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駄洒落小説 『街クジラ』 #シロクマ文芸部


 街クジラが溢した涙で、干上がりそうになっていた海が潤ったというニュースを、お調子者の街イルカが軽い口調で吹聴する。

「おい、知っているか? 街クジラのおかげで海が元に戻ったぞ! これでみんなで海に帰れるぞ!」

すると、海中では社長のように威張っていた街シャチが噛みついた。

「それがどうしたってんだ。ただあいつが泣いただけじゃないか」

それを聞きつけた街イカが仲裁に入る。

「喧嘩はイカンぞ!」
「確カニ! 確カニ!」

と同意する街カニ。


「それにしても、街クジラはどうして泣いたんかいな?」

街クジラのことを心配する街カイに対して

「あ! もしかしたら、妊娠したのかも!」

何やらひらめいたご様子の街ヒラメ。

「あぁ、涙もろい街クジラなら、きっとそれクライのことがあれば大泣きするだろうな」

と、街クラゲが一人納得するように呟いた。


 実は、そんなトップニュースを誰よりも先にカメラに収めていた生き物がいた。

誰かって?

一番ご長寿で、シャッターチャンスをずっと待ち構えていた街カメさ。


 まあまあお気づきな方もいらっしゃるかと思いますが、私は何でも駄洒落にしがちなところがあり、今回もそんな感じに……

果たしてどのくらいのダジャレが見つけられるでしょうか😏?(私も数えてないからわからんけど! おい!)

 ちなみに、私の地元は年がら年中お天気なのはいいのですが、しょっちゅう所水制限がかかるような地域なので(台風来てても晴れてるくらい)、クジラの涙で助けてくれたらいいのにな~と思ったのがきっかけだったりもします。

 初めてシロクマ文芸部で書いた作品も駄洒落小説となってるので、よかったらどうぞ~
(かぶらないように気をつけました😂)

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