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【詩】産声 作:結花(ゆいか)

さあ
大きく息を吸って
お腹や肺に空気を溜め
オーボエに息を吹き込む

442Hz(ヘルツ)
A(アー)
ドレミファソラシドのラの音が
ホールに響き渡る

本番前の緊張感
オーボエ奏者も
他の楽器の奏者も
不安と緊張でいっぱいだ

オーボエの音に他の楽器が合わせる

そして曲が始まる

個性的な音色の各楽器
高い音から低い音までさまざま
テンポや装飾を担当する打楽器も

その各楽器が一つに合わせたり
ハーモニーを作ったり
対話をしたり

時には感情をあらわにしたり
不協和音を出すこともある

お休みの場面もある

歌うこともある

何気ないフレーズに感動することもある


人々の日々の会話

楽器同士での会話と似ているね

声って何で出すのかな
声に出すまで不安で緊張することもある

相手のことを知ったり
自分のことを話したり
お互いの気持ちを確かめ合ったり

時に気持ちがぶつかり合うこともあるかもしれない
声が出せなくなることだってある

それでもまた仲直りして笑い合ったり
紙に言葉を書いて会話したり

声に出して言葉を話すことで
周りの人とコミュニケーションがとれる

同じ声を出すなら
出来るだけ
相手を思いやって
優しい言葉
温かい言葉
美しい言葉をかけたいね

きっとあなたの言葉に
誰かの気持ちが
大きく揺さぶられることもあるはず


あなたは知ってた

生まれたばかりの赤ちゃんの産声
世界共通の音なんだって

442Hz(ヘルツ)のA(アー)の音なんだよ

オーケストラと同じ

世界はlà(ラ)から始まる

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【解説】
赤ちゃんの産声については、440HzのAだとか、個体差があるからそもそも同じ音ではない等、諸説あります。
私自身が音楽が好きなので今回は「赤ちゃんの産声は442Hzのラ」説を採用させていただきました。
ちなみに442Hzは1秒間に442回振動する音波のことです。

♪チューニング
◯オーケストラ
→442Hz(440〜446Hzの場合もある)のA(アー)、là(ラ)
オーボエが担当
開放弦がG(ソ)D(レ)A(ラ)E(ミ)なのでA(ラ)に合わせる

◯吹奏楽
→442HzのB♭(ベー)、Si♭(シ♭)
クラリネットが担当(オーボエの場合もある)
各楽器ごとに同じ楽譜でもドレミファソラシドの音の読み方が違う(移動ドの楽器がある)
クラリネットやトランペットのようにB♭(ベー)管が多いためB♭に合わせる
例:
フルート→C(ツェー)管、ピアノと同じで譜面のドをドと読む
クラリネット、トランペット→B♭(ベー)管、シ♭をドと読む
ホルン→F(エフ)管→ファをドと読むetc.

♪音の読み方
◯DoReMiFaSolLaSi
ドレミファソラシ(イタリア語)
◯ハニホヘトイロ(日本語)
◯CDEFGAB
シーディーイーエフジーエービー(英語)
◯CDEFGAHC
ツェーデーエーエフゲーアーハー(ドイツ語)

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#結花の詩    #気まぐれ結花の詩
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