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適応障害だったわたしがロサンゼルスに行ったときの話


先週、わたしが適応障害で引きこもっていたときの話を書いたのですが

今日は、その続きを書きたいと思います。


休職をして3ヶ月、誰とも話せなかったわたしが

GWにロサンゼルスに行ったときの話。


人生のどん底にいた人間が、自分を取り戻していく姿を、ぜひご覧ください(笑)


✏️_________


当時のわたしは、とても海外に行けるような状態ではありませんでした。


それでも、このロサンゼルス旅行を中止・延期にしなかったのは

嫁が大好きなディズニーに行くこと

そして、札幌にいた頃からのスター、大谷くんを観に行くことが

わたしたち夫婦の、結婚当初からの約束だったからです。


このGWを逃すと、しばらくタイミングがないし

大谷くんはもうエンゼルスにいないかもしれない。


寝たきりだった3ヶ月間

元気だった頃に予約したHISからのメールを見るたびに

「大丈夫かなぁ」と思いながら

無事?キャンセルすることなく、出発の日を迎えました。


✏️__________


5月3日

体調が好転しないまま迎えた、出発当日の朝


ベッドの上で

「5日間ちゃんと歩けるのか」

「体調を崩したらどうしようか」

「行かなきゃよかったと思うんじゃないか」

そんなことを考えていました。



とはいえ、もう行くしかない。

夜の出発に向けて、荷物を詰めていきました。


何をどれだけ持っていけばいいのか

久々に頭をフル回転。


嫁が作った旅のしおりを見ながら

アメリカで着たい服を考え、詰めていく。


… あれ、少し楽しみかも。


荷物を詰め終え、羽田空港に向かう頃には

まぁ、なんとかなるかー

くらいの気持ちになっていました。


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搭乗直前

ここで、ちょっとしたハプニングが。


わたしの名前がアナウンスされ

「荷物を持って搭乗口にお越しください」

と呼び出し。

嫁と二人で搭乗口に行くと

「セキュリティチェックのご協力をお願いします。」

と、わたしだけゲート内へ強制連行され

屈強な外国人による、入念なボディチェックを受けることに。


これ、国際線ではよくあることなんですね。

このあとググってランダムで選ばれると知り、安心しました。


とはいえ、そのときはなにも知らず

わたしはビビり散らかし

嫁は爆笑。


そんなこんなで、ひと調べ、ひと笑いしていたら搭乗する番になり

「ご協力、ありがとうございました。」

と、特殊仕様のお見送りをしていただき、飛行機に乗り込みました。



✏️_________


ANAの国際線は、快適そのものでした。


最後尾に座ったわたしたちは

リクライニングを全開で倒し

慣れない国際線を楽しんでいました。


10時間のフライトはあっという間で

そろそろ着陸かなと思った、そのとき


2人のCAさんが、わたしたちの席にやってきて

「お二人にお渡ししたいものがあるんです」と

ANAカラーのプレゼントと、手紙をくれました。


「お二人がすごく幸せそうで、ご用意させていただきました。」

「驚かせちゃいましたよね」

と、お詫びをするCAさん。


機内食が来るたびに、はしゃぎまくっていたわたしたちを見て、哀れに思ったのかな?笑


中を開けると、ANAのアメニティやお菓子がたくさん入っていて

手紙には「旅行を楽しんでね」のメッセージ。



人とのコミュニケーションを遮断していたわたしには

言葉で表すのが難しいくらい、ありがたくて

この旅行で、なにかが変わるかも、と

どん底だったわたしたちに、とんでもない幸運が待っている気がして


いろんな思いを込めて

「ありがとうございます」と伝えて、まもなく

飛行機は着陸体制に入り、ロサンゼルスに到着しました。



✏️_________


「はじまりが肝心」とはよく言ったもので

ここからは「楽しい」の連続でした。


LAの空気は乾いていて気持ちよく
(乾燥で喉をやられましたが)

サンタモニカのビーチは綺麗で
(雲多めでしたが)

エンゼルスは奇跡のようなサヨナラ勝ちで
(翔平は4タコでしたが)

ディズニーの初日は夜の水上ショーに感動して
(とても寒かったですが)

ディズニーの2日目はミッキーとミニーに会えて
(嫁の抱擁が激し過ぎて引きましたが)


楽しい、本当にとても楽しい、5日間でした。


✏️__________


最近、読んだ本のなかに

「メンタルをよくするには、笑顔になれる場所に行くことが一番」

と書いてありました。


今回のLA旅行では、粋なサプライズをしてくれたCAさんをはじめ

エンゼルススタジアムで
「レッツゴー!エーンゼールス!」とノリノリで叫ぶラテン系のおっちゃん

ディズニーで相乗りしたときに
「日本が大好きなの!」と嬉しそうに話してくれたカップル

空港のシャトルバスで
「Uber乗り場に行くならこのバスで大丈夫だぜ!」と教えてくれた青年


たくさんの人たちの笑顔に触れて

笑い方を思い出したような気がします。



あぁ、だめだ、これ書いてたら泣いちゃうわ(笑)


スタバで変なやつだと思われるので、ここら辺で終わりにします。


最後に

療養中も「なんとかなるっしょ」といつもどおり接してくれて

「ロサンゼルスは行こーよ」と背中を押してくれた嫁に

一言くらい、礼を言っておかないと

バチがあたる気がするので


これを嫁が見ることは、たぶんないと思うけど

一応、書いておこうと思います。


ロサンゼルス、行ってよかったわ。



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