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【具体と抽象】モヤモヤしない柔らかい頭の作り方

例えば
・仕事を任せるのが上手な上司
・面倒見がいい上司

どちらがいいのだろう?

例えば
・成功の反対は失敗なのか
・成功の反対は行動しないことなのか

どちらなのだろう?

例えば
・Aさんの言っていることも正しいけれど
・Bさんの主張も正しい

果たして、わたしはどう振舞えばいいのだろう?


こういう
二項対立
苦手だ。

とてもモヤモヤする。

だからわたしは
たまに立ち止まったり
誰かに聞いてみたりして
頭の中を整理する。


昨日、良き師に出会った。



どうやら
抽象と具体を上手に扱えると
物事がシャープに見える
らしい。


極端に言ってしまえば
二項対立の物事など
「ケースバイケース」
「人それぞれ」
で済まされうる。


それをあえて
抽象と具体の枠組みを使って
紐解くということ。


頭の体操になり
仕事でも役立つ考え方
少し紹介したい。


面倒見のいい上司と仕事を任せる上司


本書より抜粋

一つ目

上司と部下で行われる
指示の受け渡しでは
お互いが想定している
「抽象度」によって
伝達の質が変わる

例えば
「会食の店を予約しておいて。失礼のないように」
こんな抽象的な指示は
部下を困らせるだろう。

一方で
「予算1万で和食の個室でよろしく」
と具体的であれば
目星をつけやすい。

もう一例
「今日はA社とB社に訪問して、C社とD社には連絡を入れるように」
こんな具体的すぎる指示は
うざったいだろう。

つまり
会食の指示は具体の方が助かるし
業務スケジュールの指示は抽象の方が助かる。

そして
その度合いは人による。
受け手の抽象度の期待値による。


なので
上司は使い分けられたら最強だが
それは大変だろうし
そこまで行ったら
能力や価値観の話なので。


2人の親切な(細やかな)上司がいて
1人が面倒見がいいと言われ
1人がマイクロマネジメントと揶揄される。

それは
受け手との相性
にある。


こういった
現実に起こりがちな
パラドックスを
抽象と具体の観点から
フレーミングできると
とても気持ちがいい。


はい。次。


成功の反対は失敗なのか、行動しないことなのか


本書より抜粋


改めて上記の抜粋を見てほしい。

左に成功
右に失敗
中間にどちらでもない

それを
中間を支点に
折り曲げるだと???


すごい。

成功と失敗は
「変化」という同じグループになり
逆側が
「何もしない」というグループになった。


見方によっては
成功の反対は失敗と言えるし
成功の反対は無行動とも言える。


出典に
「やわらかい頭の作り方」とあるが
これは見事にやわらかい。


一見、二項対立に見えることも
折り返せば
同類。

好きの反対は嫌いだが
「関心」の下には同類で
反対側は無関心になる。


Aさんの言っていることも
Bさんの言っていることも正しい時は
折り返してみる。

結果として
同じ方向に向かっている
同類だと感じるならば
問題ないのだろう。


抽象化とは極論で言い切ること


「要するに」
「まとめると」
「つまりは」
「結局」
そうやって一つの概念に収斂させることを
抽象化と言う。

枝葉を切り落とし
幹のメッセージを取り出す。


これには落とし穴があって
「落とされた枝葉」が大事な人にとって
乱暴な極論に聞こえる危険を孕む。


何より
抽象化には
主観が伴う


したがって
本質振りかざしマン
にはならぬよう

受け手が想像している具体を
慮ったり
引き出しながら
コミュニケーションを重ねると

ギャップが生じにくい
まとめられる人に
なれるのかもね。



とても良質な頭の体操になりました。

ぜひに。


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