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ただの日記 in Germany week 7

春が呼んでいる

運動不足の私たちは、散歩に行くことにした。

ロングヘアの男の子のランニングコースに牧場が含まれてるらしく、放牧されている牛を見たいから、そのルートへ進むことに決めた。

しばらく歩行者と自転車専用の道を進んで、その終わりのところからは、畑が広がっている。青々とした緑の草は、美味しそうなくらいに綺麗。

ロングヘアの男の子は、「畑の中の水たまりを見て!」と言う。晴天の空からの光がキラキラと反射している。細かいことには基本気がつかない人だけど、今回はやるじゃんって思った。
それに、草の色が「idyllic green」って付け加えてきて、「平和で美しい緑」ってことも伝えてきた。
「美しい色の表現の仕方だ〜」ってそんなこんなで、田舎道に着いて、泥だらけの道を見つめた。
2人で「どうする?」ってなって、道の端の草の上を歩いてみた。
一応大丈夫そうだからそのまま進んだ。

小鳥がいっぱいいて、代わる代わるにでてきては歌を歌って、去って行った。
ドラックストアや、スーパーに鳥の餌が売ってるのが普通ってこともあって、
みんな鳥と共生していると思う。そのおかげで、鳥がいっぱいいるのかな。

そのままゆっくりと歩いていった。
そして、私はあるものを見つけてしまった!

白い花たち!
しかも群を成して咲いている!
日光に反射して、より一層まばゆい白色。

立ち止まって、写真を撮った。

また、道を進んで行くと、「あの花!」。
今度は、もっといっぱい咲いている。
美しい〜
小川のすぐそばで、水の反射と、花の白の反射が、キラキラエフェクトを使っているみたいに輝いていた✨

そうこうしている間に、牧場に着いた。
でも、残念ながら、今日は放牧されてなくて、ただ柵と芝しかなかった。

でも、花と出会えて嬉しかったから、十分満足していた。

小さな森に入って、新鮮な空気をいっぱい吸った。
「平和」っていう言葉がぴったりの場所だった。

森の中ってこともあって、花の種類も増えてきた。
ピンクの花、バイオレット色の花。
上手く言葉では表現出来ないけど、どれも「ピュア」で、「喜び」で、「美」だった。幸せだった。

ロングヘアの男の子はというと、少し遠くのところで待っていた。

花に夢中になりすぎて、いつも待っててもらうことになる。

彼は彼で、自然の中を散歩することが好きだから平和に浸っていた。

私たちは、だんだん疲れてきて、帰路に着いた。

言葉じゃ表せないけど、グレーの季節から、カラフルな季節に移行し始めていて、それが美しかった。キラキラしていた。

そのキラキラの光から栄養をもらったような気がした。

慌ただしい世界から、久しぶりに抜け出して、今までで初めて心の余裕ができた感覚。
スーッと心地よい風が背中から胸を通り抜ける感覚。
鼻から肺いっぱいに吸った酸素が、身体中に行き渡る感覚。

今まで、「余裕がある」って、「時間がある」=「暇」=「怠惰」だって、思いたくないけどそう定義してしまっていた。
でも、遂にそれを手放せる時が来たんだと思う。

余裕があるって、心にゆとりがあること。

私みたいなチューリップ

スーパーで花を買った。
紫に近いピンクのチューリップ。

花を買うのは久しぶりだからワクワクしながら帰った。

そういえば、花瓶という花瓶がない!

水栽培の子たちの小さな花瓶のようなものはあるけど、小さすぎる。

あ、少し大きめの空き瓶がある。

それに花を飾ることにした。
背の高いチューリップには小さいけど、上手く収まった。

花ってずーっと見てられるから、いつものようにずーっと見ていた。

そしたら、葉っぱのような花びらのようなものを見つけた。
成長段階で、葉っぱになるのか花びらになるのか迷っちゃった感じ。
それで、その間の「葉びら」ってとこ。

花だって完璧に見えて完璧じゃない。
異変したりするよね。
ちょっと違っててもいいよね。

そう思えて、気が楽になった。

自分っていつもみんなと違うって思ってた。
違うって知ってるからこそみんなと同じ行動をとってた。
でも、もう違う。

違うからこそ出来ることがある。
そういうふうにポジティブに考え始めて気持ちがだいぶ楽になった。

ちょっと変わってたっていい。

新しい友

実は、チューリップと一緒に、スーパーで買った植物がある。

小さな多肉植物。

そこは初めて行ったスーパーで、シーズン外の鉢植えにセールシールが貼られてた。

もともと手頃な価格だけど半額になってたりして、しかも、少し弱っていて、こういう子たちをみると助けたくなる。

お水あげたいって思って、家に持って帰った。
全部は助けられないから一つだけだけど。

次の日、水をあげたらすっかり元気になってた。
葉を触るとピンとしていて、昨日のブヨブヨの感じはない!
ホッとした。

これから同じ屋根の下で、一緒に大きくなっていく。

巡り

もうなんていうか、全てが滞ってる。
溜まってる。

脳の中も、体も。

体だったら、ヨガするとだいぶ良くなるけど、それもやりたくなくてイヤイヤ期。

頭の中は、アイデアも何もしっくりこなくて停滞中。ただフラストレーションだけ。

なかなか思ったように晴れなくて、曇り時々雨の日々〜

鳥とドイツ人

ドイツのスーパーとドラックストアで鳥の餌が売ってるって前にも書いたことがあるけど、「現地の人に聞いてみた」っていう話をここでー。

ドイツの鳥の餌の販売所について、私にとって不思議だったけど、まだロングヘアの男の子に言ったことはなかった。

何かの時にそういう話になって、言ったら、ビックリしてた。それが普通らしい。

ロングヘアの男の子のママとパパとランチした時に、その話をしたら、やっぱり普通らしい。ロングヘアの男の子のおじいちゃんは、ベランダのテーブルにたっくさんの鳥の餌を広げてたらしい。そして、いっぱい鳥がくるんだけど、なぜか鳩だけは苦手で、というか、みんな鳩は苦手らしくて、っていう話だった。

日本は、「野生動物に餌をあげないでください」っていうのが一般的なルールなような気がして、そういう考えを持ったことがなかった。(もちろん、餌をあげて良いならあげてみたかったけど。)

でも、(みんなとは言わないけど、)ドイツの多くの人がスーパーで、近所の野生の鳥のために食べ物を買うってかわいい〜

「だから、毎朝、いろんな種類の鳥の声が聞こえるんだ〜」って、
毎日、ほっこりする。

今住んでるアパートにベランダがないから鳥の餌を設置するのは難しいけど、いつかやってみたい。

(P.S. 鳥小屋もいろんな種類売ってる。野生の鳥のためにお家まで提供していて、なんて自然と共生していて、優しいんだと感じる日々〜)

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