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ベストセラー「余命10年」に感銘


本書を読む前に著者小坂流加(こさかるか)さんの紹介文を読んで驚いた。この作品の編集が終わった直後、病状が悪化。刊行を待つことなく38歳の若さで逝去。

自身が死と向き合いながら書いた作品なんだろうと思った。
2022年3月4日映画が公開されている。映画も見たが、私は小説の方が好きだ。
  
あと10年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか」という問いに思わず考え込んでしまう。答えがすぐにはでてこない。10年という時間は長いのか、短いのか。人生の本質をついた問いは、心に残った。
この小説の内容は恋愛が描かれてはいるが、友情や家族愛も感じた。
  
主人公は時間の長さではなく人生を濃く生きた。精一杯生きることで死ぬ準備をした。小坂流加さんの生き方と重なった。

忙しさに流され、死を意識せずに生きていれば時間は無限のように感じる。だが、10年という残された時間の中で何ができるかを考えてみれば本当に大切なことが見えてくる気がした。この問いを考え続けようと思う。

主人公と同じで一分一秒を大切にしようと思えた。
私も日々の生活の中で、命を大切に感謝をもって生きていきたいと思う。

SNSでも反響が広がり続けています。
生き方に迷っている未来ある若者にぜひ読んでもらいたい特別な一冊です。


人物:
四人姉妹の末っ子として生まれ、子どものころから小説を書くのが好きだったという。大学卒業後に、肺動脈性肺高血圧症を発症しながらも執筆活動を続け「余命10年」を文芸社に自費出版として持ち込んだところ書籍化が決定し、念願のデビューを果たしている。オーガニックなものが好きで、花や植物を身の回りに絶やさなかった。
 映画の中の小説を書くデスク周りには、季節の花を飾ってその一つ一つに花言葉の意味を込めている。

Wikipedia引用

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