【恋愛】何もしていないけれど、満ち足りた日
雪林檎です。
今日も今日とて軽く恋バナしましょう。
一言
今日はハードも文庫もエッセイも関係なく、大量に本を買おうと思います。
ある朝の絶望
目を覚ました時間は、予定していた時間の2~3時間後でした。朝一早速の絶望でした。最近こんな日が続いていました。
もっとも、昨晩のうちに「この時間にこれをやっているということは、寝る時間は大体これくらいになって……そうなると明日もスッキリと早く起きられる可能性は低いな……」なんて考えていました。それでも、最近の自己目標達成率の低さにげんなりしていたところでした。
絶望しながら、これから取り返す方法を考えて、まずやることをやろうと思い、病院へ電話するところから始めました。先日も記事の中の「一言」で書いたそれです。
別に調子が悪いとか具合が悪いわけではないのですが、行かなくてはいけない用事があるんですよね。予め電話をしてから来てくださいと言われていました。電話をすることも病院へ出向くことも、緊張するため気乗りせず、先延ばしにしていました。でも今日こそはいかなければいけないと週末に心を決めていたので、朝一で電話をすることにしました。発声練習をし、ある程度台詞を考えた後、連絡帳に登録してある電話番号に発信しました。
病院へ
前回注文していた薬があることが確認できたので、午前中の診察時間の内に済ませることにしました。起きた時間は遅かったですが、幸いなことに間に合いそうだったので。
彼氏のC君も、散歩ついでに一緒に来ることになりました。素直に嬉しかったです。こんな調子で、雪林檎とC君は大抵行動を共にしています。
病院は普段いかないエリアなので、新鮮な気持ちで散歩をしながら向かいました。歩けるうちは、こうやって散歩するような日常の中にいたい、基本的な移動は徒歩でありたいと思う気持ちもやっぱりあります。歩くって、多くの人にとっては一番簡単な健康法だと思いますし、歩けることって有難いことだと思うので。
「こっち全然来たことないよ」と言って物珍しそうに風景を眺めるC君の隣で、「久しぶりに来たなぁ」なんて思いながら歩きました。
具合が悪いときに一人で病院に向かうその道は、それはそれはとっても心細いものだったことを今でも覚えていますが、C君と一緒に歩く道はとても和やかで、快晴の空が非常に気持ちよかったです。
あっという間に病院に到着しました。中を覗いたところ、患者さんはそう多くなかったので一緒に院内に入りました。もしも多いようなら、迷惑になるといけないですしC君も居心地が悪いと思ったので、別の場所で待っててもらうことにしていたんです。どうやらその心配はなさそうでした。
雪林檎はまっすぐ受付に向かい、C君は一番奥の席に向かいました。
雪林檎の診察と施術(「施術」と呼ぶかはわかりませんが)も無事に終わり、一緒に昼食をとることにしました。C君が「こっちまで来たなら、ずっと行きたいと話していた○○行ってみる?」と言ってくれたのです。それは名案でした。雪林檎には全然そんなこと浮かんでいなかったので助かりました。
結果的に、この選択が全ての始まりでした。ここで外食を選んだお陰で、この日一日が素晴らしく素敵な日になりました。
予定外の昼食
実はここのところ、雪林檎は出費に敏感になっていました。何をするにしても「出費だなぁ」と思ってしまい、金銭面について精神的な余裕がありませんでした。だからここ数日は、外食もあまり気乗りしない部分もありました。
でも、この日の外食は違って、心底「行きたい、行こうよ!」という気持ちで快諾していました。ずっと前から「行きたいね」「なかなか行けないね」と話していたからかもしれませんが、不思議なくらい抵抗がありませんでした。
そのお店は、雪林檎は同期と何回か行ったことがあるお店で、でもC君とは行ったことのないお店でした。家からも遠いため、なかなか行く機会がなく、「今年中には行きたいね」と話していたお店でした。だから、念願です。
朝食を取れていなかったものの、最近胃が小さくなったのかなんなのか食べられる量が減っていた雪林檎でした。ここ最近の外食ではほとんど毎回のように「やばい……きつい……食べられないかも……」となっていて、その度にC君に「あとちょっと」を食べてもらうようなことが続いていました。C君にも申し訳ありませんでした。
そんな事情もあって少々不安だったのですが、そのお店の料理は量も丁度よく、味も最高で、お母さんの手料理のような安心感がある定食でした。腹8~9分目で終えることができました。店内の雰囲気も、落ち着いてC君と昔話ができるような空気でとても楽しかったです。
久しぶりに心から120%で楽しい外食でした(もちろん、他だって90%は楽しい外食ですが)。
青と青と白の場所へ
大満足でお店を出て、二人で足を止めました。考えていることは同じでした。
ここから真っ直ぐ帰るのもいいし、当初はそのつもりでもあったけど……。
海に、行ってしまおうか。
病院への道中、遠くの目の前に海が見えていました。どういう理屈か、遠くに海が壁のように見えていたんです。それを二人で「凄いね」と言いながら歩いていました。
その昼食会場は、病院の更に奥に進んだ場所にあり、要するに海はすぐそこでした。だから、このまま歩いて海まで行ってしまおうかということを、二人共考えていたんです。
結果として、C君が口にしてくれて、一緒に海に行くことにしました。恋人と海に行くなんて、なんて青春なんだろうなんて中高生のようなことを思いました。
今までも友達と海に行ったことはありました。回数は多くはなかったので、その時期その時期の思い出と結びついて、海の思い出を持っています。でも、先ほど同様、C君とは海に行ったことがありませんでした。
やっぱり、雪林檎にとっては「C君と行く」というのはとっても大きなことで、誰とどこに行ったとしても、C君と行くとなると別の場所に行くかのような興奮があります。以前行った場所でとっても楽しかった場所があるとしたら、やっぱりC君とも行きたくなる、そんな感じです。
だから今まで何度も行ったことのあるディズニーも、海も、ご飯屋さんも、改めてC君と一緒に行けるととっても嬉しいんです。
これは、恋愛脳たる所以ですかね(笑)卵鶏問題かもしれませんが。
童心と並走
久しぶりの海でした。率直に言って感動しました。
浜辺はとても綺麗とは言えませんでしたが、やはり海は圧巻です。久しぶりに来るから良いのだとは思いつつ、やっぱり海って自然ってたまに来るべきだなとは考えさせられました。原点回帰とは違うかもしれませんが、そんな、文明以外に触れる時間も持つべきだなとは思いました。特にこの情報社会では、そんなデトックスも必須だと思わされる毎日です。
波打ち際で遊びました。C君はサンダルで来ていたので、思い切り海に足を浸していて、スニーカーの雪林檎はそれが羨ましかったです。病院内ではスリッパに履き替えるため、靴下の方がいいかな、なんて思ってスニーカーにしていたのです。暑がりの雪林檎がスニーカーを履くのは随分久しぶりでした。夏場のプライベートは基本的にずっとサンダルで過ごしていたので。
波打ち際沿いにずぅーっと歩いて行って、足跡をつけたり、流れ着いたゴミを見たり、遊んで行った人が忘れていったであろう靴やペットボトルを見たり。進んでいった先の道から帰るか引き返すか、協議の後に引き返すことにして元来た道を戻りました。自分たちの足跡と並行して歩いていました。
帰り道では、貝殻探しに勤しみました。子どもの頃、同じように貝殻を探したことがあったなぁと思い出し、童心に帰って貝殻を集めながら歩きました。大中小様々なものを拾いました。
貝殻探しに夢中になっていたら、いつの間にか足跡は見失って、「どこから来たんだっけ」と話すことに(苦笑)スタート地点の目印を覚えていたC君の助言の下、無事に海から帰還することができました。
「海に行こう」と言って、海に行ったら思い切り楽しんで、貝殻探しに呆れもせずに協力してくれる。おまけに「『あ、綺麗』とか言って貝殻なんて探しちゃう○○歳な彼女さん、可愛いですよ」なーんて肯定してくれる。
こんな彼氏さんを持って、こんな素敵なC君が一緒にいてくれて、本当に有難いなと今日も思います。
午後、今
実はこの後も今まで行っていなかった場所を探検なんかして帰ってきたのですが、今回はそこは省きます。でも、一つ改めて思ったことは、知らない場所に興味はあっても「入って行っていいものか……」「訝しい目で見られないか……」と気にして進めない雪林檎と違って「なんだここどうなってんだ」とぐんぐん進んで行ってしまえるC君は凄いな、ということです。
いつも冒険に連れ出してくれてありがとう。
朝起きれない問題や出費問題もそうですが、「あれもやらなきゃいけないしこれもそれもやらなきゃなのに……!」と少しパニック・狭量になっていたことも事実でした。だから外出は楽しいし嬉しいのですが、どこか不安で焦燥感が増してもいました。
でも、朝遅く起きて予定外の冒険に繰り出し続けた今日、今、帰ってきて感じているのは充足感です。ストレス解消というよりも、エネルギーのチャージという表現がぴったりです。年に何日あるかないかの、非常に満ち足りた一日です。
あとは一日の終わりまで、「良い一日」にするように心がけたいと思います。
何歳になっても、こんな風に心底リフレッシュできるような休日を持ちたいものです。そしてあわよくば、そんな一日をC君と一緒に意識的に持ちたいものです。
そんな話も、C君と一緒にしていました。
ありがとうございます
今日は、本当は別の記事(下書き)を清書しようと思っていたんですよ。
今日はこれくらいにしましょうか。
それでは、またお会いできればと思います。
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