の小さな一部 ” でしかなくて、それは建設業の本質と言えるのか…」という、前職時代からずっと考えていることでした。


そしていつぞや、前職の同僚から

それを伝えて、議論した先にあるのが本質なんじゃない?

と言われたことを思い出しました。


わたしのコラムの中で本質に近づくこともあるでしょう。

問題提起で終わることもあるかもしれません。

一部の人にとっては、本質とは言えない方向に話が進むこともあるでしょう。


そんなときはぜひ、コメントをください。

健全に、討論しましょう!


そんなわけで、今後ともどうぞよろしくお願いいたします🙇‍♂️



あとがき

久しぶりに真剣に文章を書いた。いや、いつも真剣なんだけど、こんなに神経を使って書くのは久しぶりだった。

自分で勝手に「コラム」と名づけ「連載」と風呂敷を広げてスタートしてみたが、はたしてどれほど読んでもらえるのか。広げた風呂敷は回収できるのか。

とりあえず1ヶ月、頑張ってみます。はい。



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