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#シロクマ文芸部

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シロクマ文芸部のお題で書いた詩や小説をまとめています。
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2023年6月の記事一覧

短編小説 『海砂糖』 #シロクマ文芸部

「海砂糖の紅茶専門店を見つけたんだけど、今度行ってみない?」 そう話しかけてくれたのは同…

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詩小説 『海砂糖』 #シロクマ文芸部

 海砂糖は太陽を燦々と浴びた  海面のように光を反射して煌めく。  砂浜に流れ着いたシー…

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短編小説 『銀河売り』 #シロクマ文芸部【B面】

『銀河売り』という、中吊り広告が窓から入り込む風に乗ってペラリと翻る。 「お父さん、あれ…

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短編小説 『銀河売り』 #シロクマ文芸部【A面】

『銀河売り』というスーパーの、のぼり旗が風に乗ってパタパタと翻る。 「お母さん、あれなん…

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詩小説 『ガラスの手』 #シロクマ文芸部

 ガラスの手を今年も軒先に吊るす。  夏祭りに飲んだラムネ。  おまえは炭酸が苦手だった…

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短編小説 『ガラスの手』 #シロクマ文芸部

「ガラスの手みたいだね」 と、よく言われる。それは血管が透けて見えるほど私の手の皮膚が薄…

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天気で選ぼう! 『恋は猫』 #シロクマ文芸部

※冒頭は同じなのですが、途中からの展開を二パターン考えたため、気になる方を選んでお楽しみ下さい👏✨  『恋は猫が運んでくる』というジンクスがまことしやかに囁かれるようになったのは、中間テスト明けで、どことなく解放的な気分になっていた時のこと。 きっとみんな夏休みに入ったらすぐにある、夏祭りや花火大会の前に一緒に行く相手を作りたいと考えたのだろう。 そうはいえど、好きな人がそもそもいない自分には縁のない話だ。 と、思っていたのだけど…… ▶晴れの日編 「ミャーオ」

詩小説 『恋は猫』 #シロクマ文芸部

 恋は猫のように気まぐれで  熊猫のように手がかかる。  海猫のように一途に心に浮かべた…

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